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名刺広告強要事件 第1回
裁判所から命じられた原稿

 これからご紹介するのは、私が裁判長から命じられて執筆し、最初の読者が裁判官と裁判の相手方だったという(おそらくきわめて珍しい)記事である。この裁判の相手方は東村山市議会議員の矢野穂積と朝木直子。裁判長が私に原稿を書けと命じるに至った経緯は以下のとおりである。

 裁判は結審後、和解協議に入ったが、途中から矢野がなぜか「本件和解内容については互いに公表しない」という条件を主張しはじめた。これに対して私が「矢野の主張は原告の言論活動を制限しようとするもので、応じられない」と主張したところ、裁判長によれば、矢野は裁判官に「裁判の内容について何を書かれるか怖いので、内容だけでも教えてほしい」と訴えたという。

 そもそも言論の自由は憲法で保障された国民の権利であり、何を書くかも自由である。もちろん、記事の対象に対して何を書くかを教える必要もないし、内容を事前に教えろと強制すること自体、言論の自由を脅かすものにほかならない。したがって本来、私は矢野に対して何を書くかさえ事前に教えなければならない義務はない。ただ、和解協議でもあり、裁判長の要望もあって私は平成20年1月16日、簡単にプロットだけを示した。ところが矢野は、「これでは具体的な内容がわからない」という。

 すると裁判長は何を考えたのか、私に対し「どうせなら宇留嶋さん、先に原稿を書いちゃったらどうですか?」などと簡単にいう。ライターとして発表前の原稿を相手に見せるなど普通はあり得ない話であるし、あってはならないことである。場合によっては検閲行為ともなりかねない。憲法に違反する行為を裁判所が命じようとしているのか、また裁判所が命じたとしても、ライターとしてその命令に従ってよいものかという葛藤があった。

 その一方、困ったことに私には、原稿を提出した結果、裁判所が最終的にどんな対応をするのか、また矢野が原稿にどう反応するのか見てみたいという思いもあった。そこで私は、提出した原稿について裁判所あるいは矢野がクレームをつけたとしても、要求に応じて内容を改変することはいっさいしないことを前提に裁判所に原稿を提出することにした。

 以下に矢野が執拗に公表を拒んだ原稿を紹介するが、私が裁判所に原稿を提出したのは平成20年1月27日である。したがって、原稿の内容は提出時点の話であることを念頭に置いてお読みいただきたい(各回のタイトル及び小見出しは今回便宜上付したもの)。
                                                                                     (宇留嶋瑞郎)


『東村山市民新聞』、インターネット「東村山市民新聞のページ」、「エフエム東村山」における記事や「エフエム東村山」における矢野のコメントによって名誉を毀損されたとして、私、宇留嶋が東村山市議、矢野穂積と朝木直子(いずれも「草の根市民クラブ」)を提訴していた裁判が平成19年10月10日、結審した。去年の10月10日に結審したのならそろそろ判決言い渡しの時期ではないかと思われる読者もいるだろうが、現在、難しい和解交渉が継続中である。

 なお、読者の誤解を招かないためにも、私自身の名誉のためにも、ここでいう「和解」とは裁判の終結方法の1つにすぎず、仮に和解が成立したとしても法廷外での矢野・朝木との関係が変わるわけでは決してないことを明言しておきたい。矢野と朝木直子が朝木明代の万引きとそれを苦にした自殺の事実、および矢野が関与したアリバイ工作の事実を認めて万引き被害者や市民に謝罪すれば話は別だが。

紙面の40%を割いた関連記事

 前置きが長くなったが、私が矢野と朝木を提訴したのは平成15年7月31日付の『東村山市民新聞』134号と同年10月12日以降にインターネット「東村山市民新聞のページ」に掲示された記事などに関してである。『東村山市民新聞』には次のような記事が掲載された。

記事1
(見出し)
〈名刺広告強要事件で提訴され、返金の「月刊タイムス」を創価が買い上げていた!〉
(本文)
〈このビラは「名刺広告」を強要したとして提訴され、返金させられた前歴のある『月刊タイムス社』という業者発行の小冊子の記事を使っていた。〉(1面)

記事2
(見出し)

〈推薦人は問題業者の元社員〉
(本文)
〈「市民派」を名乗って当選した佐藤真和市議の推薦人が、実は、「名刺広告強要事件」で被害者から提訴され返金させられた『月刊タイムズ社』の当時の社員で宇留嶋という人物だったことが判明した。
 この人物は名刺広告強要事件には「関与していない」と叫んでいるが、社員だった当時、この『月刊タイムス社』が被害者から提訴され、返金させられた事実は被害者の弁護士のホームページでも公表されていて、隠しようのない事実。〉(2面)

記事3
(見出し)

〈ついに発覚した問題業者との関係〉
〈名刺広告強要 『月刊タイムス』の役割は?〉
(本文)
〈名刺広告を強要したとして提訴され返金させられた前歴のある『月刊タイムス』〉
〈この宇留嶋という人物は……はっきりと「名刺広告強要事件」で提訴され返金させられた当時『月刊タイムス社』の社員だった事実を認めました。〉(3面)

記事4
(見出し)

〈創価・公明と親密な問題業者元社員がやったこと〉
(本文)
〈この問題業者『月刊タイムス社』の元社員宇留嶋という人物〉(3面)

 B4裏表、4面で構成されたこの政治宣伝ビラの1面から3面にかけて4本、実に全体の40%近くのスペースを私が以前勤務していた月刊タイムス社と私に関する記事で割かれていた。私にこのビラを持ってきたくれた知人は「まるで宇留嶋特集ですよ」と笑い、すぐに真顔になって「これは悪質ですね」と語った。

 4本の関連記事を1面から順に読んでいくと、まず記事1の〈「月刊タイムス社」は名刺広告を強要し、提訴され、返済させられた〉という記載からは、私が以前勤務していた月刊タイムス社とは「名刺広告を強要するような悪質かつ反社会的な会社」であると位置づけられている(「強要」とはりっぱな刑事犯罪である)。2面以下では、

〈推薦人は問題業者の元社員〉

〈「名刺広告強要事件」で被害者から提訴され返金させられた『月刊タイムズ社』の当時の社員で宇留嶋という人物だったことが判明した。〉

〈この人物は名刺広告強要事件には「関与していない」と叫んでいるが、社員だった当時、この『月刊タイムス社』が被害者から提訴され、返金させられた事実は被害者の弁護士のホームページでも公表されていて、隠しようのない事実。〉(以上=記事2)

〈この宇留嶋という人物は……はっきりと「名刺広告強要事件」で提訴され返金させられた当時『月刊タイムス社』の社員だった事実を認めました。〉(記事3)

〈この問題業者『月刊タイムス社』の元社員宇留嶋という人物〉(記事4)

 と繰り返し記載している。これらの記載が主張しようとしているのは直接的には「宇留嶋は月刊タイムス社が名刺広告強要事件を引き起こした当時、同社に在籍していた」というものだが、はたして読者はこれをどう理解するか。とりわけ記事2で、

〈この人物は名刺広告強要事件には「関与していない」と叫んでいる〉

 と、ことさら私が名刺広告事件への関与を否認している事実を記載したものの、その直後に続けて、

〈が、社員だった当時、この『月刊タイムス社』が被害者から提訴され、返金させられた事実は被害者の弁護士のホームページでも公表されていて、隠しようのない事実。〉

 と、私の主張を否定する趣旨の文言を続けていることからすると、読者はより「宇留嶋は反社会的な会社に勤務していて、その当時会社が引き起こした名刺広告強要事件に関与したのか」と受け止める可能性が高い。少なくとも、「名刺広告強要事件を引き起こすような会社に勤務していた宇留嶋は、会社と同等に反社会的な記者である」という印象を持つのではないかと思われた。実際に、それまで私と親交のあった複数の市民から、「こんな事実はないんでしょ」と確認を求められたほどだったのである。

「名刺広告強要事件」の文言が含まれる記事は4本にわたるが、これらは一応、それぞれ異なるタイトルが付けられた、つまりテーマの異なる独立した記事である。月刊タイムス社が「名刺広告強要事件を引き起こした」とする事実、私が「事件当時、同社に在籍していた」とする事実を伝えるだけなら、これほど執拗に繰り返す必要があるだろうか。名刺広告強要事件がそれほど重要なら事件そのものの説明があってもよさそうだが、不思議なことに事件自体にはいっさい触れられてもいないことを考えると、この異常な執拗さは、月刊タイムス社をまず必要以上に貶め、その会社が「事件を引き起こした当時」に私が在籍していたことを反復、強調することによって私もまた事件に関与し、または会社と同様に悪質、かつ反社会的人物であるというイメージを読者に印象付けようとする目的をもって作成された記事であると私は判断した。

