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りんごっこ保育園問題とは何か(第2部)  第15回
「高野文書の作成者は矢野」と認めた高野

 これまでの高野の説明と保育に対する考え方がどれほど委員たちを納得させ、委員たちの心に響いたか。これまでのやり取りをみる限り、高野の答弁は委員たちの質疑に正面から答えようとするものではなく、話し合いによって委員たちの不安を解消しようとする姿勢さえ感じさせるものではなかったように思う。つまり、国最低基準をクリアし、所管の了承さえ得られれば、情報を開示する必要もなければ、まして保育関係者と話し合う必要も協力関係を構築する必要などないとした高野の基本姿勢には、認可申請当時となんら変わりはない。はたして続く質疑で、高野になんらかの変化は見られたのだろうか――。


 
(最低基準と保育理念)

柏木委員  私が気になるのは、これまで東村山で積み上げてきたものは、それが本当に子供に必要と思うから積み上げてきたものだと私は思います。基準が変わったから仕方がないわねという思いもあるんですけど、高野さんが20年間保育施設で働いてきたとおっしゃってね、大きな子供もみていらっしゃって、その中で子供の動きとか考えたときに、先生方の思いとか、最低基準といわれる状況ですとか、どうお考えなのかお尋ねしたいと思います。

高野 (基準が緩和されたことが)「転落」という言葉はどうかと思います。東京都の方もおっしゃっていましたけど、あのー、国基準は劣悪な保育環境ではないというふうにおっしゃってますので、その中でいっぱいいっぱい基準の中で、もちろんこれは最低基準をクリアしてますけど、それの上に立って、その上に成り立つ保育ですという、保育の内容を、それをよくしていく、そういう私たちの、保育士の力というものを考えていかなければ、と思いますね。あのー、最低基準を「転落」というふうにおっしゃられるのはいかがでしょう。劣悪ではないという、行政もおっしゃっています。

柏木  市はともかく、本当に先生はどう考えていらっしゃいますか。

高野  私も、それこそ人の力だと申し上げます。あのー、精一杯のところでやってきているわけですね。ですので、それは、えっとー、内容で、内容でクリアしましょう、そういうふうなことを東京都の人はおっしゃってました。ですので、あのー、子供たちが、その場のやり方、態勢を身につけていくその大事な時期に、だから庭が狭いというような、そういうものだけで必ずよさになって返ってくるというのはそれは違うと思いますし、やはりそこに、保育士の手が入るわけですよね。ですので、基準は基準、やっぱりその中を、自分たちが、あのー、いろんな工夫をしながらやっていく、それが私のいう精一杯の答ですね。

 すべてこれは、市の所管の方と力を合わせながらやってきたものですから、やはり、もう中身といったら、本当に自分たちの保育のやり方に立って、それから、子供たちを、何というんでしょうね、こううまく、自分たちのいろいろな思いもそうですが、保育園を出てからの行動もそうですが、自分たちがうまく加勢したり、リードしたり、それは保育士にかかっているものというふうに私は思っております。



「保育の内容」「保育士の力」「庭があるというだけで子供に必ずいい影響を与えるというわけではない」――高野はりんごっこ保育園が東村山市の他の認可園に比較して保育環境が貧弱であることを認めた上で、その分は「保育の内容(=質)」でカバーするといっているようである。
 
 高野の主張する「保育の質」とはいかなるものだったのか。開園から丸4年を迎えようとする現在までに起きた事実を見れば、この保育園が環境だけでなく「保育の質」においてもきわめて劣悪であることは明らかというべきだろう。

「保育の質」を重視する保育園で、わが子を病院に連れていった母親を責めたてて事実上退園に追い込むようなことは起こり得ないし、わずか半年の間に13名の保育士が相次いで退職し、園児や保護者を不安に陥れるようなこともないだろう。この2年間に、りんごっこ保育園では45人の転園希望が出され、計22人が転園したのである。



(育成部会は公平ではないと断定)

淵脇  今後、定員やベッドの問題を含めて、前向きにいっていただければ、この部会で検討していきたいと思っているんですが、そのあたりはどうですか。

高野  あのー、りんごっこ保育園は今現在開園していませんね。で、それに関して、あのー、まあ、さきほども申し上げましたけど、このりんごっこ保育園についてのいろいろな議論というものは、やはり、さきほども申し上げましたが、第三者機関である純粋な方々で話し合われるというのが、私は筋なのではないかなって、公平で、あのー、客観的な答を出されていただけるのではないかなと考えております。

淵脇  訴訟というのは取り下げることもできます。手の届かないところにあるといわれるんですが、話し合いの中で、あのー……。

高野  話し合いは、まだ、ほら……。

淵脇  まだこれからですが、第三者機関ということも含めて、どうしたら前向きになれるのかということを考えているんですね。



 ここで高野がいっているのは、児童育成部会が利害関係者の集まりであって、公平な議論が期待できない場所である――ということである。では、高野はいったい何のために育成部会の要請に応じることにしたのだろう。高野の狙いは定かではないが、確かなのは高野が最初から育成部会の委員たちに何かを理解してもらおうという気など最初からなかったということである。



(高野文書問題)

土屋委員  厚生委員会で、高野先生は準参考人として呼ばれましたね。認可の問題を扱う厚生委員会です。そのときは、先約があるということで出席されませんでした。そのときに、私は傍聴席に参りまして、厚生委員長が「高野先生より文書を提出していただいています」ということで紹介がありました。それから育成部会にも、高野先生は文書を提出されました。この育成部会に出された文書の中身について、それから私について書かれた箇所についてご説明いただきたいと思います。たとえば、「東村山の保育は子育て支援を口実とした営利主義といわざるを得ない実態となっていた」というところです。この中身については、これは高野さんご自身が書かれた文章ですね。

高野  関わっておりましたけど、まあ……。

土屋  高野さんの文章でしょう?

高野  そうです。関わっておりましたけど、正式にはそうではないですけどー、あのー、もちろんそれも加わっておりました。

土屋 「関わっていた」って、これは高野さんが書かれた文章ですね。この内容については責任持たれますね。高野博子と署名があって、はんこが押してあります。それからですね、さらに多摩東部建築事務所の課長が、「同業者で土屋という人物が建設反対といってきた」と書いてあります。私は多摩東部建築事務所なるものがどこにあるかも知りません。連絡をとったこともありません。ですから、私が「建設に反対」などというはずがありません。

(朝木  いいましたよ)

新保  ちょっと待って下さい。外でいわないで下さい。

土屋  私はそんなことはやっておりません。今でもそうお考えですか。私はそんなことをしたことはないですよ。

(朝木  事実じゃん)

高野  建築事務所の方が……。

新保  ちょっと待って下さい。そういうことがあれば、土屋さんは文書で出して下さい。

(朝木  いってますよ。そりゃ嘘でしょう)

新保  もしそういう事実があれば、建築事務所の方においでいただくのは問題ありません。



 土屋が建築事務所にクレームをつけに行った事実はない。その点を追及された高野が文書作成に「関わっていた」と、自分が書いたものではないこと、すなわち同居する矢野穂積が書いたものであるという事実を思わず口走ってしまったのは、高野がまったくあずかり知らぬ内容だったからだろう。だからこそ、高野が追及されるや、ただちに朝木が口を挟み、高野を援護した。

 しかし、発言権のない自分が割り込むことが高野の信用をますます低下させるものであることに朝木は気づいていないようだった。あさはかというほかないが、高野は認可保育園の設置者として、自分名義の文書の記載内容にすら責任を持てないような人物であることをみごと市民の前にさらすことになってしまったのである。


(第16回へつづく)
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