ブログマガジン エアフォース
ブログで興味深い記事を公開していきます。
著書紹介

民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

最近の記事

カテゴリ

プロフィール

Author:プールマン

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

QRコード

QR

FC2カウンター

万引き被害者威迫事件 第4回
矢野供述の共通点

 もう1つ、明代が第1回目の取り調べから帰ってきた際の様子に関する「月刊タイムス」裁判(平成15年5月9日=東京地裁)での矢野の供述をみよう。

月刊タイムス代理人 6月30日に最初に明代さんが警察に呼ばれましたね。

矢野 そうですね。

代理人 そのときに、取り調べに行くと、呼ばれているという話はあなたは聞いていましたか。

矢野 ええ。別件で高松っていう人物の件で、たしか刑事告訴してましたから、その件の補充のお話だろうと伺ったんですけどね。

代理人 ところが、実際は明代さんに対して万引きの容疑で被害届が出てるということで、明代さんは用事があるっていって、1時間もたたないで、すぐ出てきましたね。

矢野 いや、用事があるというか、1時間ぐらいはいたんじゃないですか。すぐじゃなかったと思いますけど。1時間までいかなかったかな。それなりの時間だったと思いますよ。

代理人 その話を聞いて、あなたはどうしましたか。

矢野 いや、30日のお話だとすれば、万引きがあったという日のその時間に何をしてたか思い出すのが普通の人のやり方だと思うんですね。朝木さんもひどい話だといいながら、一生懸命考えてましたね。

「タイムス」裁判でも矢野と明代の被害店への来訪目的自体が直接的な争点とはなっていなかった。「タイムス」裁判ではアリバイ工作が争点の1つとなっていたため、矢野の供述ではすぐにアリバイの話に移ったものとみられる。ただ、明代が「ひどい話だといいながら、一生懸命考えていた」という話と「許さない会」裁判での「降ってわいた変な話」、『聖教新聞』裁判における「冗談でしょう」とではかなりの開きがあろう。明代と矢野がただの「降ってわいた変な話」「冗談」と受け止めていたのなら、「一生懸命考える」必要は何もあるまい。なぜなら、明代は「多忙」だったはずなのだから。

 明代や矢野のいうように身に覚えのない万引き容疑をかけられて、すぐに「万引きがあったという日のその時間に何をしてたか思い出す」というのも普通ではない。身に覚えがないのなら、アリバイではなく、万引き事件の当日、どこに行ったか、あるいは万引きを疑われるような場所に行かなかったかどうか、ダイアリーをめくりながらまず思い返そうとするだろうし(市会議員なら予定を書き込んだ手帳ぐらいは持っているだろう)、それでも思い当たることがなければ、相手に直接会って、万引き犯が本当に自分に間違いないか、見間違いではないかと確認しようとするだろう。身に覚えのない者に、「万引きがあったという日のその時間に」何をしていたか、すなわちアリバイなど思い出す必要はないし、そもそもそのような発想が最初に浮かぶ方がどうかしていよう。

 いずれにしても、明代が取り調べから帰ってきた直後というごく限られた時間帯の状況を聞かれただけで矢野の供述がこれほど二転三転するのは、それぞれが異なる裁判だからということだけが理由ではあるまい。普通、1つの事実が確実に存在したのなら、またそれを説明しようとしたのであれば、同じ人間の供述がここまで180度異なるものだろうか。それがなぜなのか、矢野の内心を忖度するのは常人には至難の業というほかないが、それ以上に、常人にとって、1つの事実をこれほど多彩かつ能弁に説明することは困難というべきだろう。

 しかし、1つだけ、矢野の供述には共通している点があった。間違いなくいずれの供述も、「明代の万引きを否定する」という目的のもとになされているということである。


(第5回へつづく)
 

関連記事

テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

TOP