ブログマガジン エアフォース
ブログで興味深い記事を公開していきます。
著書紹介

民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

最近の記事

カテゴリ

プロフィール

プールマン

Author:プールマン

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

QRコード

QR

FC2カウンター

りんごっこ保育園民改費過請求事件 第2回
会計士に依頼した不思議

 東村山市保健福祉部が高野に民改費の過請求分の返還を求めた時期(4月28日送付、5月8日回答期限)は、保育士不足問題をめぐり改善報告を求めた時期と重なっている(5月1日送付、5月16日回答期限)。いずれも回答に時間を要するようなものでもなさそうに思えるが、当事者としては2つの回答時期が重なったために期限までに回答できなかったのだろうか。

 その高野が東村山市保健福祉部児童課に訪れたのは期限から4日後の5月12日午後のことである。担当は高野にこう聞いた。

「回答期限を過ぎましたが、どうでしょうか?」

 高野はこう応えた。

「現在、会計士に内容をみてもらっている最中です」

 わざわざ来庁しなくても電話ですむ内容である。それはともかく今回の過請求は、高野が民改費請求の対象とした1人の職員が要件を満たしていたかどうかの問題で、あとは会計検査院が行った正しい民改費の計算に誤りがないかどうかの確認だけだと思うが、高野は会計士にみてもらう必要があると考えたらしい。

 確かに返還額(83万9800円)は返還する側からみれば少ない額ではない。それでなくても高野は、園舎建設費と土地購入代金として多摩中央信金から借り入れた(自己資産・自己資金はほぼゼロ)1億3500万円を補助金(公金)の中から年間100万円以上返済しなくてはならない。この借金を補助金(一部自分の給料)から返済すれば、借金で手に入れた土地・建物はすべて高野のものになるという無から有を生じる鮮やかな、かつおそらく前例をみない公金による個人資産形成の手法である。

 過請求分を返済資金に返還するということは当然、経営に影響を及ぼすこととなり、ひいてはその年の返済計画に狂いが生じるということにもなろう。高野がいったん受け取った83万円もの返済要請には簡単に応じられないと考えたとしてもなんら不思議はない。

「多忙」な会計士

 5月15日、高野は保育士不足問題で東村山市保健福祉部に対して改善計画を示さず逆に質問書を送付。しかし、民改費の返還についてはいまだ回答がなかった。5月19日午後、高野は再び児童課を訪れた。

「返還請求の件について対応いただいていますでしょうか?」

担当がこう聞くと、高野はこう答えた。

「現在も会計士にみていただいていますが、決算期なので忙しい様子です。平成16年度のものなのでそのあたりも考えながら、支払いをする場合、5月末までに完了したいので、来週の初めには回答したいと思います」

 このやり取りは平成20年に行われたものである。するとこの高野の発言の中の「平成16年度のものなので」とは時効のことを意味しているのだろうか。これだけでは判断できないが、いずれにしても高野は最初の回答期限から丸20日間、一方的に回答を引き延ばしたことになる。

「支払いをする場合、5月末までに完了したいので、来週の初めには回答したいと思います」といっていた高野は5月27日(火曜日)になっても来庁せず、連絡すら寄越さなかった。そこで同日午前、児童課担当者はりんごっこ保育園に電話した。以下はそのやりとりである。

児童課  民改費の返還について、今週の初めまでに回答をいただける予定でしたが。

高野  会計士が現在繁忙期であり、そちらからなかなか回答をいただけない状態です。もう少し時間をいただきたい。

児童課  いつぐらいに回答をいただけるか、会計士に確認いただけますでしょうか。

高野  いつぐらいに回答できるかは、確認してみます。

 誤りであろうと故意であろうと、国民の税金が不当に支払われたという事実は間違いない。この返還請求は税金の不正使用を正すという意味がある。それにしては「会計士が多忙」などというあいまいな回答を受け入れた東村山市の対応も悠長というほかない。


(その3へつづく)
関連記事

テーマ:社会 - ジャンル:政治・経済

TOP