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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

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右翼を煽動した矢野穂積の虚偽説明(第3回)
執拗な報復行為

 最初は「(他殺だったにもかかわらず事実を隠蔽し、他殺として処理したとする)内部告発があった」として自ら接近したようにみえるとはいえ、この右翼らはどこまで矢野にいいように利用され、無実の市民に迷惑をかければ気がすむのか。右翼が被害者の店に行ったからといって明代の万引きの事実が消えるわけでもないし、捜査結果が覆るはずもない。彼らが矢野の宣伝に乗って9月1日にやったこと、そしてこれからやろうとしていることは悪質な嫌がらせ、人権侵害行為にほかならず、その行為は彼ら自身にとっても取り返しのつかない汚点となり、社会的信用をなくすことにしかつながらないだろう。

 一方、万引き被害者からすれば、被害者は単純に明代による万引き被害を申告したにすぎず、そのことについて非難されるいわれはみじんもない。客観的な状況を調べもせず、一方的な情報のみによって「朝木明代を陥れた」と決めてかかる相手に対して、それも事件から13年もあとになっていちいち自分の無過失を説明しなければならない理由もない。

 洋品店が13年間にわたり裁判や矢野のデマ宣伝と闘うことを余儀なくされてきたことを考えれば、とうの昔に捜査機関の結論が出ているにもかかわらず、「万引きを捏造した」などといわれること、そのような疑いをかけられること自体が、矢野による威迫行為が実行行為者を変えて、あるいは匿名化されて繰り返されるに等しい。「犯人は朝木明代に間違いない」と主張すること、「ウチは創価学会員ではない」と反論するだけでも精神的な負担であることを想像するのは難しくない。

 逆にいえば、矢野の主張に基づいて洋品店を訪ね、あるいは電話をかけるだけで洋品店には大きな精神的負担となる。被害者をそんな目に遭わせることが、嫌がらせを煽動した矢野の狙いであり目的なのだろう。逆恨みに基づく執拗な報復である。

右翼との30分

 はたしてこの右翼は、矢野とちがって普通の会話が成立し、洋品店に行こうとしている彼らの判断がどれほど常軌を逸したものであるかについて理解してくれるのか。以下は右翼との会話の一部を要約したものである。



――いいかげんに、被害者をいじめるようなことはやめてもらえませんか。あなた方はいったいどんな根拠があって、無力な市民を責め立ててるんですか。東京地検は明代の万引きの事実を認定しているし、裁判所も洋品店の主張を認めている。洋品店が矢野を訴えた裁判では矢野に100万円の損害賠償が命じられているんです。「直子さんを信じる」なんていっていないで、資料を精査してください。あなた方はたんに矢野の言いなりになって乗せられているだけですよ。 

右翼  俺たちが矢野さんに煽動されているというのか?

――この前のシンポジウムでは、矢野は「一番弱い」洋品店に抗議しろといってるでしょ。煽動そのものじゃないですか。矢野は自分がやればお礼参りになるから、矢野がやったとわかるかたちではできない。だから矢野は、自分の手を汚さずに他人にやらせようとしてるんですよ。

右翼  「抗議しろ」といってたかな。俺はまだ動画をみていないんだよ。じゃあ、今度見てみようか。

――よく見直してください。現に、シンポジウムの後、洋品店に対して嫌がらせが起きているんです。あなたの支持者は、あなたが矢野に乗せられて「万引き捏造」だというからそれを信じ込んでいる。あなたは組織のトップに立つ人なんだから、あなたが間違った判断をすると支持者全員を間違った方向に導くことになるんですよ。
 それにしても、この前の(西村の)裁判にあんなに支援者が集まるとは思わなかったですよ、驚きました。

右翼  50人以上来たよ。

――すごいですねえ。あなたはそれだけ影響力があるということなんですよ。裁判所に来た人だけで50人なんですから、インターネットを見ている支援者はその数倍はいるということでしょう?

右翼  この前の参院選に出たときは1万8000票だよ(この数字は私の記憶)。

――そうなんですか、それは本当にすごいですねえ。だからね、それだけの支持者があなたを信じてるということなんですから、あなたは責任ある判断をしなきゃいけない立場にあるわけでしょう。あなたほどの人が、なぜ矢野のデマ宣伝に簡単に引っかかるんですか? それが私にはまったく理解できない。あなたがやすやすとデマに乗せられるから支持者も右へならえをしてるんでしょう? 支持者の判断を誤らせないためには、あなたが間違った判断をしちゃいけないんですよ。資料を精査してください。

右翼  俺たちは反創価学会活動をしているんだ。



 私は右翼に対して何度も事実を精査し、責任ある判断をしてほしいとお願いしたが、最後になると右翼は「反創価学会活動だ」と理解しにくい飛躍を繰り返した。当たり前だが、もちろん私は「反創価学会活動」がダメだなどといっているのではない。右翼とて、創価学会を批判することと明代の事件について客観的な判断をすることとはまったく別の話であることがわからないということはあるまい。

駅に向かった右翼

 右翼は「反創価学会活動」を持ち出し、事実を「精査してください」という私の申し出に対する回答を避けたように思えた。私はそれ以上、右翼に東村山事件に関する説明をしなかった。右翼がその気になりさえすれば、いくらでも調べることは可能なのだし、差し当たって重要なのは、右翼らが洋品店に行くのを思い止まらせることだった。

 なお、千葉は途中、やや長い手洗いから戻るとすぐ、「私は先に失礼します」といって喫茶店を出ていった。千葉はよほど右翼と同席するのがいやだったのだろうか。

 右翼が「そろそろ行くか」といってメンバーに合図を送ったのは喫茶店に入って30分もたったころだった。私は急いでレジをすませ、右翼らのあとを追った。喫茶店を出てまっすぐ歩き、左へ曲がれば洋品店、右へ曲がれば駅である。どっちへ曲がるのか見ていると、右翼らは迷うことなく右へ曲がり、改札口につながる階段の方向に歩いていった。曲がりしな、右翼が上半身をこちらに向けて振り返った。私がまだ見ているかどうかを確かめたかったのか。あるいは私とは別に、何か気になることでもあったのか。右翼は背後の様子を確認するとそのまま階段の入り口に消え、もう戻ってこなかった。

 その日、右翼が洋品店に行くのをあきらめた理由はわからない。しかし理由はともかく、重要なのは何をしたかである。洋品店に行かなかった右翼の判断は正しく、それも当初の予定を寸前で取りやめたとっさの状況判断は、9月1日に洋品店に押しかけた連中、とりわけ店に押し入ろうとした者や念仏を上げるなどした者たちとは少し違う、さすがにグループの指導者だけのことはあるというべきだろうか。
 
 ただ残念なことに、その後、右翼がそれまでの主張を撤回したり、支援者に対して洋品店への嫌がらせを止めるよう呼びかけた様子はうかがえない。


(その4へつづく)

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テーマ:裁判 - ジャンル:政治・経済

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