 その後、矢野と朝木はこのビラほど執拗ではないが、同趣旨の記事をインターネット「東村山市民新聞のページ」にも掲載、また矢野が実質的に運営する「エフエムひがしむらやま」でも彼らが発行するビラを読ませるなど、名刺広告強要事件と私を関連づける印象操作を継続した。このため私は、ビラ発行から2年後の平成17年7月25日、東京地裁八王子支部に提訴した。

(第2回へつづく)

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名刺広告強要事件 第2回

利用された法廷での供述

名刺広告強要事件の実情

 矢野がビラをはじめとする自分の全メディアを駆使し、執拗に私を関連づけようとした「名刺広告強要事件」とはどういうものだったか。私が月刊タイムス社に在籍していた当時、『月刊タイムス』には出版業界でいう名刺広告を掲載していた。名刺広告とは通常の広告とは異なり、誌面を罫線で区切り、その中に名前だけを掲載する広告のことである。この広告については広告代理店が出稿者を募り、広告代理店が広告原稿を作成する。タイムス社はその原稿を掲載し、掲載料をもらうというものだった。

 したがって、タイムス社は原稿作成の過程にはなんら関与していないし、出稿者と広告代理店の間でどんな営業がなされ、またどんな契約内容であるのかなどいっさい関知する立場にはなかった。私はといえばたんなる編集部員にすぎず、月刊タイムス社と広告代理店の間でどんな契約がなされていたのかなど知るはずもなく、またその必要もなかった。私は広告代理店から持ち込まれる原稿を預かり、それを他の広告原稿と同じように締め切りに遅れないよう印刷会社に確実に回していただけである。

 強要事件が発覚したのは平成13年1月24日のこと。静岡県の男性が名刺広告の出稿を強要されたとして広告代理店と広告を掲載した「月刊タイムス社」「流通ジャーナル」「デイリースポーツ社」「政治と経済社」の4社に対して掲載料などの返還を求めて静岡地裁に提訴したのである。当時、私はすでに月刊タイムス社を退職しており、提訴の事実など知る由もなかった。

 さて、男性の訴えに対して静岡地裁は和解を勧告、平成13年12月までに媒体4社は掲載責任を認めて和解金を支払い、和解が成立。残る広告代理店は最後まで争ったが、静岡地裁は平成14年8月20日、広告代理店に対して158万円の支払いを命じる判決を言い渡した。判決文によれば、名刺広告強要事件とは次のような事件だった。

 平成6年6月ごろ、静岡市に住む公務員のSは広告代理店Tの社員から名刺広告掲載の勧誘を受け、掲載に同意した。その2カ月後、再びTの社員から名刺広告の掲載を依頼された。Sは断りきれず「1回かぎり」ということでやむなく掲載に応じた。その後もTの営業社員からの勧誘は続き、Sは平成12年6月まで掲載料を支払い続けることとなった。この間、平成10年8月ころにS担当の営業社員が平山に代わり、平山はSに対して威圧的な口調で電話をかけるなど脅迫的な言葉で掲載を要求し、Sはそのたびに名刺広告を掲載させられた。――

 なお、訴状および判決文によれば、平山以外にSに対して直接的に恫喝的勧誘を行ったとされている広告代理店Tの営業社員は山下、福田であり、それ以外の人物は登場していないし、名刺広告を掲載した媒体各社の名前もいっさい出てこない。すると、名刺広告強要事件を「引き起こした」といえるのは平山らの営業社員であり、またその直接の管理者である広告代理店Tということになろう。

裁判とは無関係の尋問

 私の知るかぎり、矢野がこの事件の存在と経過を知ったのは、被害者Sさんの代理人である藤森弁護士のホームページによるものと思われる。問題の記事が掲載される3カ月前の平成15年5月9日、月刊タイムスの記事をめぐり矢野と朝木がタイムス社と私を提訴していた裁判で私に対する尋問が行われた際、矢野の代理人は突如、裁判とは無関係のこの事件を持ち出してきたのである。以下は、その尋問の様子である。

中田康一弁護士(矢野・朝木の代理人)  これ自身は初めて見たものかもしれませんが、藤森さんという弁護士さんが出してるサイトからダウンロードしたものなんですが、この1の提訴という中に被告一覧とありますね。この5番目に月刊タイムス社とありますが、これはあなたの所属していた月刊タイムス社のことなんでしょうか。

宇留嶋  これはそうでしょうね。

中田  これは地方公務員のSさんという方が、名刺広告掲載を勧誘した、要するに勧誘したというか、勧誘の名を借りた恐喝事件なんですが、その被告として月刊タイムス社が提訴の対象になったという内容なんですが、そういうことをあなたは聞いていますか。

宇留嶋  私、当時にありましたね。

中田  あなた自身担当したことはあるんですか。

宇留嶋  いえ、全く担当はしておりません。

中田  事実として知っているということですか。

宇留嶋  そうです。

 この尋問が行われた当時、私もまた事件の存在自体については藤森弁護士のホームページによって知ってはいたが、タイムス社から直接聞いたわけではない。私は平成12年11月にタイムス社を退職して別の出版社に勤務していたからである。名刺広告をめぐり裁判になっていることを「聞いているか」と聞かれた私は「私、当時にありましたね」と供述したが、これは私が編集を担当していたときに名刺広告が掲載されていたことを覚えている、という趣旨にすぎなかった。われながら不明確な供述と思うが、中田弁護士もなぜか供述の真意を確認することはせず、「名刺広告はまったく担当していないこと」「事実として知っているだけであること」を確認するとこの件に関する尋問をあっさり切り上げている。藤森弁護士のホームページの記載から、名刺広告事件と私との関連を追及するのは無理があることを十分に認識していたからだろう。藤森弁護士のホームページには私の名前すら出ていないのだから、私との関係を追及する余地がないのは当然である。

 矢野としては、名刺広告事件でタイムス社が提訴され、返金していた事実を持ち出すことで、裁判所に対して「月刊タイムス社とはこんな会社だ」と印象づけることが目的だったと思われた。しかし、あらためて考えると、私の供述の中の「私、当時にありましたね」という不明確きわまる供述が、矢野にとっては意味があったのだと痛感する。矢野にとっては私が名刺広告強要事件になんらかの関与をしていたかどうかではなく、むしろ「名刺広告強要事件でタイムス社が提訴された当時、私がタイムス社に在籍していた」という事実があればそれで十分だったのである。

 うかつなことに、その日の供述が自分の社会的評価を低下させる目的に使われるとは当時、私は考えもしなかった。ところが問題のビラではまず月刊タイムス社が「名刺広告を強要した会社」として事実以上に悪質な会社であるかのように印象づけた上、私については〈問題業者の元社員〉〈「名刺広告強要事件」で被害者から提訴され返金させられた『月刊タイムズ社』の当時の社員〉と記載し、インターネット「東村山市民新聞のページ」でも〈名刺広告強要事件では、提訴され返金させられた問題業者の元社員〉などと長い肩書をつけて宣伝したのである。

 朝木明代が万引きを苦に自殺した際、矢野と朝木は明代の万引きの事実と矢野自身のアリバイ工作や隠蔽工作への関与の事実を隠蔽するためにあたかも創価学会が関与していたかのような主張を繰り返したが、その際に矢野が明代に関して常套句のように使用していたのが「創価学会を批判していた朝木明代」という文言だった。もちろん、だから「創価学会には明代を謀殺する動機がある」と匂わせるためにほかならない。私に対する〈名刺広告強要事件では、提訴され返金させられた問題業者の元社員〉という肩書も、ワンフレーズでその人物のイメージを規定してしまうという点で共通していよう。矢野の悪質さは、そのフレーズが何を意味するのか、また意味するものが事実と異なっているとわかっていても、それがあたかも既成事実であるかのように意図的に繰り返し使い続けるところにある。

 ちなみに、問題のビラが発行される1カ月前、矢野が東村山市議会本会議場で私に対して〈名刺広告強要事件では、提訴され返金させられた問題業者の元社員〉と同趣旨の発言をしたことに対し、東京地裁八王子支部は「会社と同等に悪質な記者であるかのような印象を与える発言」であると認定し、矢野に10万円の支払いを命じる判決を言い渡している。

(第3回へつづく)


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名刺広告強要事件 第3回

尋問内容を捏造した矢野

読者に「疑心暗鬼」を生じさせる手法

 さて、裁判で私は「ビラ等の記載はその表現方法などにより、宇留嶋があたかも名刺広告強要事件に直接関与したかのような印象を与え、名誉を毀損するものである」などと主張した。これに対して矢野と朝木は、

