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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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「創価問題新聞事件」最高裁判決 第7回
判決の趣旨を改ざん

「創価問題新聞」裁判の判決と「東村山の闇」裁判の判決を読み比べれば、2件の裁判に連続性は存在しないこと、「創価問題新聞」裁判では真実性の検討が行われているが「東村山の闇」ではいっさい行われていないことを理解するのは難しい話ではない。したがって、明代の「万引き」と「転落死」に関して「明代の万引きが冤罪」であるとは認められず、転落死が「他殺」であるとは認められないとする事実認定を行った「創価問題新聞」判決の方が重要であるのは明らかだった。真実性の認定に関して、「東村山の闇」判決はなんらの影響力も持ち得ないのである。

 ところが矢野と朝木は、「東村山の闇」裁判の最高裁決定によって、あたかも「創価問題新聞」裁判の高裁判決が否定されたかのように主張する一方、次のようにも書いている。



〈最高裁で確定したこの判決は、朝木明代議員殺害事件を「万引き苦に自殺」と結論づけた千葉元副署長の指揮した捜査が不十分と言われても仕方がない点があり、朝木明代議員殺害事件に関する、矢野議員と朝木直子議員が出版したこの「東村山の闇」という著書の記述には、違法性がなく不法行為は成立しないとし、矢野議員らが逆転勝訴が確定しました。〉



 この記載によれば、あたかも「東村山の闇」裁判で東京高裁が「千葉元副署長の指揮した捜査が不十分と言われても仕方がない点がある」と認定したかのように読めるだろう。しかし、東京高裁が「千葉の捜査が不十分といわれても仕方がない点がある」などと認定した箇所は判決文のどこにも探すことはできない。矢野の使用した文言に則していえば、東京高裁は「矢野と朝木が『捜査は不十分』と言ったことには、(客観的事実とは別に、矢野と朝木において)理由がなかったとはいえない」と述べたにすぎない。

 矢野はこう書くことによって、「東村山の闇」判決があたかも彼らの主張する「万引き冤罪説」と「他殺説」を認めたかのように思わせたかったのだろう。そうでなければ、「最高裁はその直後の7月14日の決定で、これら(「創価問題新聞」判決)をすべて否定する最終的判断を下したことになります。」とはいえないからである。

 しかし判決文を読めば、東京高裁が「千葉の捜査が不十分といわれても仕方がない点がある」などと認定した事実がないことは容易に判明する。判決文まで精査する一般読者はいないと彼らは踏んでいたのだろうか。

 平成21年4月に発行した政治宣伝ビラ「東村山市民新聞」で矢野は「他殺判明の朝木明代議員殺害事件の犯人逮捕へ!」と書いている。まるで犯人が特定されたかのような口ぶりだが、こんなデマ宣伝を行ってきた矢野にとって、彼らの主張をことごとく具体的かつ明確に否定した「創価問題新聞」判決ほど不都合なものはなかった。だから矢野と朝木は、判決の趣旨を改ざんしても、「東村山の闇」判決によって「創価問題新聞」判決が覆されたと主張するほかなかったのだと理解できよう。

普通ではマネのできない発想

 矢野が明代の「万引き」と「自殺」を否定するために出してきた最後の切り札ともいえる法医学の権威による司法解剖鑑定書の「鑑定書」と朝木にニセの服を着せた「再現写真」を真っ向から否定した「創価問題新聞」判決が矢野と朝木にとってどれほど痛手だったかは、最高裁決定後の異常な狼狽ぶりからもうかがえた。

 最高裁が矢野と朝木の上告受理申立を受理しない決定を出したのは平成21年7月3日である。決定書は簡易書留でその日のうちに発送され、翌7月4日午後2時ごろ、千葉は決定書を受領している。ネット上に「矢野の上告棄却」の情報が流れたのは同日夜である。千葉が決定の内容を誰かに知らせたとすれば、その内容がネット上に流れたとしてもなんら不思議はないし、何の問題もない。

 ところが、7月4日の段階でまだ決定書を受領していなかったらしい矢野は、インターネット「東村山市民新聞」でこう書いたのである。



〈7月5日現在、最高裁決定の通知は当事者に届いていないが、7月3日に決定したとの「事実」が、なぜか7月4日にはネット上で公表されている。〉



 ここで矢野がいう「当事者」とは矢野と朝木のことを指していると思われるが、裁判の当事者は彼らだけではない。もう1人の当事者である千葉は7月4日に受領していた。矢野と朝木は代理人を立てていたため最高裁は代理人事務所宛に発送したが、7月4日は土曜日で代理人の事務所は誰もおらず、日本郵便は7月6日に再配達している。たったそれだけの話である。この経過のどこに不審な点があろうか。

 ところが矢野は、自分たちの敗訴確定をネット上で公表されたことが気に障ったのか、何の不自然もない公表の経過についておよそ常人では思いもつかないいいがかりをつけたのである。



(上記引用の続き)
〈このことは、最高裁内部に、創価のために情報収集活動をする職員がいるという事実が判明したということだ。最高裁は、この事実を踏まえ、厳正な処置をとるよう強く求めるものである。〉



 こんなことを求められても最高裁職員も困惑するだけだろうが、矢野には「万引き冤罪」と「他殺」の主張が完膚なきまでに否定された判決が確定した事実から読者の目をそらせようという狙いもあったのだろう。ただ、「最高裁はその直後の7月14日の決定で、これら(「創価問題新聞」判決)をすべて否定する最終的判断を下したことになります。」という情報操作はともかく、「最高裁スパイ説」についてはあまりに荒唐無稽で、これを信用する読者はさすがにいないのではないかと、私は考えた。

 ところが、世の中は何が起きるかわからない。その後ほどなくして私は、自分の考えが甘かったことを思い知らされたのである。

(つづく)
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テーマ:裁判 - ジャンル:政治・経済

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