ブログマガジン エアフォース
ブログで興味深い記事を公開していきます。
著書紹介

民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

最近の記事

カテゴリ

プロフィール

プールマン

Author:プールマン

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

QRコード

QR

FC2カウンター

西村修平事件第5回口頭弁論(その1)
 平成21年9月2日に開かれた第5回口頭弁論では、事前に千葉が準備書面3を提出し、これに対する反論として西村が準備書面3を提出、さらに千葉が準備書面4を提出している。また西村は、前回第4回口頭弁論において口頭で西村本人の尋問を申し入れていたが、この日、正式に証拠申出書を提出、千葉と西村の尋問を申し立てた。

 通常、事実関係をめぐる民事裁判で人証(尋問)を申し立てる場合に相手方に対する尋問を求めないことは考えられない。前回口頭弁論で西村の代理人は人証を申し立てたが、その対象は西村だけだった。なぜ千葉に対する尋問を求めないのか、妙な弁護士もいるものだと感じたが、2ヶ月の間に考え直したものらしい。

「創価学会の4悪人」に言及

 本件裁判の争点は、西村が「千葉を『創価学会の4悪人』と呼んだこと」「千葉が他殺事件を自殺として覆い隠した」「千葉が殺人を自殺に仕立て上げた」と断定したことに真実性・相当性があるかどうかである。この点について西村は第4回口頭弁論で提出した準備書面3で初めて具体的な主張らしい主張を行っている。西村の主張は以下のとおりである。



 朝木明代の万引き被疑事件は冤罪であり、転落死事件は殺人事件である。ところが千葉は、捜 査責任者として当然なすべき基礎的な捜査もしないまま書類送検し、転落死事件については、捜査もしないうちから「万引き事件を苦にした自殺で事件性は薄い」と広報した。
  転落死事件は東京地検八王子支部が殺人被疑事件として司法解剖の手続をとっていながら、司法解剖の鑑定結果が出る前に東村山署は「自殺」として捜査を打ち切り、地検八王子支部も不起訴処分とした。これは捜査機関が遵守すべき犯罪捜査規範の規定に違反した著しい不公正な捜査であって、日本国民の警察及び検察に対する伝統的な強い信頼を根本から揺るがすもので、許されない。

 創価学会の機関紙及び創価学会寄りのライターは、確たる根拠もないにもかかわらず、千葉が万引き事件による書類送検を広報すると、「朝木市議は万引きをするような卑劣な人物である」といっせいに報道。転落死事件については、「万引きを苦にした自殺」といっせいに報道、宣伝した。

 東京地検八王子支部長も担当検事もともに創価学会員であり、不公正な捜査をした疑惑が極めて濃厚である。一般国民からみれば、千葉の捜査指揮も地検八王子支部の不公正な捜査と符節を 合わせたものである。千葉は国会において、「捜査もしないうちから自殺で事件性は薄いと広報した 千葉は捜査のイロハも知らない」と名指しで批判された。

 以上の経緯からみて、西村が「(創価学会員である千葉は)創価学会の4悪人」「(地検八王子支部検事らと)同じ穴の狢」といったとしても、それは「(上記のような)不公正な捜査は許されず、日本国民として公正な捜査により一日も早い犯人の検挙を求める」との趣旨であり、そのように信じる相当の理由があった。したがって、西村の演説が千葉に対する人格攻撃を目的とするものではなかったことは明らかである。 

 「東村山の闇」判決により、「創価問題新聞」判決は覆されている。よって、西村の演説には相当の理由がある。

 (いずれも要旨)



「創価学会の4悪人」「同じ穴の狢」という表現をどう読めば「公正な捜査により一日も早い犯人の検挙を求める」という趣旨(上記4)になるのか、また仮に千葉が「ろくな捜査もせずに転落死を自殺と断定した」として、その場合なぜ千葉が「創価学会の4悪人」で「同じ穴の狢」ということになるのか、私にはよく理解できない。