〈宇留嶋が名刺広告強要事件に関与したとは記載しておらず、名刺広告強要事件には「関与していない」と叫んでいると、宇留嶋の主張を記載している〉

〈月刊タイムス社が名刺広告強要事件を引き起こした当時、宇留嶋が同社に在籍していたのは事実だから、事実を書いただけ〉

 などと反論した。しかし、記事が名刺広告強要事件について書いたものならまだしも、問題のビラに掲載されているのは冒頭で紹介したとおり、事件とはまったく異なるテーマの記事である。限られたスペースの中でこれほど名刺広告強要事件関連の記述を繰り返す理由は何か。やはりテーマとは別に、名刺広告強要事件を利用して月刊タイムス社と私を貶めるためであると理解するほかなかろう。矢野がその重要な根拠と考えていたのがタイムス裁判における私の供述だった。

 矢野は問題のビラでこう書いている。

〈私の代理人弁護士が、被害者の弁護士のホームページで『名刺広告恐喝事件』として公表されている提訴された被告の中に『月刊タイムス社』が入っているが、事件当時、所属していたか?と尋問したときも、「これはそうでしょうね」とはっきりと「名刺広告強要事件」で提訴された当時『月刊タイムス社』の社員だった事実を認めました。〉

 ここで矢野は私の「これはそうでしょうね」という供述を利用している。しかし私が「これはそうでしょうね」と供述しているのは事実だが、これが「事件当時、所属していたか?」などという尋問に対するものでないことは調書からも明らかである。尋問の中にはそのような質問は存在すらしていない。矢野は矢野側の尋問内容を捏造することで、私が「事件当時、タイムス社に所属していた」という事実を捏造したということである。

 矢野は裁判でこの点について、私のこの供述が「これはあなたの所属していた月刊タイムス社のことなんでしょうか」と聞いたことに対して「これはそうでしょうね」と供述したことを第1の根拠に「事件当時在籍していた」と主張しているが、時間を限定せずに聞いたこの質問に「そうでしょうね」と答えたからといってそれが「事件当時、所属していた」ことになるというのはいったいどういう理解の仕方だろうか。また矢野は、〈「当時は退社していた」との供述はない〉などとも主張しているが、尋問自体が在社期間を聞いたものでもないのに、「当時は退社していた」などと供述する道理はなかった。

 さらに矢野はビラ発行当時、タイムス社が提訴された当時はすでに退職していた事実など知るよしもなかったなどとも弁解したが、実はタイムス裁判の尋問の冒頭で、私はタイムス社が提訴される以前にすでに退職していたことを明確に供述していたのである。したがって尋常な理解では、タイムス社が提訴された当時、私がタイムス社に所属していたという事実はどこをどう突ついても導きようがないのだった。

 ではなぜ矢野は、私が「事件当時、タイムス社に所属していた」という事実を捏造までする必要があったのだろうか。そもそも私が「事件当時、タイムス社に所属していた」かどうかは、私と事件との関連がなければ、単独ではなんらの報道価値も持たない。にもかかわらず矢野が執拗に、私が「事件当時、タイムス社に所属していた」と書いたこと自体、「事件当時、タイムス社に所属していた」とすることで、あたかも私が名刺広告強要事件になんらかの関与をしていたのではないかという疑心暗鬼を読者心理に生じさせるためであり、少なくとも「反社会的な会社である月刊タイムス社と同様に、この記者も反社会的な人物である」との印象を読者に与えるためにほかならないと理解するほかあるまい。

 この裁判において本来争点となるべき論点は「宇留嶋が名刺広告強要事件に関与したか否か」である。しかし、私が関与していないことを最初から知っている矢野はその点における争いを避け、私のタイムス社における在職時期に論点をすり替えたということである。

「正当な反論」という言い逃れ

 矢野の主張をどうみているのかはわからないが、裁判官は当初からビラの記載が「あたかも宇留嶋が名刺広告強要事件に関与していたかのような印象を与える」ものとみていたフシがある。そのせいかどうかわからないが、矢野はある時期から別の主張を加えてきた。

「宇留嶋はこれまで100回以上も矢野・朝木を誹謗中傷する記事を月刊タイムスに掲載してきた。矢野も朝木もそれまで宇留嶋に対する反論をしてこなかった。今回の記事はこれに対して初めて反論したものである」
 
 反論であるなら個別の記事について具体的な主張をすべきだと思うが、ビラの4本の記事のうち、かろうじて反論と呼べる可能性があるかもしれないと思われるのは、月刊タイムス裁判に関する記載のみである。仮にそれが「反論」といえたとしても、あれほど執拗に名刺広告強要事件に対する私の関与があったかのような記載を繰り返す必要はなかろう。判例では、名誉を毀損したとされる記事が仮に反論であったとしても、その反論が相手の名誉を毀損する場合には不法行為が成立するとされている。ビラの記載が仮に反論であったとしても、「宇留嶋が名刺広告強要事件に関与した」かのような印象を与えると判断された場合には当然名誉毀損が成立することになる。また私が何回矢野を批判しようと、それは憲法で保障された言論の自由の問題である。私は矢野が市民を欺き、市民を陥れ、市民を苦しめているがゆえに批判しているにすぎない。

 この点に関するやり取りの過程では思いがけない収穫があった。実は、矢野と朝木がそれまで私に対して「反論」してこなかったわけではない。それは実名での話であり、矢野と朝木こそ、匿名性を利用して私に対する誹謗中傷の限りを尽くしてきたのである。矢野と朝木はインターネットに「創価問題新聞」というホームページを開設しているが、かつては掲示板も併設していた。その掲示板で次のような私に関する書き込みが長期間にわたって掲示されていたのである。


(第4回へつづく)


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名刺広告強要事件 第4回
匿名性につけ込んだ矢野・朝木の誹謗中傷の実態

 では、矢野と朝木が私に対してどんな誹謗中傷を繰り返してきたか。彼らが運営しているホームページ「創価問題新聞」(旧バージョン)には平成18年6月ごろまで「草の根掲示板」という掲示板が併設されていた。そこでは平成12年からハンドルネームによるあまり上品とはいえない書き込みが相次いだのである(その対象は私だけでなく千葉元副署長、万引き被害者、創価学会などにも及んでいる)。以下は、私に関するものだけである(普通の人間には思いつかないような罵詈雑言、蔑みの文言が並ぶが、今回だけなのでご辛抱願いたい)。

「草の根掲示板」の書き込み

1 〈「ウルシマ」タローじゃ〉(平成12年9月7日 ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
「ウルシマ」ちゅうのは、「月刊タイムズ」ちゅうて、つまらん仕事をしては小銭かせいどる、在日中国人の連中のアングラもんよ。……「S」(=創価学会)に買われた虫害日報より下品じゃ。

2 〈とーめ~い!〉(平成12年9月7日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
「と~めい」のあほ(注・このMIDNIGHT MESSENGERなる人物は、「透明人間」のハンドルネームで被告らを批判していた人物が宇留嶋であると勝手に思い込んでいたものである。私はこの種の掲示板に投稿したことは一度もない)

3 〈やっぱ透明人間ってあほ〉(平成12年9月7日/ハンドルネーム=東村山市民)
どうも、「ウルシマらしい」そうです。

4 〈また、懲りずに、かいな!〉(平成12年9月7日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
中身のないあほんだら、…あほんだらの「とーめい」、おまえら、ひかげもんは、やっぱり、どこまでいっても、あほやな~。「臭狂」の体裁つくろって、ひとだましても、所詮はな、「S菌」「S黴」じゃ、日にあたったら、すぐ死ぬでぇ。この明るいところで、あんまり、うろちょろすんな、このどあほ!

5 〈とーめい~〉(平成12年9月8日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
「とーめい」こと、「ランホー」こと「ウルシマ・たろー」のことが、もちょっと、わかったから、言っといたる。本名は「宇留嶋瑞郎」、や。「掻垢」(そうか)に買われた「虫害日報」以下のアングラ・パンフレットの「月刊タイムズ」のもんや。こぎたない奴よ。

6 〈でてきたな!こら、「うるしま・たろー」やい!〉(平成12年9月9日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
おまえのなかまじゃった「安藤○○」(原文は実名)、群馬の人気のない駐車場でしんどった。心不全か、またか。おいつめられた○○○○(万引き被害者の実名)も心不全ちゅう、ことにすんなよな!「ウリシマ・たろー」

7 〈あはれじゃから、ひとつだけ、おしえといてやろートーメイこと「うりしまたろー」(平成12年9月9日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
おまえも、なーんにも、しらんで、よーこの掲示板でてくるのう、そうとうの「どあほ」じゃ、やっぱり、なあ。……このうすらばか!

