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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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西村修平「婚外子」差別発言裁判 第4回
関係者の苦労を軽視した発言

 外務省主催の「人種差別撤廃条約の実施状況に関する要望・意見」を求める意見交換会において、出席者の女性が名誉を毀損されたとして「主権回復を目指す会」の西村修平を提訴していた裁判は平成21年9月7日、第4回口頭弁論を終えた。この間、被告の西村は東京地裁前の街宣で「婚外子問題について意見を述べただけでなぜ訴えられなければならないのか」と主張し、提訴の不当性を訴えている。

 西村が原告に対する名誉毀損発言をしていなければ名誉毀損は成立しないことは明らかである。したがって、裁判ではまず西村の発言に原告個人に向けたものがあったのかなかったのかが重要な争点となろう。では、原告の女性は西村が原告に対してどんな発言をしたと主張しているのか。原告が証拠として提出した当日の反訳をみよう。



西村  あんた、だから、そのさっきの婚外子の問題でもね、なんで婚外子の問題が人種差別の問題なんだよ。これ個人の不倫の関係で生まれたアレだ、不貞の子どもでしょう。

原告  何をいってんですか。誹謗中傷でしょう。本当に誹謗中傷でしょう。

西村  誹謗中傷って、誹謗にならない。

原告  誹謗中傷だよ。

課長  そろそろ時間ですので、発言を控えてください。

会場(女)  見解の相違だ。

原告  あなた、婚外子に対する人権啓発をしないから、こういう場でとんでもない差別発言が出ているじゃないか。どう責任取るんだ、法務省。

課長  すみません。発言、発言、発言を控えていただけますでしょうか。

原告  はい、差別されて当然だっていってるよ。謝罪させてくださいよ。

課長  静粛にお願いします。

原告  静粛じゃないですよ。差別発言でしょ、あれは。

会場(女)  婚外子差別は人種差別じゃありません。

原告  ばかな。

右翼  人をばかっていっちゃだめだよ。

原告  ばかとはいっていない。

M  正式に謝罪を求めます。

西村  謝罪しない。世界の常識だ。不倫の子どもは差別される。

原告  はははは、みてごらん。

  すみません、個人を対象に発言されたということでみなさんご認識されておられますよね。あくまでこれは意見交換会の場ですので、個人に対する、やはり今のは、私は差別です。謝罪を求めます、はい。

西村  謝罪しない。

  謝罪してください。

右翼  必要ない。

  謝罪させてください。

原告  させてください。世界で差別されて当たり前だといってるんですよ。

課長  静粛、静粛にお願いします。

原告  国は社会的差別を、婚外子に対する社会的差別を認めてるんですか。

西村  終わったあとに、も1回話しような。



「なんで婚外子の問題が人種差別の問題なんだよ。これ個人の不倫の関係で生まれたアレだ、不貞の子どもでしょう」という西村の発言が「あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約」における「人種差別」という文言の意味を理解していないものであり、婚外子に対する無理解に基づくものであることは明らかだろう。

 それだけでなく、婚外子差別問題に長年取り組んできた人たちあるいは否応なく婚外子という境遇に置かれた人たちにとって、西村の発言はたんなる無知や無神経ですまされるものではなかったろう。意見交換会における「人種差別」の意味さえ知らないまま出席したこと自体失礼であり、まして婚外子を「不貞の子」と決め付けるなど、婚外子という運命を背負って生きてきた人たち、差別の撤廃を目指して戦ってきた人たちの人生を無視するものであり、踏みにじるものである。

 この意見交換会は「あらゆる形態の人種差別の撤廃」を目指すという共通の前提で進められるはずのもので、どんな意見でも許されるという性質のものではないし、差別発言が出ることなどあってはならない。西村の発言に対して謝罪を求める声が上がったのは当然と理解できよう。

(つづく)

※「創価問題新聞事件」最高裁判決第13回(最終回)に一文を追加しました。
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