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著書紹介

民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

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右翼を煽動した矢野穂積の虚偽説明(第2回)
 午後3時を過ぎても駅前に動きはなかった。追悼集会は午後1時30分に始まっているはずだから、もう2時間近くになる。そろそろ追悼集会も終わるのではないか。右翼らが駅に戻ってくるのももうすぐだろう。やつらはすんなり帰途につくのか、それとも今日も9月1日のように、何の罪もない、ただ万引き被害を申告したにすぎない一市民を罪人扱いしようとするのか――。何事もなければいいが。

 ちょうどそのころ東村山駅前で行われていた北朝鮮拉致被害者の救済を訴える別の団体の街頭宣伝活動を眺めながら、私と千葉はそんなことを話していた。すると、3時30分を20分ほど回ったころだったろうか、偶然とはいえないが、私たちがまったく予期していなかったことが起きた。なにか妙にタイミングが合ってしまったといえばいいのだろうか、私たちがその動きを警戒していた右翼の一団が向こうから喫茶店に入ってきたのである。駅前方面ばかりに気を取られていた私たちにとってはまったく想定していない動きだった。右翼らは全部で5、6名。追悼集会の帰りであると推測できた。

 右翼らも私たちの存在にすぐに気がついて、グループのトップと目される人物がさっと1人で私たちのそばにやって来て、すぐ隣のテーブルに座った。さながら敵陣にたった1人で乗り込むとは、さすがにトップだけのことはあって度胸がすわっている。「久しぶりですねえ」などという右翼の唇は震えているように見えたが、彼にとっては当面の敵である私たち2人を目の前にしての武者震いだったのだろう。残りの者たちは少し離れ、私たちが見える位置に席を占めた。千葉はほどなくして手洗いに立った。

「盛会ではなかった」追悼集会

 今日の追悼集会の様子はどうだったのだろう。

――今日の追悼集会は盛会だったんですか?

 私がこう聞くと、右翼はただ一言だけこう答えた。

右翼  そうでもないよ。

 右翼はあっさり「盛会ではなかった」という。追悼集会の主催者である矢野穂積はすぐに「東村山市民新聞」のホームページで、〈★朝木明代議員追悼の集い 11月30日(日)、多数参加し行われる。〉と書いたが、具体的な人数も内容も書いていないところをみると、右翼がいったことは彼の率直な感想だったのだろう。8月に八王子で街宣を行って以来、右翼グループの間では「真相究明活動」にあれほど盛り上がっていたのに、地元に行ってみるとそうでもないことに拍子抜けしたのだろうか。あるいは参加者の多くが右翼関係者だったということなのだろうか。

 それにしても矢野や朝木の手前、敵に対してこれほど率直に本当のことをいってしまってもいいのか。また、どうみても場違いな話であるにもかかわらず、大まじめに「ウンコ事件」の報告をした西村修平に対しても同志としていささか配慮を欠いた発言だったのではないかという気もするが、この右翼もなかなか正直なところがあると私は感じた。

被害者を訪ねるつもりだった右翼

 では、右翼らはこれから被害者のところへ行くつもりなのか。

――まさかこれから、被害者のところへ行くつもりなんじゃないでしょうね?

右翼  今日はおれが1人で行こうかと思ってね。

 この右翼が本当に1人で行くつもりだったのかどうかはともかく、右翼らがこの喫茶店に入ったのはたんにひと休みするためではなかったことだけは確かなようだった。隣のテーブルに座った右翼が被害者の店を仮に単独で訪問するにしても、他のメンバーが「お先に」といって帰ってしまうとは考えにくい。被害者の店には誰が行くのか、被害者に何を聞き、どう追い詰め、どんな発言を引き出すか、誰がその様子を撮影するのか――など、彼らは被害者の店に行くことを前提に、そのための最終的な打ち合わせをするために喫茶店に入ってきたとみて間違いないようだった。

 右翼らが追悼集会後に洋品店を訪問するに際し、矢野と朝木を誘ったのかどうかはわからない。しかし、当事者である矢野が行こうとはしないのに、まったく無関係の、しかも事件から13年もあとに(おそらくは)思いつきで首を突っこんだだけの自分たちだけが、警察に通報される危険を冒してまで再び行こうとしていることについて、右翼らは何も疑問を感じなかったのだろうか。とすれば、私にはむしろそのことの方が不思議に思えてならなかった。


(その3へつづく)


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