8 〈トーメイ!「ウリシマタロー」まだ、おったか!〉(平成12年9月9日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
おまえも、そーとーな、どあほじゃのう

9 〈もうひとつ、ある!「ウリシマタロー」やい〉(平成12年9月9日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
「うりしま・たろー」○○○○(万引き被害者の実名)が死ぬようなことはないじゃろなー。

10 〈あほのトーメイ!らんほうこと、「うるしま」!ようきけ!〉(平成12年9月9日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
おまえら「掻垢」……この「改ざんやろう」!……「トーメイのかいざんやろう」……おまえら「掻垢」……「トーメイの改ざんやろう」が得意げに、もちだした、したの文章はやな、おまえらの馬脚をむきだしに、させたような、もんじゃ。……気の毒じゃったなー、おまえは、もー出入り禁止、になるじゃろう!らんほうサイトで「性狂新聞」でも、よんどけ。「トメイの改ざんオヤジ」、アホのおまえには、判決書、読むのは、出すぎた真似じゃ。シロートは、やけどすんじゃ。「掻垢」の正体、またばらすことになったなー!どあほ。

11 〈まだ、うろちょろ、しとるのか、トーメイこと「うるしまたろー」!〉(平成12年9月9日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
おまえも、こりないアホやのう。……あほのトーメイ、……このどアホ!コッチが手に入れとる情報さえもじゃ、おまえら、しらんと、ハレンチじゃのう。あっ、そうか、そうか、太作(=池田大作)の手下じゃった、そうか、そうか、道理で、臭いはずじゃ。たまには、風呂は入れよ!掻垢! 

12 〈透明人間って阿呆だねえ〉(平成12年9月9日/ハンドルネーム=東村山市民)

13 〈[〉(平成12年9月10日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
「透明人間」こと、「らんほう」こと「掻垢」の手先・「月刊タイムズ」に巣食っておる「宇留嶋瑞郎」……このアホの「トーメイ」のしゃべくっちょることは、全く信用も信憑性もない

14 〈「透明人間」の自己破綻と粉砕したことを再度宣言する!〉(平成12年9月16日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
「掻垢しんぶん裁判」判決書の内容を、改ざんしようとしたことが発覚して……どアホ

15 〈まだ、うろちょろ、しとるのか、トーメイこと「うるしまたろー」!〉(平成12年9月16日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
おまえ、もぐりの「掻垢」じゃのう、ひっこめ、どアホ。

16 〈「トーメイ」が「掻垢」のレベルじゃ、みんな大爆じゃ、わろうてやろう!〉(平成12年9月17日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
脳みそ腐ってもうて、くせえ、くせえ、悪臭はなっとる、あの「掻垢」の残党の「とーめい」(こと、アホの宇留嶋たろー)
どんなツラしとるとおもったらじゃ、こいつ、キレまくってとうとう沈没じゃ。民事も刑事も、区別もできん、どアホとは、しらなんだなー。ほんまに、こんな幼稚などアホちゅうこつ、しらんかったぞえ!……「アホのトーメイ」!

17 〈「トーメイ」が「掻垢」のレベルじゃ、みんな大爆じゃ、わろうてやろう! その2、じゃ〉(平成12年9月17日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
アホの「トーメイ」がじゃ、しらんふりしちょるぞ。都合がわれいか。そうよなー。ちゅう学生以下じゃもんなー!おおー、はじかしいな、もう!「太作」の「穴」でもはいれ!このどアホ!

18 〈「トーメイ」が「掻垢」のレベルじゃ、みんな大爆じゃ、わろうてやろう!〉(平成12年9月17日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
脳みそ腐ってもうて、くせえ、くせえ、悪臭はなっとる、あの「掻垢」の残党の「とーめい」(こと、アホの宇留嶋たろー)、どんなツラしとるとおもったらじゃ、こいつ、キレまくってとうとう沈没じゃ。民事も刑事も、区別もできん、どアホとは、しらなんだなー。ほんまに、こんな幼稚などアホちゅうこつ、しらんかったぞえ!……「アホのトーメイ」!

19 〈「トーメイ」が「掻垢」のレベルじゃ、みんな大爆じゃ、わろうてやろう! その3、じゃ〉(平成12年9月17日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
ひとことも、「クチゴタエ」できんようじゃなー!こんなに低脳ちゅうのも、あきれたはなしじゃ。アホの「トーメイ」がじゃ、すっとぼけて、しらんふりしちょるぞ。都合がわれいか。そうよなー。ちゅう学生以下じゃもんなー!おおー、はじかしいな、もう!「太作」の「穴」でもはいれ!このどアホ!

20 〈「トーメイ」が「掻垢」のレベルじゃ、みんな大爆じゃ、わろうてやろう!〉(平成12年9月17日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
脳みそ腐ってもうて、くせえ、くせえ、悪臭はなっとる、あの「掻垢」の残党の「とーめい」(こと、アホの宇留嶋たろー)、どんなツラしとるとおもったらじゃ、こいつ、キレまくってとうとう沈没じゃ。民事も刑 事も、区別もできん、どアホとは、しらなんだなー。ほんまに、こんな幼稚などアホちゅうこつ、しらんかったぞえ!……「アホのトーメイ」!

21 〈あの出入り禁止になった「まんが喫茶」で身元隠した実はウリシマよ!正体、ばれとるぞい!〉(平成13年4月20日/ハンドルネーム=M)
おまえ、実は、出入り禁止になったあのアホじゃな、身元隠した「まんが喫茶」組ぢゃな!

22 〈蚤垢菌が日光消毒で滅菌!ちゅうことやな〉(平成13年4月24日/ハンドルネーム=M)
雑魚蚤垢のウリシマ(月刊タイムズムズ)

23 〈>さとりんはん 「東村山通信クラブ」ちゅうのは、誰も相手にせんようになった蚤垢一派自身が、東村山市内でまいとる名誉毀損たれながしの怪文書ぢゃ!そろそろお仕置きぢゃ!〉(平成13年4月21日/ハンドルネーム=M)
■情報提供と怪文書作成には、あのハキリとつるんどる「月刊タイムズムズ」の「ウリシマ」が加担しとるんぢゃ!

24 〈やっぱり、ウリシマが関係者ぢゃ〉(平成13年6月21日/ハンドルネーム=M)
■矢野議員はん関係者からの情報やで、月刊タイムズムズの「ウリシマ」(宇留嶋、「乱呆」関係者、東村山の怪文書にも関与、地元蚤垢幹部と一緒に朝木直子議員を、「朝木議員殺害」という言葉をつかったのは「虚偽事項公表罪」にあたるとして刑事告発したが、ばっさり、不起訴処分で門前払いの赤恥かいた男)の話や。
■矢野議員はんらの訴訟代理人をやっとって、控訴しときながら、裁判所から催促されても控訴理由書をださなんだ結果、即結審で自分が代理人やった矢野議員はんを敗訴させるという、とんでもない「裏切りもん」の弁護士事務所に、蚤垢の手先やっとるこの「ウリシマ」が出入りした事実を、「ウリシマ」自身が裁判所で認めたそうぢゃ。やっぱりな!

25 〈「バイキン」の消毒せんとあかんな!〉(平成13年7月26日/ハンドルネーム=MIDNIGHT MESSENGER)
創価本部のために諜報活動を買って出ている「アングラ誌」の「月刊タイムズ」の自称記者・宇留嶋瑞郎……アホな蚤垢ども

26 〈やっぱりレベル、その程度?!〉(平成13年9月7日/ハンドルネーム=T)
あの宇留島みたいなチンピラ

27 〈今月号の「潮」〉(平成13年9月7日/ハンドルネーム=マオ)
宇留島という人がまだ「万引き自殺説」を強調していますよ。ここまで執拗にでたらめを強調するあたり、この人も浅木さんの暗殺に絡んでいると疑いたくなってしまいます。

28 〈「三流以下」クンへの挽歌〉(平成13年9月9日/ハンドルネーム=T)
▼ガセネタのウリシマごとき
ウリシマ、提訴された裁判で敗訴で泣きをみるんでしょうから!

