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「創価問題新聞事件」最高裁判決 第12回
「若手リーダー」の確信

 平成21年7月24日、最高裁前で行われた「行動する保守」一行による街宣活動では「行動する保守」の指導者Aに続き、Aが「若手のリーダー的存在」と宣揚する法律関係の国家資格保有者(弁護士資格ではない)であるKやかつていわゆる新右翼と呼ばれている団体に属していたMも街宣を行っている。

 まず法律関係の国家資格保有者であるKの街宣をみよう。



「万引きを苦に自殺」と大宣伝している連中は、じゃあ、実際に朝木さんが万引きをしていなかったら、「万引きを苦に自殺」という論理自体が破たんすることを恐れているわけですね。

 ですから、どうしても万引きをしたということを定着させなければいけない。しかし、客観的真実に反する万引き事件などというものはですね、存在しないんですよ。だから、万引き事件を無理やりにでも事実化するために、裁判所を悪用している連中がいるわけです。

 もう一度いいますよ。朝木さんは当時、万引き事件が発生されたとされる日の服装は、万引き被害を申告した洋品店の店主の服装と異なるんです。まったく違うんですよ。それをね、客観的真実に反する事実認定をやったのが東京高裁民事7部、大谷禎男裁判長ですよ。その無茶苦茶な事実を書き換えた犯罪行為に等しい判決を、最高裁はそのまま追認しちゃったんですよ。これは最高裁の罪ですよ。

 最高裁の罪、いいですか、このね、万引きをしていない朝木さんに関しては、その証拠もあるんですよ。その証拠というのは、当日、万引き事件の当日にATM、銀行のATMの防犯カメラに朝木さんの姿が映っていたんです。それをですねえ、警察は捜査報告書に添付したんだけれども、写真の内容と目撃者の服装の証言がブレてるから、朝木さんが犯人じゃないっていう証拠になっちゃうんですよ。

 だから警察は、いつまでたってもこの捜査報告書に添付した写真というのを出してこないんですね(汚ねえ)。自分たちに都合が悪いから出さないんですよ。服装が違うんだから同一人物なわけないでしょ。

 それをですよ、この最高裁が追認しちゃった高等裁判所民事7部はですね、いいですか、朝木さんの遺族が作った「再現写真」ですね、銀行のATMの写真を捜査報告書にですね、検察が添付した、その検察官がですよ、実は創価学会の検事も混じっておりましたが、検察官が朝木さんと矢野さんに見せたんですよ、その銀行の写真を。それを朝木さんたちが再現したんですね、同じ服を着させて、同じATMを使ってやったんです。にもかかわらず、この民事7部、高等裁判所民事7部の大谷禎男はですよ、朝木さんと矢野さんがそのATMの「再現写真」を作るための元写真である銀行の写真を見せてもらえなかったなんていうとんでもないことをいってるんですよ。

 おかしいでしょ。彼らは検察官に2度にわたって、2度以上だったな、複数回にわたって写真を見せてもらってるんです。それを見ていないなんていうことをこの大谷禎男はいってるんですよ。とんでもないでしょ、これ。


「万引き事件を無理やりにでも事実化するために、裁判所を悪用している連中」とは具体的に誰のことを指しているのかはわからないが、「行動する右翼」Kの主張を要約すれば、万引き事件当日の明代の服装は目撃者の服装とは異なっていた、それは矢野と朝木が作成した「再現写真」と異なっていることからも明らかである、したがって明代は万引き犯ではない――ということになろう。この主張は、矢野と朝木が作成した「再現写真」の服装が当日の明代の服装と同一であるという証明がなされた上ということなら十分な合理性があるものと評価できる。

