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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

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万引き被害者威迫事件 第1回
万引き被害者威迫事件--宇留嶋瑞郎



取り調べからわずか1時間後には被害店に

 平成7年9月1日に発生した朝木明代の転落死を自殺とみる最大の根拠は、同年6月19日に東村山市内のブティックで万引きをし、同年7月12日、警視庁東村山署が明代を窃盗容疑で書類送検していたという事実である。東村山署が万引きという一般には軽微な犯罪で書類送検に踏み切ったのは、明代が矢野穂積(現東村山市議)と共謀してアリバイ工作を企てたこと(アリバイ工作の詳細とそれが崩された経過については拙著『民主主義汚染』参照)に加え、矢野と明代が万引き被害者であるブティック店主に対して執拗なお礼参りを繰り返していたからだった。

 刑法上、アリバイ工作は「証拠隠滅罪」、この場合のお礼参りは「証人威迫罪」に該当する。当時、とりわけ東村山署は被害者に対するお礼参りを重視し、証人威迫罪での立件も視野に入れた。つまりこの時点で、万引き事件とは別の新たな事件が発生しており、今度は矢野も明らかな事件の当事者として認識されていたということになる。しかし上層部との協議の末、最終的に一連の犯罪行為の原点である窃盗罪のみでの立件という結論に至った。この結果、東村山市議という公人の立場にありながら、積極的にアリバイ工作とお礼参りを共謀した矢野穂積はすれすれのところで立件を免れたのである。

 その一方、明代が転落死を遂げたあともなお、矢野は明代の万引きを否認し続けた。明代の万引きの事実を認めれば、自分自身が関与したアリバイ工作と被害者に対する脅しの事実も認めることになる。矢野としては、明代の名誉のためではなくむしろ自分自身の市議会議員としての地位を守るために明代の万引きを否定しなければならなかったのである。もちろん朝木直子自身もいうように、「万引きと自殺は表裏の関係にある」。矢野と朝木にとって、明代の自殺の事実を認めることはただちに万引きの事実も認めることになる。彼らが今も明代の自殺を否定し続けているのは万引きの事実を認めるわけにはいかないからであり、さらに明代が書類送検される原因となったアリバイ工作と被害者に対する威迫行為に矢野が当事者として関与していた事実を隠蔽するためにほかならない。

 被害者に対する矢野と明代の動きは早かった。矢野と明代が被害者の店に最初に現れたのは、明代が初めて万引き容疑で任意の取り調べに呼ばれた平成7年6月30日。通常、身に覚えのない人間が被害届を提出されれば、その内容について細かく聞くだろう。議会では税金の使途について、内容はともかく、とにかく厳しく追及することで有名な2期連続のトップ当選議員ならなおさらのことである。しかし不思議なことに、明代は被害届の内容について質問することもなかった。明代はただ「創価学会の陰謀です」などと大声で犯行を否認すると、「多忙」を理由にわずか30分で取調室を出て行った。「多忙」であるはずの明代と矢野が被害者の店に現れたのはその日の午後5時20分ごろ。明代が取調室を出てからわずか1時間後のことだった。

 万引き被害者に対する威迫の事実について矢野は現在も否認を続けている。しかし、これまでに確認された状況の中に、矢野の主張を裏付けるものはただの1つも出てきていない。


(第2回へつづく)

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