29 〈ハキリ、また正体を自己暴露ぢゃ〉(平成14年1月11日/ハンドルネーム=M)
ウリシマのどアホ……ブラックらしい思い込み

30 〈いまさらでもないで〉(平成14年3月25日/ハンドルネーム=M)
蚤垢手先のウリシマ

31 〈ごくろうさま。でもね、説得力ゼロだよ。〉(平成14年8月18日/ハンドルネーム=第三者)
創価のちょうちんもちのウリシマね

32 〈おや珍しい、その正体は〉(平成14年9月30日/ハンドルネーム=東村山在住市民)
乱呆のウリシマ(「月刊タイムズ」というブラックジャーナリズムに巣食う)

33 〈もともとインチキ教団信者〉(平成14年10月8日/ハンドルネーム=事情通)
ウリシマというのはあの『潮』に書かせてもらって食いつないでいるノータリンのことか?

34 〈やっぱりね〉(平成14年12月2日/ハンドルネーム=東村山市民)
宇留嶋などというアングラライターが、「ジャーナリスト」などと名乗って、書いている内容が笑えた。この掲示板で、もう何回も信者のおバカが、真実性と相当性の区別もつかないで、撃退されていたが、実は、あのときのおバカ信者はこの宇留嶋だったのだね。また、懲りずに相当性を持ち出して、幼稚な怪文書をかいている。要するに、副署長千葉と組んだ手先記者や信者記者らが「自殺」とか「万引き」とか思い込んだだけ。

35 〈重大情報をゲット!警察衝撃の事実〉(平成14年12月4日/ハンドルネーム=東村山在住草の根支持者)
この掲示板で取りざたされているウルシマ……アングラ「記者」

36 〈FOR BEGGIINERS:これが創価=イケダ教本部を追い詰め、震撼させている朝木明代議員暗殺の事実が真実であることを確定させた判決だ!ウリシマよ、「相当性」ではだめなのだよ、問題は「真実性」の判断なのだ、勉強せ~よ。焦った信者が騒いだがムダだった、オマエも同じだ。〉(平成14年12月4日/ハンドルネーム=判決全文を入手した朝木議員追悼の集い参加者)
ウリシマとかいう、勉強不足のイケダ教信者が、またぞろ登場してムダに騒いでいるようだ。どうせ焦ったイケダ教本部のヤラセだろうが、……あまりにもレベルが低いウリシマとやらは、まだ理解できないようだ。

37 〈掲示板の過去ログでも、予習してからにしたらどう?宇留嶋さん。〉(平成14年12月4日/ハンドルネーム=東村山市民)
宇留嶋などというアングラライターが、「ジャーナリスト」などと名乗って、書いている内容が笑えた。この掲示板で、もう何回も信者のおバカが、真実性と相当性の区別もつかないで、撃退されていたが、実は、あのときのおバカ信者はこの宇留嶋だったのだね。また、懲りずに相当性を持ち出して、幼稚な怪文書をかいている。要するに、副署長千葉と組んだ手先記者や信者記者らが「自殺」とか「万引き」とか思い込んだだけ。……お尻に火がつくと、おちつきなくなるって、ほんとうなんだネ、うるしまさん! 相当性としんじつせいの区別は、ここの常連さんなら、とっくに先刻ご承知なのだよ。おばかだね。


(第5回へつづく)


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名刺広告強要事件 第5回

「MIDNIGHT MESSENGER」の正体は?

――長い引用になったが、上記「草の根掲示板」は「創価問題新聞」ホームページ開設直後に開設されたもので、平成17年ごろまで掲示されていた。また、「創価問題新聞」本体に掲載された以下の2本の記事には上記掲示板の記載に内容的に共通する記載がある。

①〈愚かな創価信者らの「刑事告発」で「自殺説」がこなごなに!〉
〈創価本部のために諜報活動を買って出ている「アングラ誌」の「月刊タイムズ」の自称記者・宇留嶋瑞郎〉

②〈ついに下田文男裁判官を忌避申立て!〉
〈創価本部の御用記事を書いている元「総会屋」系アングラ誌「月刊タイムズ」の自称記者・宇留嶋瑞郎……その背景には、創価本部の御用記事を書いている元「総会屋」系アングラ誌「月刊タイムズ」の自称記者・宇留嶋瑞郎が、この舟木弁護士の事務所に出入りしていた事実のあったことも指摘しておく必要があります。〉

 矢野と朝木はインターネット掲示板の私に対する誹謗中傷を放置していたのみならず、「創価問題新聞」ホームページにおいても私を侮辱あるいは根拠のない誹謗記事を5年以上にわたって掲示していた。

 故朝木明代の万引きと自殺をめぐり、私が事件の真相と矢野らの虚偽宣伝の実態およびその責任を追及していたのは事実である。しかし、記事は客観的な根拠に基づいたものであり、当然、記事には根拠も明示している。私の記事が矢野と朝木にとって都合の悪いものであることは理解できるが、矢野が市民に宣伝しているように、真に「事件の真相究明」をしたいと考えているのなら、私が示した根拠に基づき具体的に反駁を加えればいいのであり、「蚤垢の手先」「アホ」「おばか」「おバカ信者」「信者記者」「アングラライター」「ノータリン」「ブラックジャーナリズム」などといった文言がなぜ必要なのか、またなぜこれほど繰り返す必要があるのか、理解に苦しむものというほかない。すなわち通常の感覚からすれば、草の根掲示板の記載は悪罵の限りを尽くした誹謗中傷、侮蔑的文言のオンパレードだった。

「身内」からの告発

 矢野と朝木はこれら草の根掲示板の書き込みについて、自分たちの書き込みではないと主張するかもしれない。しかし、この掲示板に登場するハンドルネーム「MIDNIGHT MESSENGER」あるいは「M」、「TWILIGHT MESSENGER」あるいは「T」の使用する用語はそれぞれ矢野、朝木に酷似しており、「MIDNIGHT MESSENGER」あるいは「M」が矢野、「TWILIGHT MESSENGER」あるいは「T」が朝木であるとする書き込みも存在していた。

〈レスをまとめて〉(平成13年9月11日/さとりん)
TWILIGHT MESSENGERこと朝木直子市議。なおたんさあ、もううそはやめようよ。文体でバレバレなのわからないほど、自分を客観的に観れないの?

〈日本の安全保障に責任持ちなさい〉(平成13年12月26日/さとりん) 
Mこと矢野穂積市議よ。あなたも現職の市会議員なら、ハンドル使わずに実名で堂々と主張されたら。
 
 この書き込みをした中田聡という人物は、矢野らと親交を持つ協力者であり、少なくともその当時は矢野と朝木の宣伝に乗せられ「万引き冤罪」と「他殺説」を信じきっていた人物である。このいわば内部の人物のいう「MIDNIGHT MESSENGER」あるいは「M」が矢野、「TWILIGHTMESSENGER」あるいは「T」が朝木であるとする説は極めて信憑性が高いというべきだろう(とりわけ「MIDNIGHT MESSENGER」あるいは「M」の関西系の口調は、矢野が愛媛県松山市出身であることと符合する)。

 これらのハンドルネームの人物は、故明代の万引きと自殺事件の捜査を指揮した元警視庁東村山警察署副署長、千葉英司に対しても誹謗中傷を繰り広げたが、平成15年1月21日、千葉が矢野と朝木に対し書き込みの削除と謝罪を求めて内容証明郵便を送付したところ、当該箇所の書き込みがすみやかに削除されている。このことは、矢野が千葉に対する書き込みが名誉毀損に該当すると認識していたためにほかならない。
 さらに千葉は平成15年2月25日、謝罪と「MIDNIGHT MESSENGER」及び「M」の身元を開示するよう求めたが、これに対する回答、反論はいっさいなされていない。この経緯からも、少なくとも「MIDNIGHT MESSENGER」及び「M」が矢野自身であると受け取られてもやむを得まい。

 なお、中田聡の書き込みからしばらくして「MIDNIGHT MESSENGER」及び「M」、「TWILIGHTMESSENGER」及び「T」のハンドルネームが掲示板から姿を消し、「東村山市民」「草の根支持者」など複数の異なったハンドルネームが登場するが、その文体及び用語は「MIDNIGHT MESSENGER」及び「M」、「TWILIGHTMESSENGER」及び「T」の文体・用語そのものである。すなわち矢野らは、「MIDNIGHT MESSENGER」及び「M」、「TWILIGHTMESSENGER」及び「T」が矢野ら自身であると協力者から指摘され、不特定の読者を装うようになったものと推測できた。

いっさい反論しなかった矢野と朝木

 私が裁判所に対して、それまで矢野と朝木が私を誹謗中傷してきた証拠として上記草の根掲示板の記録を証拠として提出したのは平成18年9月25日のことである。私は掲示板の記録とともに、掲示板における私に対する誹謗中傷が矢野と朝木自身によるものであるか、その可能性が高く、したがって矢野と朝木が私を誹謗したのは名刺広告強要事件にからめた記事が初めてではないとする趣旨の準備書面を提出した。その日、私が提出した書類に目を通していた裁判長が矢野と朝木にこう聞いた。

