ブログマガジン エアフォース
ブログで興味深い記事を公開していきます。
著書紹介

民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

最近の記事

カテゴリ

プロフィール

プールマン

Author:プールマン

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

QRコード

QR

FC2カウンター

りんごっこ保育園問題とは何か(第2部)  第12回

情報非開示の責任を行政に転嫁



(情報非開示問題と国最低基準)

淵脇委員  今回の話が初めて出たときにわれわれがびっくりしたのは、今まで認可保育園ができるというときには、東村山の中できちっとした形で公にされて、オープンな形で議論されてきたわけですね。ところが今回それがなかった。どうしてオープンな形にならなかったのかという疑問があります。

 それともう1つは、これはやはり内容的に最低基準のものであって、基準は満たしているんですが、市内の既存園、利害関係うんぬんは抜きにして、それらと比較してあまりにも格差が大きいとわれわれは感じております。それについて、定員を減らすとか、格差を減らすよう努力していただくことを考えられるのか、これらについてどう考えていらっしゃるのかうかがいたいと思います。

高野  あのー、オープンでないというのは、それはあのー、個人情報という部分があって、まあ、個人立というものですから、そういうことを行政の方はお考えになっているだろうかなー、というふうには思います。それ以上のことについては、ちょっと、私どもはわかりませんね。

 それから、最低基準のところ、確かに最低基準はクリアしております。で、さきほどもあのー、申し上げたんですが、あれだけの土地のところで有効活用、有効利用を、うまくいろいろ取り入れながら、そういうふうにやってます。この金額で、5億も3億もあれば、それは、それくらいの園を建てたいです。ですが、やっぱり許す範囲というのはそんなに大きなものではありませんでしたので、東京都さんの方からこと細かな指示がありまして、それで、ああいう園になったわけですね。

淵脇  それで今後はどうするんですか?

高野  それは、係争中ですので。あの申請は生きておりますので。ですので、それについては今、私の手の届かないところに行っております。


 情報開示の部分については、りんごっこ保育園の申請にあたって児童育成部会や議会がまず問題視した点である。認可保育園はすべて国、都、東村山の補助金によって運営される保育園で、したがって、りんごっこ保育園は個人立であっても公的存在であり、個人情報以外の情報はすべて開示対象である。当初、東村山市保健福祉部は「個人が特定される」などとして、設置者名はおろか園名さえ公表しようとしなかった。

 園の名前も明らかにしない認可保育園などあり得ないはずだが、東村山では定員80名もの保育園が設置者も園名も明らかにしないまま認可されようとしていたのである。これは高野の側が情報開示を拒んだからだった。高野の言いなりとなり、自ら責任をもって判断しようとしなかった東村山市保健福祉部の主体性のなさは目を覆うばかりだった。

 そのような行政の無責任ぶりはいうまでもないが、一方で公的存在であるにもかかわらず情報開示を拒んだ高野もまた責任を免れない。しかし高野は、ここでも自らの反省はいっさい示さず、行政にすべての責任を転嫁しようとしていることがわかる。 

 また最低基準ぎりぎりである点についての答弁も、すべての責任を東京都に押しつけるもので、質問の趣旨にはまったく答えようともしていない。むしろ「申請は生きている」とは従来の申請内容を変えないという意思表示にほかなるまい。高野は「係争中で、私の手の届かないところに行っている」というが、高野の考え方しだいで訴えはいつでも取り下げることができるのである。つまり高野のこの答弁は、児童育成部会の意見などには耳を貸すつもりはないと改めて明言したに等しかった。


(認証保育園の保育料)

井村  今ですね、最初のころのお話で、2001年2月に認証保育所B型を定員19名でスタートされました。保育料は、0歳~1歳児3万5000円、2歳児が3万円と、認可外の施設では市内では一番低料金であるというお話がありました。そうしますと、だいたいひと月あたり保育料収入というのは60万から70万ぐらいということですね。あとは補助金でまかなっていらっしゃる。そうすると、やはり内情は火の車に近いですか?

高野  (語尾を上げながら)そうでしょうかー?

井村  気になったのは、時間外の保育料については触れられていませんね。

高野  あっ、時間外はそうですね。でもあのー、……。

井村  そうすると、大雑把でけっこうですが、時間外でフルタイムで保育された場合、だいたい月額平均の保育料金はどのくらいなんですか?

高野  7時から(夜の)9時ということですか? それでも4万3000円ですね。

井村  だいたい平均してそれぐらいと考えてよろしいですか?

高野  でもあの、一部ですね、それは。早朝と夜の延長保育を合計しても4万3000円ですね。


 高野が経営している東京都認証保育所りんごっこ保育園(現在のりんごっこ第1保育園)の保育料が東村山市内の他の認証保育園よりも低かったのは事実である。高野はそれを強調することで他園があたかも利益第1主義であるかのように印象づけ、それによってりんごっこ保育園が他園に比べて良心的な保育園であるとする印象操作を繰り返してきた。

 しかし、明らかに法外な保育料を請求するのでない限り、保育園の質が保育料のみで決定づけられるものではない。保護者にはそれぞれの事情がある。保育園を評価するにあたっては、その保育園が保護者と十分に対話しているかどうか、あるいは親身に相談に乗ってくれるかどうかなど、単純に保育料のみで割り切れない要素は多かろう。いかに保育料が安くても、親をいっさい中に入れず、保育士と親との対話を可能な限りさせないようにしている保育園がけっしていい保育園とはいえまい。


(第13回へつづく)

関連記事

テーマ:社会 - ジャンル:政治・経済

TOP