朝木直子の「回答」

 さらに西村は、千葉(東村山署)が「ろくな捜査もしなかった」点を立証するために、当時の捜査状況について朝木に事情を聞いたらしい。西村の準備書面3における主張のうち、その部分を要約なしで紹介しよう。

〈被告代理人田中平八が平成21年8月27日、朝木直子に電話で照会したところ、「東村山警察の誰からも朝木明代市議の自宅も草の根事務所も捜索するとの話は一切なかった。東村山警察に対し、朝木市議の遺族は自宅及び草の根事務所の捜索に反対した事実などないし、矢野穂積市議も反対などしていない」との回答を得た。
 従って、この点に関する原告の主張は明らかに事実に反する。〉

 いうまでもなく、東村山署が「捜索」まではしなくても「調査」の申し入れもしていなければ、「ろくな捜査もしていない」と主張したい矢野・朝木にわずかながらスキを与えることになる。その一方、申し入れはしたが拒否された結果、調査できなかったという事実が明らかなものとなれば、「他殺」を主張する遺族・関係者の行動の矛盾、不可解さ、つまり「他殺」と主張する矢野・朝木の真意がどこにあったのかについて深い疑念を生じさせることになろう。

 田中弁護士の質問に対する朝木の「回答」には二重の仕掛けがある。

 1つは、あえて「調査」ではなく「捜索」という言葉を使っている点である。田中弁護士は本当の法律家だから、「捜索」という言葉の法律的な意味を瞬時に理解しただろう。「捜索」とは裁判所が令状を交付して初めて可能となるもので、法的な強制力を持つ。令状を提示されれば当事者は捜索を拒否することはできない。「捜索」に反対などできないのだから、朝木のいう「朝木市議の遺族は自宅及び草の根事務所の捜索に反対した事実などないし、矢野穂積市議も反対などしていない」という説明自体、あり得ない話ということになる。

 警察が裁判所に捜索令状を請求するのは、その案件に事件性があると認め、捜索が必要不可欠と判断した場合である。明代の転落死では、東村山署も東京地検八王子支部も事件性は薄いと判断していた。したがって東村山署が「捜索」することはなく、矢野と朝木に対して事務所や自宅を「捜索するとの話」がそもそもあるはずもない。しかし、「捜索」は申し入れ自体がなかったのは事実で、朝木の説明は嘘とはいえないことになる。

 ただし、朝木の説明にはその先がなかった。「捜索」の申し入れがなかったということは「調査」の申し入れがなかったということではない。東村山署が矢野と朝木に申し入れたのは「調査」だった。「調査」に応じるかどうかは「捜索」と違って任意で、事務所は矢野から、自宅は大統から拒否され、東村山署は立ち入り調査をすることができなかったというのが事実である。

 つまり朝木が田中弁護士の質問に誠実に答えようとするなら、「捜索はなかったが調査の申し入れはあった」と回答すべきなのである。朝木が「調査」の申し入れがあったことを話さなかった事実は何を意味するだろうか。朝木は「捜索の申し入れはなかった」とのみ答えることで、東村山署が「調査」を含めたいっさいの捜査をしようとしなかったと田中弁護士が勝手に誤解するように仕向けた、あるいは期待したと考えるのが自然だろう。これが2つ目の仕掛けである。

 結果は朝木の思惑どおり、田中弁護士は「捜索の申し入れはなかった」という朝木の回答を真に受けてくれたのである。赤子の手をひねるようにとは、まさにこういうことをいうのだろう。

 ところで、このような「重要な」証言は陳述書として署名・捺印してもらい、証拠として提出すべきものである。弁護士なら普通はその程度のことは考えようが、現在までに朝木の陳述書は提出されていない。この弁護士は朝木に陳述書を依頼しなかったのか。あるいは依頼したものの、体よく断られたのだろうか。いずれにしても、このベテラン弁護士も、朝木から適当にあしらわれていることだけは間違いないようである。

(宇留嶋瑞郎)

(つづく)
関連記事

TOP