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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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千葉英司元東村山警察署副署長が西村修平を提訴(その2)
 余談だが、明代の自殺後13年にわたって他殺デマを発信し続けてきた矢野は、右翼のいう「内部告発」についてどう考えているのだろうか。平成20年7月29日、八王子街宣が行われた当日の午前11時30分ごろ、東京地裁八王子支部で矢野に直接聞いた。

――今日の集会には行くんですか?

 しかし矢野は、その日に集会が行われる予定であることについては知っているらしい表情で私を見たものの、なぜか私の質問にはいっさい答えなかった。明代の転落死の「真相究明」を求める集会に、13年間にわたって「真相究明活動」を続けてきた遺族の朝木直子と同僚の矢野穂積が顔を出さないというのでは、どうみても間の抜けた話である。彼らは右翼の集会には顔を出さないのだろうか。

 午後1時前、八王子駅前には右翼ら10名ほどの者たちが横断幕やプラカードを持って集まってきた。しかし、矢野と朝木の姿はどこにもなかった。そこで主催者である右翼に「矢野は来ないのか」と聞いた。すると彼はこう答えた。

「彼とは方針が違う。われわれは独自にやっている」

「方針が違う」ということは、矢野には参加を申し入れたが断られたということを意味しよう。連絡してそれなりの話をしなければ「方針が違う」かどうかはわからない。それにしても、重要な「内部告発」が明らかにされるというのに、矢野はなぜ断ったのだろう。どういう「方針の違い」かはわからないが、「真相究明」につながる「新事実」があるのなら矢野も「方針」にこだわっている場合ではあるまい。あるいは、遺族の朝木にも矢野に対してもこの重要な「内部告発」の事実は知らされなかったのだろうか。

そっけない矢野の対応

 それにこの「内部告発」者は、告発の相手としてなぜ13年間にわたって「真相究明活動」を続けてきた(と称している)当事者の矢野と朝木ではなく、それまでなんら「真相究明活動」などしてこなかった右翼を選んだのだろう。「内部告発者」が警視庁の人間なら、矢野が「他殺説」を主張してきたことを知らないはずはないし、朝木はほかでもない明代の長女である。また矢野は「殺害犯人」に関する有力情報には1000万円の懸賞金まで払うと宣伝しているのだから、矢野に「内部告発」する方が現実的なメリットもよほど大きかろう。にもかかわらず朝木と矢野に対しては「内部告発」はなかったのか。その点について8月7日、私は東京地裁八王子支部で矢野に直接聞いた。

――「内部告発」があったそうですが……

矢野  何焦ってんの。

――先生のところには(「内部告発」は)なかったの? 右翼のところにあって、先生のところにないというのはおかしいですよね。

矢野  (お前には)用がないんだよ。

 矢野はなぜか「内部告発」の件には触れたくないようだった。矢野は「内部告発」の内容を知らないか、あるいは聞かされてはいたが眉唾だとでも考えていたのだろう。なぜなら、明代の自殺の動機とみられる万引き事件でアリバイ工作に関与し、事件を隠蔽するために被害者へのお礼参りを繰り返したのは矢野自身である。アリバイ工作を企て、被害者を脅したという事実こそ、明代の万引きが事実であることを矢野が知っていたことを裏づけるものにほかならない。仮に明代の自殺を否定する「内部告発」があったとしても、それが事実を覆すようなものであるはずがないことを誰より知っているのは、アリバイ工作と被害者威迫の共犯、矢野穂積なのである。

 矢野は右翼のいう「内部告発」の信憑性が強調されればされるほど、化けの皮がはがされたときには矢野と朝木自身にとってもより大きなダメージとなる。矢野はそのことを予感していたのではあるまいか。とすれば、そのような「内部告発」があったとする右翼とは最初から関わりを持たない方が無難だと矢野が考えたとしても、それはむしろ矢野と朝木にとって自然であり、賢明な判断だったろう。関わりを持ってさえいなければ、「実情を知らない右翼が勝手にやったことで自分たちは無関係」といえるのである(だから矢野のホームページでは「内部告発」とはいわず「新たな情報」という曖昧な表現で逃げている。「そっくりさん」と同じでどんな荒唐無稽なガセネタでも「情報」は「情報」)。

 いずれにしても私はそのとき、矢野が右翼との関係を持つことについて少なくともあまり積極的とはいえないのではないかという印象を持った。その一方、右翼は右翼で、7月30日付ブログで〈私が告発を続ける地元の市民団体(=矢野と朝木以外にはない)と連絡を取らずとも、この問題を取り上げた理由については理解いただけるものと思います。〉と書いて「内部告発」そのものの重大性を力説していた。右翼は右翼なりに、矢野と朝木の協力が得られないことを少しは気にしていた様子がうかがえる。

 ところがその後の8月24日、矢野と朝木は何事もなかったかのように右翼主催のシンポジウムに参加している。判断の是非は別にして、右翼の側にも矢野の側にもそれまでの間になんらかの「方針変更」があったということになろう。しかし、明代の「冤罪」を信じ、またアリバイについても転落死の夜の状況についても最もよく知るはずの矢野が、「真相究明」の場であるにもかかわらず、朝木にだけしゃべらせたとはどういうことなのか。明代の「万引きを苦にした自殺」という汚名を晴らすためにも、矢野は口内炎を乗り越えて「事実」を語るべきだったのではないか。

「断れなかった」矢野

 私の矢野に対する印象を裏づける発言もあったと聞いた。9月1日、東村山駅前で行われた街宣活動の翌日のことである。街宣の現場で「(この人たち=右翼らと)あまり関わり合いにならない方がいいよ」と矢野から親切な言葉をかけられた市民が議会で矢野と出くわした。その人は矢野とおおむねこんな会話を交わしたという。

――昨日の集団はどういう人たちなのよ。

矢野  あれは極右だよ。

――あなた、なんで極右と付き合ってんの?

矢野  「真相究明」のためといわれれば仕方ない。

 つまり、本音は付き合いたくないが「断れない」という趣旨の発言であると理解できた。それにしても、ものには言い方というものがあろう。矢野の立場にあって、彼らをたんに「極右」で片づけるというのはいかがなものか。だがその人に対しては「明代の転落死の真相究明をしてくれている人たち」ともいえなかったのだろう。なぜならその人物は、矢野の正体を知り尽くしている人だったから。

 右翼らが街宣の途中で暴走し、白昼堂々、集団で万引き被害者の店を襲撃するという行動に出たことも、矢野にとって「自分の協力者」と呼ぶことを強くためらわせたのだろう。

「朝木明代さんの謀殺を許さないぞー!」

「万引きのでっちあげを許さないぞー!」

 どうみても正気の沙汰ではないが、矢野としては襲撃事件について右翼との関係から表立って否定できず、肯定すれば不法行為を容認することにもなりかねないからそれもできない(だからホームページでも触れない)。矢野の本心としては、このような「極右」と積極的に付き合っていると思われたくはない(実際に付き合いたくもない)というところだったのではあるまいか。


(その3へつづく)
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