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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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東村山市議会議長誹謗中傷事件 第4回
街宣ツアーの締め括り

 右翼らが公表していない街宣現場は東大和文化会館以外にもう1箇所あった。右翼らは6月14日午後3時50分ごろ、創価学会東村山文化会館前での街宣を終え、エンドレステープを流しながら久米川町へと向かったらしい。川上隆之東村山市議会議長宅の前に到着したのは午後4時過ぎである。右翼らがそこを街宣場所に選んだのは偶然だったのだろうか。

 右翼Mが街宣を開始したのは午後4時10分ごろ。右翼Mは冒頭で創価・公明批判を行い、「朝木明代は創価学会に殺された」「創価学会は殺人者の集団」などとする街宣を行った。ここまでは直前の東村山文化会館前で行った街宣とほぼ同じ内容である。しかしそれから先は、これまでにない内容だった。右翼Mはこう続けたのである。



 創価学会は暴力団も持ってるし、創価学会は右翼の街宣車だって自由に動かせるんだ。そんなことは常識になってます。だからみんな怖いんです。怖くて誰も文句がいえないから、こうやって、川上隆之、りっぱなおうちに住んでるじゃないですか。

 えー? さんざん私腹を肥やし、国民の血税でもって肥え太り、屋上から三色旗も垂れ流して、この久米川に住む住人を見下ろし、見下し、威嚇してるんじゃないですか。

 これがまさに創価学会、犯罪者集団。近所の嫌われ者です。さあ、とっとと出てきて下さい。そうですね、みなさん、わかります。はいはい、じゃ、そろそろお願いしましょうね。とっとと出てきて下さい、川上さん。

 川上さーん、川上さーん、出てきて下さーい。

 川上隆之、犯罪者、出てこーい。

 犯罪者、川上隆之、出てこーい。



 右翼らが川上議長の自宅前に街宣車を停めたのは偶然ではなかった。彼らは街宣の最後の場所に川上議長宅前を選んだのである。

 内容についてはあらためて検討するまでもない。「私腹を肥やし」「住民を見下ろし」「近所の嫌われ者」、極め付きは「犯罪者、川上隆之」。万引きを苦にして自殺した朝木明代の転落死を「創価学会の犯罪」と断定し、続けて「犯罪者、川上隆之」と呼んだということは、この右翼Mは「川上が朝木明代を殺害した犯人だ」といっているのだろうか。近隣住民が「朝木明代の転落死に川上が関与していたのか」と誤解する可能性もないとはいえまい。川上議長を標的にした明白な誹謗中傷であり、高倉良生都議が名誉毀損で告訴した街宣内容に勝るとも劣らない個人に対する名誉毀損ではあるまいか。

 万引き被害者に対する度重なるお礼参りなど、朝木明代の万引き隠蔽に関与した矢野穂積にとって、矢野のいいなりになって虚偽宣伝の先兵を買って出た「何も考えない」右翼の存在は重宝この上ないものだろう。矢野と朝木は自分の手を汚さずにすむのだから。

 ただ、いかに「何も考えない」右翼とはいえ、度を越しては矢野・朝木にとってもプラスにはならない。矢野と朝木が名誉毀損を構成しないように注意深く断定を避けているにもかかわらず、「朝木明代の転落死は創価学会の犯罪」と本音を包み隠さず暴露、断定してしまっては、デマ情報の出所である矢野と朝木にも累を及ぼさないともかぎらない。 

 右翼Mの6月23日付ブログによれば、創価学会がこの日の街宣をめぐり、東京地裁に街宣活動禁止を求める仮処分申請を行ったようである。これで終わればよいが、創価学会が次の手段に出た場合には当然、矢野も朝木も「『何も考えない』右翼が勝手にやったこと」ではすまされまい。

10日前の匿名電話
 
 さて、右翼はなぜ川上議長個人を標的に選んだのか。その理由はわからないが、川上議長の身辺にはすでに、この日の街宣の伏線とも考えられる出来事が起きていた。6月3日夕方、川上議長の自宅に非通知の電話がかかってきた。



川上  川上です。

相手  川上隆之か。

川上  そうです。

相手  9月1日を忘れるな。

川上  何ですか?

相手  お前は殺人犯だ。来年の9月1日で時効になると思ったら、大間違いだ。ただではすまないぞ。覚悟しておけよ。いいか、わかったか。



 内容的には妄想のたぐいであるものの、口先だけはなかなかの凄味である。当惑した議長が何のことかと聞こうとしても、相手は名前も名乗らないまま一方的に同じ内容を繰り返すので議長は電話を切ったという。

 その直後にも続けざまに何度も非通知電話がかかってきたが、議長はもう電話には出なかった。「9月1日で時効」とは「朝木明代殺害事件」のことを指しているのだろうが、そんなことを急にいわれても議長がすぐにそれと理解できるわけがない。

 電話の主の「ただではすまない。覚悟しておけよ」というセリフが具体的に何を意味するのかはわからない。ただ、「来年の9月1日が時効」とは矢野の妄言に踊らされた右翼らがしきりに騒いでいる話であり、電話の「お前は殺人犯だ」というセリフと右翼Mの「犯罪者、川上隆之」という街宣での発言は、いずれも川上議長を名指しで犯罪者であると断定している点において共通している。

 脅迫電話もまた右翼によるものと断定するものではないが、少なくとも電話の内容をみるかぎり、脅迫電話の主は「右翼-妙観講-矢野・朝木」周辺の人物であるとみるのが自然ではあるまいか。いずれにしても、当事者からすれば、右翼Mのこの日の街宣は10日前の脅迫を実行したものでもあったのである。

 右翼らが川上議長宅前で行った街宣は約10分間。短時間だが、きわめて印象深いセリフを残し、午後4時20分過ぎ、右翼らの街宣車は再びエンドレステープを流しながら住宅街へと去っていった。右翼らはこの街宣のもようも公表していない。「何も考えない」右翼らにしても、さすがに自分からわざわざ不法行為の証拠を残すことはないと考えたのか、あるいはただなんらかの防衛本能が働いただけなのかは定かではない。

 こうして右翼らの、朝の9時に始まった東村山周辺の名誉毀損・誹謗中傷の旅は終わった。「何も考えない」右翼らにとってさぞ中身の濃い、達成感に満ちた1日だったのではないかと想像する。それはそれでよいが、ただ彼らの街宣の性質上、中身が濃ければ濃いほど責任の度合いも大きくなる。それが一般社会の常識であることも十分肝に銘じておくべきではあるまいか。

(了)
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テーマ:右翼 - ジャンル:政治・経済

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