意味をなさない地裁批判

 続いて「若手のリーダー」Kは、司法解剖鑑定書に記載された「上腕内側部の皮下出血の痕」について言及している。



 しかも、この東京高裁の判決のもとになっている東京地裁、この判決もひどかった。朝木明代さんはですね、死んだときに両腕の内側につかまれた痕があったんですよ、つかまれた痕がね。両腕内側、これは両腕内側のアザのサイズからいって、自分でつけるサイズは無理なんです。自分の腕を自分でつかめば親指が内側に当たりますねえ。犯人がつかむから内側に5センチとか7センチの青アザができる。この青アザを東京地裁は何といったか。「他人と揉み合ってできる以外に」、これすごいんですよ、もう。日本語がはちゃめちゃなんだよ。

 いいですか。「他人と揉み合うという状況以外に、自分以外の者から腕を強くつかまれるという事態がいっさい生じたことがなかったと認めるに足りる証拠もなく」、みなさん、これ理解できますか。日本語じゃないんだよ、これは(朝鮮人だ。裁判所は出てこい)。

 これでたぶんね、いいたいことはどういうことかというと、自分以外の他人から、揉み合うだとか犯罪的行為以外にね、アザをつけられることがないとはいえないっていってるんですねえ。どういうことですか。この中にですよ、日本人のみなさんに聞きたいんですよ。普通に生活してて、他人に腕をつかまれてですよ、もめなくて、腕の内側にアザつけられることなんてあり得ますか? (あり得ません)

 あり得ないでしょ。こういうむちゃくちゃな事実認定、これ2つもむちゃくちゃな事実認定があるんですよ。写真を見てるのに「見てない」だとか、アザがですねえ、他人につけれらる可能性がないとはいえないとか、揉み合う以外にあり得るみたいなことをいってるんですよ。こんなむちゃくちゃな判決をそのまま通すというこの最高裁の、あまりのダメぶりにですねえ、私は開いた口がふさがりません。



 平成21年7月3日に確定した「創価問題新聞裁判」判決とは高裁判決であって地裁判決ではない。だから最高裁判決確定後に論評の対象とされるべきは高裁判決で、一審の地裁判決をどう批判したところで現実的にはなんらの意味もなさない。

 まさかそのことを、法律関係の国家資格保有者であるKが知らないことはないだろう。いずれにしても、東京地裁判決にしろ東京高裁判決にしろ、「上腕内側部の皮下出血の痕」について判示しているのは、その生成原因について第三者につかまれた以外の可能性を否定できないというのがその趣旨である。

 したがって、Kが明代の遺体に残された「上腕内側部の皮下出血の痕」が第三者(犯人)につかまれた痕と主張したいのなら、その明確な根拠を示した上で、地裁判決なり高裁判決なりを批判すべきである。するとこの「行動する保守」Kは、やはり法医学の権威である名誉教授の「鑑定書」程度のもので、「上腕内側部の皮下出血の痕」が第三者によってつけられたことを明確に証明すると考えているということなのだろう。

与えられた主張の場

 ところで、「行動する保守」一行が最高裁前街宣を行った7月24日という時期は、この「若手リーダー」と右翼Mが6月14日に東村山で行った街宣などをめぐり創価学会から提訴された(7月14日)10日後のことだったことが判明している。矢野と朝木は「東村山市民新聞」の記載をめぐり創価学会から提訴された際、「むしろ真相究明ができる」と強がったものだった(結果は200万円の賠償命令)。矢野と同じ立場に立たされた「行動する保守」も八王子や東村山だけでなく最高裁前で「万引き冤罪」と「他殺」を主張した以上、法廷でも逃げることなく同じ主張をするものと思う。

 街宣では捜査機関からも裁判所からもまともに相手にしてもらえないが、裁判となれば話は別である。「開いた口がふさがらない」という最高裁判決についても、街宣のとおり主張すればよい。(結果は別にして)その主張に合理性があるのかどうか、正当性があるのかどうか検討してもらえよう。準備書面を誰が書いたかを問われることはあるまいが、街宣とちがって裁判所では数の威力も声の大きさも、シュプレヒコールも何の役にも立たないことだけは十分にこころしておくべきである。

(つづく)
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テーマ:裁判 - ジャンル:政治・経済

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