「原告から本日提出された書証について、被告からなにかいいたいことはありますか?」

 すると矢野は「特にありません」と答えた。閉廷後、矢野と朝木は私に対して「あれは自分たちが書いたものではない」などと発言したが、事実がそうなら裁判長の前で堂々とそう主張すればよかろう。それができないということはやはり、彼らは誹謗中傷の書き込みが彼らによるものであることを認めたに等しい。


(第6回へつづく)


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名刺広告強要事件 第6回

誹謗中傷という「反論」

自らに対する批判はただちに削除

 もちろん、仮に私に対する書き込みが矢野と朝木によるものでなかったとしても、掲示板の管理責任は発行人である矢野と編集長の朝木にある。矢野らは、彼ら自身に対する都合の悪い書き込みはただちに削除してきた。たとえば「朝木、矢野逮捕近し」と題する書き込みがなされ、それを削除した際には「管理人代理」と称する人物による次のような投稿が掲示された。

〈名誉毀損メールに対する処置〉(平成14年10月12日/管理人代理)
「法太郎」氏ご指摘の下記メールにつきましては、同一人物と見られる差出人から当HPに、再三名誉毀損メールが届いており、警告いたしましたが、なお同じ態度ですので、当方で然るべき処置を取らせていただきました。お知らせいたします。(管理人代理)
 
 矢野と朝木は、こと自分たちに関する名誉毀損的な書き込みについてはただちに削除してきたのである。ところが一方、私に対する書き込みはどうみても誹謗中傷、人身攻撃に類する文言が並んでいるにもかかわらず5年近くにわたって放置している。この事実は、私に関する書き込みが彼ら自身によるものであるか否かにかかわらず、矢野と朝木が私に関する書き込みを積極的に容認してきたことを示すものといわれても仕方あるまい。

 矢野と朝木に、私に対して正面から反論しようとする気持ちが少しでもあれば、掲示板で堂々と実名で反論することはできたはずである。ところが、現実に掲示板に現れたのは私に対する誹謗中傷、人身攻撃の文言の数々でしかなく、このことは矢野らに最初から堂々と反論する気もその根拠もなかったことを証明している。すなわち矢野と朝木は、インターネット掲示板の匿名性につけ込んで私に対する誹謗中傷の限りを尽くし、それによって私が彼らを追及してきた記事の信用性を低下させようとしてきたということにほかならない。

 矢野と朝木は千葉からの抗議を契機に「草の根」掲示板を閉鎖した。しかしその後も、インターネット「創価問題新聞」本体は平成18年春までは掲示されており、また矢野らは新たにインターネットホームページ「創価問題新聞」を立ち上げ、現在もなお私に対してインターネット「東村山市民新聞」、インターネット「矢野ほづみ議員のページ」同様の趣旨の中傷を行っている。草の根掲示板における私に対する誹謗中傷、矢野らが運営する複数のインターネットホームページにおける誹謗中傷の事実からすれば、矢野らには私に対して具体的に正面から堂々と反論する気も根拠もないことは明らかというべきだろう。

 したがって、今回争われているビラの記事は、矢野の主張するような「宇留嶋による誹謗中傷」にたまりかねて掲載したものでも、私の記事に対して反論しようとしたものでもない。矢野と朝木は草の根掲示板の表現ほどには直接的ではなく、違法性が問われないよう彼らなりに工夫を凝らし、私の社会的信用すなわち私がこれまで執筆してきた記事の信用性の低下を狙い、あたかも私が名刺広告強要事件に関与したかのような、あるいは「問題会社である月刊タイムス社」と同等に「反社会的」な記者であるかのような記事を掲載したものと理解するほかあるまい。

 つまり、矢野と朝木は裁判で、あたかも私の記事が受忍の限度を超えたがゆえに「反論」として今回の記事を掲載したかのように主張するが、すでに矢野らはインターネットの掲示板において私に対して悪罵の限りを尽くしていたのであり、これほどの誹謗を重ねてきた彼らにまともな反論などする気持ちがあるはずがない。今回のビラの記事はその執拗な表現態様においても、私の記事の信用性を毀損したいと考える彼らの本音の部分においても、私があたかも名刺広告強要事件に関与したかのような印象を与える記事は、草の根掲示板における書き込みの延長線上にあると私は考えている。

レッテル貼りが常套手段

 矢野と朝木はこれまで、敵対する者に対して一方的に様々なラベリングを行ってきた。たとえば彼らの議席譲渡に対して公選法及び民主主義の理念に反するとして提訴した「『草の根』の議席の私物化を許さない会」(以下、「許さない会」)に対し、矢野はビラにおいて「嫌がらせグループ」「お騒がせグループ」「創価ダミー」「暴力グループ」などとラベリングし、それによって市民に対して「許さない会」が反社会的なグループであり、また「許さない会」の主張が単に市民を混乱させるものにすぎないものであるかのように印象づけようとしたものである。

 敵対する者に対して悪質なレッテルを貼ることによって、市民に対して議論以前のマイナスイメージを植えつけようとするのは矢野の常套手段である。これまで矢野は、東村山市議会議員に対しても「『心身症』の小松議員」「『失語症』の黒田議員」「『ハエ』男」(木内議員に対して)などと議論抜きでレッテルを貼ってきた。

 最近では佐藤真和市議に対しては「越境通勤市議」「公選法違反」、薄井政美市議に対しては「セクハラ議員」などというまったく根拠のない、社会的信用を低下させることを目的としたレッテルを張り、ターネット掲示板の匿名性を利用した誹謗中傷も今なお繰り返されている。同じように今回裁判で争われているビラもまた、名刺広告強要事件と私を執拗に関連づけて記載することで、私に対して「強要行為も辞さないダーティーな記者」というイメージを植えつけることを目的としたものにほかならない。


(第7回へつづく)


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名刺広告強要事件 第7回

自分本位の和解案

 さて、私があたかも名刺広告強要事件に関与したかのような印象を与える記事をめぐる裁判は平成19年10月10日に結審したが、もちろん裁判所がどう判断しているのかはわからない。ただ、私が請求していた項目のうち、インターネットホームページ「東村山市民新聞」に3年以上にわたり、私の顔写真と「名刺広告強要事件で、提訴され返金させられた問題業者の元社員」という文言が掲示されたページについては裁判長が口頭で削除を命じ、その翌日矢野が削除したという経緯がある。このため私はこのページに対する削除請求だけは取り下げたが、少なくともこの経緯に関するかぎりにおいては、裁判所も矢野も違法性を認めたものと理解していいのではあるまいか。

 矢野・朝木との和解協議は現在も継続しており、1月28日には7回目を迎えた。私は金銭解決を求めているが、矢野にはいろいろな思惑があるようでこれまでに4つの和解案を提示している。矢野が平成19年12月25日に提示した最新の和解案は以下のとおりである。

和解案4

1 被告ら(矢野・朝木)は、本件記事において、最高裁にて確定した「月刊タイムス事件」判決を紹介し、「潮」事件判決とともにその判旨について論評したものであり、原告の名誉を毀損する意図の下に掲載したものではないが、名誉を毀損されたとの原告の指摘を受け止め、遺憾の意を表明するとともに、今後、原告に関し名誉毀損記事または名誉毀損のおそれがある記事を執筆しないことを確約する。

2 原告(宇留嶋)は、2004(平成16)年11月から2007(平成19)年10月までの間に、被告らに関する14件の記事を執筆し、「月刊タイムス」に継続して掲載し、被告らの社会的評価を再三に渡って低下させたとの被告らの指摘を受け止め、遺憾の意を表明するとともに、今後、被告らに関し名誉毀損記事または名誉毀損のおそれがある記事を執筆しないことを確約する。

3 被告らは、前項記載の原告の遺憾の意の表明および名誉毀損記事を執筆しないとの確約をうけ、2004(平成16)年11月から2007(平成19)年10月までの間に原告が執筆し、「月刊タイムス」に継続して掲載した記事につき、現在係争中のものをのぞき、新たに不法行為の責任を問わないものとする。

4 原告は1996年以降、東村山市議会本会議場の障害者用専用席を専用し及び同市議会委員会室において、被告らのみを継続して撮影し、これを月刊タイムズに毎号のように掲載したこと、および被告らが立候補した市議会議員選挙の選挙運動期間中に、自転車で遊説中の被告らにつきまとって至近距離からフラッシュを焚くなどして撮影し、選挙の自由妨害に該当する行為であると被告から指摘された事実を認め、今後、このような市議会内での写真撮影、およびつきまとい行為、写真の無断撮影等は行わないことを確約する。

