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東村山市議会議長誹謗中傷事件 第1回
削除された記事

 平成21年6月8日、「創価学会の集団ストーカー日記」なるブログに「日護会・北多摩地区周辺をポスティング!」と題する記事が掲載された。それによると、このブログ主は、

「東大和市周辺地域を、日護会の黒田代表一行7名と矢野穂積市議、朝木直子市議と合同で配布」(記載1)

 したという。日本語として不完全な文で、これだけでは何を配布したのかわからない。彼らが配布したのは『北多摩市民新聞』(発行人・矢野穂積)なるビラである。さらにブログによれば、その日の午後には、

「東大和駅付近に移動する為に、朝木市議に迎えに来て」(記載2)

 もらったという。

 このブログ主は日護会会員であり、日蓮正宗妙観講の信徒であると自己紹介している。するとこの日の配布メンバーは右翼と妙観講および東村山市議の矢野、朝木という顔ぶれだったことになる。

 ところが2日後の6月10日、冒頭に紹介した記載1は、

「東大和市周辺地域を、日護会の黒田代表一行とで配布」

 と訂正され、記載2は、

「東大和駅付近に移動する為に、迎えに来てもらう」

 と訂正された。訂正後の記事では、当初の配布メンバーから矢野と朝木の名前が消えている。つまり、『北多摩市民新聞』なるビラを配布したのはブログ主である妙観講信者と右翼一行だったということになっていることがわかる。

 しかし記事の「訂正」はこれで終わりではなかった。それから5日後の6月15日ごろ、この妙観講信者の6月8日付記事は、記事自体がブログから削除されたのである。いったいブログ主あるいはその周辺で何が起きたのか。矢野・朝木の名前を削除し、最終的に記事自体を削除したのはブログ主自身の判断によるものか、あるいは誰か第三者の意向によるものだったのか、また削除の理由は何だったのか。

 一連の訂正から削除の流れを振り返ると、まず矢野・朝木がビラ配布に参加した事実が消されたのは矢野・朝木の意向によるものであるとみるのが自然だろう。とすれば、矢野、朝木はそれ以外の事実を公表することについては容認したということになる。当日同行した右翼も、同行者が誰だったか、とりわけ矢野、朝木が参加したことにはまったく触れていないものの、ビラ配布の事実については自ら公表している。

 注意すべきは、この妙観講信者の記事は削除されたが右翼の記事は削除されていないという事実だろう。これは不思議なことではあるまいか。では、右翼の記事にはなく、妙観講信者の記事にあったものとは何か。ビラ配布に妙観講信者が参加していたという事実ぐらいしか思いつかない。

 いずれにしても、その理由はともかく、訂正から削除という2段階を踏んだ動きの背景には、それぞれの段階でそれぞれの利害関係者あるいは組織の意向が働いたとみるのが自然なのではあるまいか。

朝木明代関連記事はすべて虚偽

 右翼などによれば、右翼・妙観講・東村山市議の矢野、朝木が一体となったビラ配布活動は東京都議選北多摩1区内で複数回に及んだ。故朝木明代の万引きを苦にした自殺を(創価学会が関与した)殺人事件と印象づけようとするビラの内容からみて、その目的が、目前に迫った東京都議選における公明党の選挙戦を少しでも不利に導こうとするものであることは明らかだった。ビラの内容が虚偽だった場合、公選法に抵触するものとなりかねまい。

 ビラの内容を簡単に検証すれば、まず「新銀行東京 公明・谷村都議に口利き疑惑」については谷村都議自身が明確に否定している。では、残りの朝木明代の万引きと自殺に関する記載はどうか。

 朝木明代関連記事の内容は、明代の万引きと自殺を捜査した当時の千葉英司東村山警察署副署長が『東村山の闇』(矢野・朝木共著)の内容をめぐり提訴していた裁判、雑誌「フォーラム21」の内容をめぐり創価学会が提訴していた裁判、さらに月刊タイムス裁判に関する記事の3本である。

 まず、千葉との裁判について矢野はビラで、

〈「万引き苦に自殺」とした東村山署・千葉英司元副署長の捜査は不十分で誤りだったことが判明した。〉

 と記載している。しかし判決は「矢野がそう疑ったことには相当の理由がなかったとはいえない」と消極的に認定しているにすぎず、裁判所が「千葉英司元副署長の捜査は不十分で誤りだった」などと認定した事実はない。

「フォーラム21」裁判についてはこう記載している。

〈(判決は)創価側(信者)に事件関与の疑いが「否定できない」とした検察官発言に、はっきりと言及している〉

 矢野はあたかも判決が「検察官発言に言及したこと」が勝訴理由であるかのように記載している。しかし判決は、雑誌の記載には創価学会に対する名誉毀損はないと認定したにすぎず、判決が「検察官発言」が事実であると認定した事実などどこにもない。

 また月刊タイムス裁判に関しては、

〈「万引き苦に自殺した」ということは真実ではない、ということが確定した〉

 などと記載しているが、裁判所は「亡明代の死亡直前の言動、死体の状況及び関係者の供述を総合考慮すると、亡明代が自殺したことを裏付ける事情が存在することは確かである。しかしながら、……上記亡明代が自殺したことを裏付ける事情をもって、自殺を推認するに足らず、他に亡明代が自殺したと認めるに足りる証拠はない。」としたにすぎず、「万引きを苦に自殺」が真実ではないと認定した事実はない。

 むしろ東京地裁は「万引きを苦にした自殺」については東村山署の捜査結果に基づくものであるとし、表現の相当性を認定している。この点について矢野と朝木は上訴しておらず、そのまま確定している。少なくとも、朝木明代の万引きと自殺に関するビラの記載内容がすべて虚偽であることがわかろう。

矢野と朝木に利用される右翼

 ビラに記載された3件の裁判の当事者である矢野が、その記載内容が虚偽であることを知らないとは考えられない。しかし、矢野の情報操作と「朝木明代の転落死は他殺だったとする内部告発があった」と主張する古参右翼の話を信じ切ってこのビラの配布に従事した右翼と妙観講信者にとっては、ビラの配布活動がなにか社会貢献活動ででもあるかのような錯覚に陥っていたのかもしれない。

 だから、配布活動の様子をブログで詳細に記載した妙観講信者は、矢野と朝木から該当個所の削除を要求され、さらに記事自体の削除を要求されてさぞがっかりしたのではないかと推察する。しかし、ブログの記事をめぐる不自然な動きがあっても、右翼周辺や当の妙観講信者が矢野の主張する(創価学会が関与した)「万引き捏造と他殺説」に疑問を感じた様子はまったくうかがえない。

 むしろ右翼は、ビラの配布を重ねることによってますます錯覚の度を増したようにみえる。当初は土日に限られていた配布活動は6月10日前後には平日にも行うようになり、この右翼は仲間の右翼Mらとともに6月14日には街宣車を使用した街宣活動を東村山市内とその周辺で行ったのである。

(宇留嶋瑞郎)

(つづく)
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テーマ:右翼 - ジャンル:政治・経済

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