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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

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創価問題新聞事件 第8回
得意の論点のすり替え

 もともと、レジ・ジャーナルの記録に基づいてアリバイを主張したのは明代の方であり、東村山署がアリバイを証明しろといったわけではない。したがって東村山署が、「お互いに不幸な結果になるから」、あまりレジ・ジャーナルの記録にこだわらない方がいいなどと矢野からいわれる筋合いの話ではない。本来なら取調官は「アテにしたのは明代の方ではないか」と反論してもよかった。しかし、取調官はあわてなかった。取調官は「うん、じゃ、これしない(アテにしない)」とあっさり矢野の言い分を受け入れたのである。続くやりとりを見よう。



矢野  ただ、これはね、だからあの、誰だっけ、店長も、あの、いい加減なもんじゃないかって、いってんじゃないかと思いますよ。つまり、こちらであるかないかという点では。

取調官  うん。

矢野  そういうこと。

取調官  そうすっと、まあね、ええ、これ(レジ・ジャーナル)はきちっと合わせないで、時間的ね、たとえば、ええ、ドンキーに行った時間。

矢野  そうそうそう。



 矢野のいう「いい加減なもんじゃないか」というのは、「レギュラー」だろうが「日替わり」だろうが、同じ時間帯にたくさん注文があるからメニューの間違いはあり得るという趣旨だろう。この時点では矢野はまだ、万引き事件の時間帯には「日替わり」の客もいるはずと勝手に思い込んでいたのだろう。取調官はしばらく矢野に適当に合わせようとしたようである。



取調官  ね、ドンキーに行った時間っていうのはだいたい何時ごろ?

矢野  ええと、だから、このだから。

取調官  これは。

矢野  はっきりいってね、はっきりいって、2時40分から3時2、30分の間は、これはね、食事をしたと考える以外にないんですよ。アリバイをこちらが工作したなんて書いとかないでくださいよ。工作のしようがないんだから。これだって、なんで工作できんのよ。

取調官  うん。

矢野  店長にいったら、これが出てきたから、そのままそっくり3日に渡した分じゃない。

取調官  うん、そうそうそうそう。

矢野  そうでしょう。これ、3日に私が、あの、課長に渡した分じゃない。

取調官  そうそう、そうそう。

矢野  隠す、隠し立てする必要ないじゃない。



「日替わり」を認めざるを得なくなった矢野

 明代は提出したレシート自体には確かに変造したりといった「工作」の形跡はない。しかし、行ってもいないレストランのレシートを提出して「行った」と言い張れば、これは立派なアリバイ工作になる。取調官はやんわり話をメニューに戻していった。 



取調官  うん、ないない。うん、だからまあ、これ、違う。ね、ということは、まず違うっていうことは、食べ物が違うってことでしょ、これ。

矢野  食べたものが違うの。

取調官  違うのね。

矢野  これ「レギュラーランチ」とか書いてあるのね。これ、あとで教えてもらったの、12日に。

取調官  ああ、なるほど。

矢野  あなた、「じゃあ、調べてきます」って、朝木さん、いって、帰ったでしょ。

取調官  うん。

矢野  で、そのあと、その足で行ったんだもん。

取調官  うん、ああこれね。

矢野  これ。

取調官  あ、そしたら「レギュラー」になってたわけだ。

矢野  「レギュラー」、これ「ランチ」っていうのは、どういう意味かって聞いたら、聞いたら「レギュラーランチ」だっていうから、ああ、じゃ、食ったのと違うって話になって、初めてそこではっきり確認できたの。

取調官  うん、そうすっと、食ったのと違うってことになると、んー、矢野さんとそれから、ええ、朝木、朝木さんは、ええ、「日替わり」を食べたっていうことですよね。

矢野  まあ、そういうことになりますよね。誰に聞いたんですか? それと、あと、何か食べてんだけど、あの、飲んだり食べたりしてんだけど。



「食べたものが違う」、そういいながら矢野は、けっして自分からは何を食べたのかはいわない。矢野が自分から「日替わり」といわなかったのは、万引きの時間帯に日替わりを食べた客はいるだろうとは期待していたものの、確証が持てなかったからだろう。だからこそ「(何を食べたのかをいえば)互いに不幸になる」などと取調官を揺さぶったりもした。

 しかし、自分から「食べたものが違う」という認識に至ったとする具体的な理由を自白し始めたことで、食べたものが何だったのかについていわなければならない状況へとしだいに追い詰められていったようである。取調官から指摘されてごまかしきれなくなった矢野はついに「食べた」ものが「日替わり」だったと認めざるを得なくなった様子がわかる。だがこの時点では、万引きの時間帯に「日替わり」が売り切れていたことを矢野はまだ知らされていない。


(その9へつづく)


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