5 原告は、月刊タイムズ等に被告らの写真を無断で掲載しないことを確約する。掲載した場合には、1件につき金   万を被告に支払うものとする。

6 被告は前項までの和解条項をふまえ、本件訴訟2件の提起につき原告が負担した費用合計金  円を負担する。

7 本件和解条項につき、当事者双方ともにいかなる方法によっても第三者に伝える等、一切公表をしないものとする。公表した場合には、損害金 万円を相手方に支払う。

 この和解案のうち2、3にあるような、私が自分の記事について矢野に譲歩する理由はないと考えているし、2の後半部分および4、5は実質的に私の取材執筆活動を制限しようとするもので受け入れられないと回答している。また、7の「和解内容についていっさい公表しない」というのも受け入れられない。「何を書かれるかわからない」というのがその理由のようである。私は裁判の経過に基づいて書くつもりだと答えるしかなかったが、矢野はそれでは納得しなかった。実はこの原稿は、和解協議の過程で矢野に見せることを前提に書かれたものなのである(もちろん裁判官にも)。

 批判する相手について書いた原稿を、読者よりも先に相手に見せるなど通常はありえない話であり、あってはならないことである。ただ、私は原稿を見せるとはいったが、当然ながら、矢野からなんらかの訂正要求があった場合、それに従って記事を訂正することを約束したわけではないし、その意思もない。そのことを前提に裁判所に提出したのがこの原稿である。



「こんなに長いとは思わなかった」と矢野

 以上が、平成20年1月28日、和解協議の途中で矢野が「和解内容をいっさい公表するな」といい、その後「何を書かれるかわからないので怖いから内容を教えてほしい」といい出したため、第7回和解協議に裁判所から促されて提出した原稿である。矢野の主張が「事前に内容を教えれば公表してもよい」という方向へ軟化した(もちろん、矢野の許可なしに原稿を公表できないなどということはないのは当然)と受け取っていた私は、矢野は私が公表しようとしている原稿の内容を具体的に知ることができたのだし、これでもうこの問題はクリアできたのではないかと私は考えた。矢野が私の原稿の内容にクレームをつけて具体的にクレーム箇所を特定してくれれば、それはそれで興味深い。

 この第7回和解協議の日は、矢野と朝木は午前10時30分から千葉が提訴していた裁判(3月26日矢野・朝木敗訴=「インターネット「東村山市民新聞」裁判判決」参照)の口頭弁論に出廷し、11時20分から私との和解協議という予定になっていた。矢野は千葉との裁判の間も、私が送付した原稿に目を通していたものだった。はたして、私が原稿を提出したことで裁判所は今後の和解協議をどう進め、また矢野はどう対応するのか、それがこの日の和解協議に臨む私の関心だった。

 この日の和解協議では私が先に呼ばれて裁判官の見解を聞いた。裁判官は「言論の自由があるので、提出していただいた原稿について裁判所が注文をつけることはないが、裁判所としては、この裁判で現れた事実に基づいたものであれば問題ないと思う」ときわめて常識的な見解を述べただけで、内容について具体的には言及しなかった。私との協議はものの10分で終了した。

 では、矢野は私が原稿を提出したこと、および原稿の中身についてどんな態度を示したのか。矢野と朝木は私と入れ替わりに法廷に入ったが、協議は長引いたようで、私が再び法廷に呼ばれ、矢野・朝木と同席したのは30分もたったころだった。法廷に入ると裁判官は私に「被告は次回に和解案を提出するということですので」と継続の同意を求めた。矢野の希望に沿って原稿を提出したものの、私は協議が簡単に終わるとは思っていなかったので、継続に反対するつもりはなかったが、矢野はこのとき裁判官にこういったのである。

「(原稿が)こんなに長いとは思ってなかったもので……」

 最初、私がプロットだけを示したことに対して「これでは具体的な内容がわからない」というので具体的かつ詳細な原稿を見せると、今度は「こんなに長いとは」と言い出すとは不可解である。この日の和解協議で、矢野が裁判官に何を主張したのか具体的にはわからない。ただ、矢野が私の原稿を見たことで無条件に公表に同意するということではないかもしれないという雰囲気だけは感じた。


(第8回へつづく)
 

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名刺広告強要事件 第8回

再び公表を拒否した矢野

 これまで7回を数えた和解協議は和解内容(裁判の経過も含む)の公表をめぐる対立によって遅滞していたが、私が公表内容を具体的に示したことで、矢野が公表に応じるか否かにかかわらず、なんらかの進展があるものと思われた。そもそも、私が裁判内容を公表するに際して矢野や裁判所の承諾を得る必要はない。では、望みどおり私の原稿の内容を具体的に知った矢野は、公表についてどういってきたのか。矢野が2月20日に提出した「和解案5」を紹介しよう。

矢野和解案5

1 被告ら(矢野・朝木)は、本件記事において、最高裁にて確定した「月刊タイムス事件」判決を紹介し、「潮」事件判決とともにその判旨について論評したものであり、原告の名誉を毀損する意図の下に掲載したものではないが、名誉を毀損されたとの原告の指摘を受け止め今後、原告に関し名誉毀損記事または名誉毀損のおそれがある記事を執筆しないことを確約する。

2 原告(宇留嶋)は、2004(平成16)年11月から2007(平成19)年10月までの間に、被告らに関する14件の記事を執筆し、「月刊タイムス」に継続して掲載し、被告らの社会的評価を再三に渡って低下させたとの被告らの指摘を受け止め、今後、被告らに関し名誉毀損記事または名誉毀損の恐れがある議事を執筆しないことを確約する。

3 被告らは、前項記載の名誉毀損記事を執筆しないとの原告の確約をうけ、2004(平成16)年11月から2007(平成19)年10月までの間に原告が執筆し、「月刊タイムス」に継続して掲載した記事につき、現在係争中のものをのぞき、新たに不法行為の責任を問わないものとする。

4 原告は1996年以降、東村山市議会本会議場の障害者専用席を占用し及び同市議会委員会室において、被告らのみを継続して撮影し、これを月刊タイムズに毎号のように掲載したこと、および被告らが立候補した市議会議員選挙の選挙運動期間中に、自転車で遊説中の被告らにつきまとって至近距離からフラッシュを焚くなどして撮影し、選挙の自由妨害に該当する行為であると被告から指摘された事実を認め、今後、このような市議会内での写真撮影、およびつきまとい行為、写真の無断撮影等は行わないことを確約する。

5 原告は、月刊タイムズ等に被告らの写真を無断で掲載しないことを確約する。掲載した場合には、1件につき金  万を被告に支払うものとする。

6 被告は、前項までの和解条項をふまえ、本件訴訟合計4件の提起につき原告が負担した訴訟費用等合計金  円を負担する。

7 本和解条項につき、全文をそのまま公表することを除いて、当事者双方ともに合意までの経過を含め一切公表をしないものとする。公表した場合には、損害金  万円を相手方に支払う。

8 当事者双方は、以上をもって本件訴訟を終了させることを合意し、本件については、他に何ら債権債務のないことを相互に確認する。

 ――矢野が提出した「和解案5」は基本的には本連載第7回で紹介した「和解案4」となんら変わらず、むしろ最大の懸案事項となっていた「経過の公表」に関しては下線付きで強調、私が原稿を提出する前よりも態度を硬化させていることがわかる。「何を書かれるか不安だ」というから見せたのだったが、矢野は原稿の中身を知ってもっと心配になったということだろうか。2月20日に開かれた第8回和解協議の席で、矢野の代理人である弁護士の福間智人は私にこう聞いた。

「公表される内容はこれがすべてということですか?」

 こんな質問にいちいち答えなければならない理由がないことは弁護士である福間も十分承知の上だったろう。裁判官は「これがマックスだということですよね」と私に確認するので、

「この原稿に書いたことは前回の和解協議の時点の話であって、まだ終結していないわけですから、今後どうなるかはわかりませんよ」

 と私は答えた。私の回答に対して、福間からも裁判官からもそれ以上の質問はなかった。裁判官としては私が「和解を拒否する」といい出すことを懸念して間に入ったのだろう。公表内容を事前に聞くことがどういうことを意味するか。福間にしても矢野にしても、当然その意味をよくわかっているのである。

