ブログマガジン エアフォース
ブログで興味深い記事を公開していきます。
著書紹介

民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

最近の記事

カテゴリ

プロフィール

プールマン

Author:プールマン

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

QRコード

QR

FC2カウンター

りんごっこ保育園保育士虚偽申告事件 第2回
提出されなかった「改善計画書」

 高野は平成20年3月5日にも「職員はすでに配置済み」「2月18日付文書を直ちに撤回せよ」などとする文書を東村山市に対して送付している。3度目の否定である。東村山市が送付した改善指導に誤りがあるというなら詳細に説明すればよく、高野がなぜこれほど「返上」や「撤回」にこだわるのか理解しがたい話だった。東村山市の指導文書に疑義を唱えるのなら、園児の安全が確保されていることを示し、東村山市を納得させてからでも遅くはあるまい。

 東村山市としては市長の名において市民の子供を預かり、りんごっこ保育園に保育を委託している以上、子供の安全を確認できないような施設に保育を委託することは許されない。このため東村山市保健福祉部は部長名で平成20年5月1日、高野に対して2月18日付通知に対する回答(改善計画書の提出等)を早急に提出するよう求める内容の「改善計画書等の提出について(通知)」と題する文書を送付、回答提出期限を同年5月16日(厳守)とした。

 しかしこれに対して高野は誠実に回答しようとするどころか、逆に同年5月15日、「保健福祉部長名義の文書について(質問書)」と題する文書を送付してきたのである。文書には次の2項目を含む4項目の質問が記載されていた。



1 東京都保育所指導監査所管および保育所管からは本件に関して何ら指摘等はないが、にもかかわらず保育所設置認可権者(指導監督所管)でもない市保健福祉部長が、本年2月18日付けで前記文書等により、直接の改善指導等ができるとする法令上の根拠は何か。

2 保健福祉部長名義の本年2月18日付前記文書で、当園の保育士配置数が、児童福祉施設最低基準が定める必要数を3名不足しているとした根拠は何か。



 事実上の回答拒否であり、保育士が最低基準を下回っていたとの指摘に対する4度目の否定である。かつてりんごっこ保育園は食中毒が疑われる事件が発生した際、園児を病院に連れて行った母親を園内に配布したビラで責め立てるなどし、事実上の退園に追い込んだが、何があっても非を認めず、それどころか問題を指摘した者を追及するきわめて特異な体質は今回の件でも共通している。これでは園内で何が起きても、高野が誠実に対応することはあり得まい。はたしてりんごっこ保育園が、国が認可した認可保育園として東村山市が市民の保育を委託する保育園としてふさわしいといえるのか。

保育士不足を6度否定

 さて、もちろん東村山市は高野からの「質問書」に対応しなかった。こうして平成20年2月18日、東村山市保健福祉部が高野に送付した「通知」はそのまま無視されるかたちとなったまま、同年9月10日、東京都福祉保健局指導監査部による定期監査を迎えることになった。保育士不足をめぐり、半年以上にわたって東村山市が改善報告を求めていた問題に指導監査部はどんな結論を出したのか。

 指導監査部は監査の結果を十分に検討した上で数カ月後に正式な結果を通知するが、暫定的な見解を園側に残していくのが普通である。保育士不足が疑われた問題については東村山市保健福祉部、東京都子育て支援課の見解は「不足していた」ということで一致している。ところがこの問題に関して指導監査部は、暫定的ながら次のような見解を示していたのである。

〈保育士の退職に伴い、平成20年1月18日から3月22日までの期間においては、保育士が1名不足しているが、看護師が配置されており、保育士とみなすことができることから、職員の配置基準は満たされている。保育士の退職等に備え、必要な保育士有資格者を配置することにより、最低基準に示された職員配置を行うこと。〉

 指導監査部がその時点での見解とはいえ、それまでの東京都と東村山市の共通認識に反する判断をしたのかはわからない。指導監査部がなんらの理由もなく、子育て支援課と真っ向から対立する見解を示すことは考えられない。立ち入り調査において高野が「保育士は不足していない」とする趣旨のなんらかの説明をした結果であると推測できた。5度目の否定である。

 高野と同居する運営委員の矢野は、指導監査部が暫定判断を示したのち、インターネット「東村山市民新聞」で次のように勝利宣言を行った。



〈都の定期監査で、りんごっこ保育園は、児童福祉施設最低基準の上で特に問題なしの結論の講評と文書交付で終了〉



 ここで矢野は「最低基準」としか記載していないが、最低基準が問題とされたのは保育士不足の問題以外にはない。つまり矢野は、ここでも「保育士は不足していなかった」と主張していることになる。6度目の否定だった。


(その3へつづく)
関連記事

テーマ:社会 - ジャンル:政治・経済

TOP