 その後、矢野と朝木だけが法廷に残り裁判官と協議を行ったが、その日矢野はようやく和解金について10万円程度なら応じる用意があると回答した。当初矢野が、5000円とか訴訟費用(数万円)なら払ってもよいといっていたことからすると一定の進展があったようにみえた。裁判官は私に原稿を提出させることで、和解金の交渉に入るための地ならしをしたようだ。裁判官は「双方から提出された和解案を検討して、次回に裁判所としての斡旋案を出します」とし、この日の和解協議を終えた。8回を数えた和解協議は終結に向かいつつあった。

(第9回へつづく)

 

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名刺広告強要事件 第9回(最終回)
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裁判所からお墨付きを与えられた原稿

今度は「原稿を短くしろ」と矢野

 3月7日の第9回和解協議では、矢野と朝木が先に法廷に呼ばれ、入れ替わりに私が法廷に入った。当然だが裁判所は、私が裁判の経過を公表することを止めることはできないと矢野に告げたのだろう。すると矢野が新たな要求をしてきたことがわかった。矢野は私が提出した原稿について、原稿の「どの部分について」などの具体的な指摘はないまま、原稿を短くしろといってきたのである。その理由は何なのか、裁判所から説明はなかった。

 いかなる内容でいかなる方法で発表しようが私の勝手で、矢野から原稿の長さについて指図されるいわれはない。これもまた憲法で保障された自由な言論活動に対する間接的な介入である。しかし、ここまで慎重に和解を進めてきた裁判所としては矢野から最終的に一定の和解金を引き出すことが目的でもあり、双方の了承を得られるのなら矢野の希望を容れるのもやむを得ないと判断したようである。裁判長は私にこういった。

「提出していただいた原稿については裁判所としては問題はないと考えている。ただ、被告が短くしてほしいといってきているので、内容については裁判所がお墨付きを与えるわけですから、短くすることを検討してもらえないか」

「引用した部分(矢野が掲示板で誹謗中傷を繰り返してきたこと)は本件とは直接関係ないので、独立したものとして公表することは可能です」

 私はこう答えたが、矢野の目的は別のところにあった。私と入れ替わりに法廷に入った矢野は今度は別の要求を出してきた。矢野は原稿を短くするのはもういいから、

「朝木明代の転落死について『潮』判決で『自殺を裏付ける証拠はない』とされているのだから、『万引きを苦にした自殺』という表現をやめてほしい」

 といい、その点を和解条項に入れてほしいといってきたのである。その場合には和解金として15万円を支払ってもよいということらしい。10万円以上の和解金の支払いは避けられないと考えた矢野は、おそらくこの日、最初から交換条件を出すことを目的に「原稿を短くしろ」といってきたのだろう。裁判所も「『潮』判決でそうなっているのは事実ですが、どうですか。その後なにか新しい事実が出てくれば、『万引きを苦に自殺』と書いてもいいと思いますが」という。

「明代の事件は本件とはなんら関係がない。それに『潮』判決でも『自殺の証拠はない』といっているだけで『他殺』と認定されたわけではない。裁判官の見解としてはわからないではないが、それを和解条項に書くと矢野と朝木はそれをもとに『他殺』という虚偽宣伝に使うことは目に見えているので、和解条項として入れることは容認できない」

 私はこう主張し、裁判官も最終的に明代の件を和解条項には入れないこととした。こうして裁判所から示されたのが下記の和解条項案である。

裁判所による和解条項案

1 原告と被告らは、今後、相互に対して違法に名誉やプライバシーを侵害する記事を執筆ないし掲載しないことを相互に約束する。

2 原告は、被告らに対し、今後、被告らに対する取材活動を行う際、東村山市議会本会議場においては議事の進行を妨害するような態様で写真撮影をしないこと、同本会議場の外においては被告らから半径2メートル以内の場所でフラッシュをたくなどして写真撮影しないことを約束する。

3 被告らは、原告に対し、本件訴訟費用相当額等として15万円を支払う。

4 原告は、被告らに対するその余の請求をいずれも放棄する。

5 原告及び被告らは、原告と被告らとの間には、本件に関し、本和解条項に定めるほか、何らの債権債務のないことを相互に確認する。

6 訴訟費用は、各自の負担とする。

(※この和解案は私が提訴した2件の事件に対するもの。平成15年以降、私は4件提訴したが、うち2件は途中で取り下げている。矢野が今もなぜ「4件の訴訟費用相当額」などというのか、その理由は私にはよくわからない)

 なお、この前段階の和解案にはもう1項、

「被告らは、2004(平成16)年11月から2007(平成19)年10月までの間に原告が執筆し、『月刊タイムス』に継続して掲載した記事につき、現在係争中のものをのぞき、新たに不法行為の責任を問わないものとし、原告もまた被告らの過去の記事等に対して不法行為の責任を問わないものとする」

 とする条項もあった。しかしこの条項については、私は即座に拒否した。「私はすでに次の訴状を準備している」というのがその理由である。裁判官はすぐに納得し、この条項は削除された。

 裁判所が示した和解案のうち1、2は私がどうこうというものではなく、取材の一般的、常識的なマナーのレベルの話である。15万円という和解金額についても、裁判所が私の原稿にお墨付きを与えたこと(裁判所に提出した範囲)、矢野は当初5000円しか払わないといっていたことなどを総合的に判断すれば、おおむね満足できるものと考えた。裁判所が示した和解案と矢野の「和解案5」を比較すれば、矢野の主張がことごとく否定されていることがわかろう。こうして、私は裁判所が示した和解案を受け入れることに同意したのである。4時に始まった和解協議はこのときすでに1時間30分近くが経過していた。

和解金を投げて寄こした朝木直子

 あとは矢野と朝木が裁判所に和解案に同意するかだけである。私と入れ替わりに法廷に入っていった彼らはすんなり受け入れるのか――すると、彼らが法廷に入って10分ほどたったころのこと、朝木だけが法廷から出てきてどこかへ行ったのである。どうしたのだろう?

 朝木は法廷から出てどこへ行ったのか。私が再び法廷に招じ入れられてはじめて、朝木がどこへ行ったのかを知った。法廷には矢野と代理人の福間が残っていた。矢野と朝木は裁判所の提示した和解案に同意し、和解金についてはすぐに支払うとし、朝木は銀行に金を降ろしにいったのだという。和解金を私が受領した時点で、当初の和解条項3を、

「被告らは、原告に対し、本件訴訟費用相当額等として、15万円を本和解期日の席上支払い、原告はこれを受領した。」

 と改め、終結とするという。朝木の行き先は裁判所の前の甲州街道を挟んだところにあるセブンイレブンだった。余談だが、このとき朝木がセブンイレブンに入るのを見ていた人物がいて、「何をやっているのか」と思ったという(ちなみに、この思い出深いセブンイレブンはこの4月に閉店となった)。

 5分もすると直子が帰ってきて、私の30センチほど隣に座った。それを見届けた裁判官は「では、被告は原告に和解金を渡してください」と朝木にうながした。朝木はテーブルの上で金の入った袋を持っていて、私の方向に動かした。私は朝木がその封筒を私に手渡すものと思って手を出した。しかし次の瞬間、封筒は私の手をすり抜け、パサッという音を立ててテーブルの上に落ちた。朝木は封筒を直接私の手には渡さず、テーブルの上に放ったのである。さすがに20年以上矢野と付き合ってきた女だけのことはあると、私は感心したものだった。

「では、原告は中身を確認してください」と裁判官がいうので、私が札を数えようとすると朝木はこういった。

「機械が数えているので間違いないですよ」

 裁判官も朝木を疑っているわけではなく、手続き上の確認にすぎないのだが、朝木はどうしても何か一言いいたかったのだろう。

 さて、私が和解金を受領してすべてが終わるはずだったが、矢野と朝木は朝木明代の「万引きを苦にした自殺」という表現に関して確認したいという。つまり、和解条項に記載することを要求して退けられた内容について、もう1度裁判官の見解を聞きたいというのである。矢野と朝木は裁判官の説明をメモに取ると満足げな表情を浮かべたものだった。しかしすでに、「万引きを苦にした自殺」については「タイムス裁判」において表現の相当性が認定されている。また念のために、法律上の「和解条項」とは判決文と同等の法律的効果を持っている。言い換えれば、和解条項に記載されていない部分についてはなんらの法的効力も持たないということである。

 こうして、結審から5カ月に及んだ長い和解協議はようやく終わった。裁判官が退廷したあと、私は矢野に「お疲れさまでしたね」と声をかけた。しかし矢野は、俯いて視線を下に落としたまま私に一言の挨拶も返さなかった。裁判終結後、矢野と朝木は「どうみても実質勝訴」などと騒いでいる。しかし少なくとも私には、その日の矢野の姿は「実質勝訴」した者のようにはみえなかった。

(了)

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