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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

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アニマルポリス請願事件 第3回
 東村山市議会からの「資料を提出してほしい」との2回目の要請に対して、アニマルポリスが資料を送付してきたのは3月23日である。今度は間違いなく、請願にある平成21年7月14日付最高裁決定調書とともに最高裁が追認した東京高裁判決が添付されていた。いずれも正本の写しは裁判当事者しか入手することはできない。したがって、アニマルポリスが送付してきた最高裁決定と東京高裁判決の写しは矢野の提供によるもの以外ではあり得ない。

 アニマルポリスが2度目の請求でやっと送付してきた資料とは、千葉英司東村山警察署元副署長が矢野、朝木の共著『東村山の闇』の記載をめぐって提訴していた裁判の最高裁決定調書と東京高裁判決である。東京高裁は明代の転落死を「他殺」とする矢野らの主張について「控訴人ら(矢野と朝木)が本件転落死につき他殺の可能性を示す証拠があると信ずるについて相当の理由がなかったとはいえないというべきである。」などとして千葉の請求を棄却する判決を言い渡していた。この判決について矢野と朝木は「朝木の転落死について『他殺』と認定された」と主張し、最高裁決定後、矢野らの主張を鵜呑みにした「行動する保守」らが最高裁前で街宣活動を行ったことは記憶に新しかろう。

東京地裁立川支部が明快な結論

 しかし、3回目の審査をひかえた平成22年4月28日、アニマルポリスと矢野、朝木にとってそれぞれに不都合な判決が言い渡された。千葉が「行動する保守」のリーダーの1人である西村修平を提訴した裁判で東京地裁立川支部は、「『東村山の闇』裁判において明代の他殺が認定された」とする矢野の主張について、次のように述べてこれを排斥したのである。

〈矢野及び直子らが本件転落死事件につき「他殺の可能性を示す証拠があると信ずるについて相当の理由がなかったとはいえないというべきである。」とするにとどまり、他殺の可能性を示す証拠があることが真実である旨認定するものではない〉

 またついでながら、アニマルポリスが最初に「他殺」の資料として提出した「フォーラム」裁判判決における上腕内側部の皮下出血の痕に関しても、

〈上腕部内側の皮膚変色部については、「明代の司法解剖鑑定書には他人と揉み合った際に生じることがある上腕内側の皮膚変色部が存在したことが記載されている」と記載するにとどまる。また別件訴訟の東京高等裁判所平成19年6月20日付判決(「エフエム東村山」裁判)も、本件上腕部内側の皮膚変色部が「他殺を疑わせる証拠となるようなものであること」が真実であるとは認定しておらず、矢野において、本件上腕部内側の皮膚変色部が「他殺を疑わせる証拠となるようなものであること」を信じたことについては「相当の理由があるというべきである。」とされたにとどまる。〉

 と述べて矢野と朝木の主張を否定している。「フォーラム裁判」の判決と「『東村山の闇』裁判」の判決のどっちを根拠にしようと、すでにいずれも「他殺の証拠とはいえない」と認定されているということである。6月11日に予定されている第3回審査をひかえたアニマルポリスと矢野にとってはタイミングが悪すぎたというべきだろうか。

 矢野と朝木にとっては、この判決によってアニマルポリスだけでなく「行動する保守」一行もさすがに事実すなわち矢野らの虚偽宣伝の実態に気がつくのではないかと考えたとしても不思議はない。アニマルポリスにしても、西村判決をもらえていれば、この判決が請願審査によくない影響を及ぼす可能性があることは理解できるはずである。

 アニマルポリスが西村裁判の判決をもらえたかどうかはわからないものの、情報ぐらいは入手しているのではあるまいか。アニマルポリスもそろそろ事態を理解してもいいと思うが、「行動する保守」一行がそうであるように、やはり妄想から解放されることは難しいのだろうか。

全員一致で不採択

 さて、第3回審査が行われた6月11日、委員会室にはこの日も請願人本人はもちろん紹介議員の矢野穂積も、朝木直子も姿を見せなかった。矢野、朝木にしてみれば、4月28日に言い渡された西村判決がよほどこたえていたのだろうか。あるいは当初から表に出る予定はなかったのか。

 審査では、アニマルポリスが2度目に送付してきた資料に基づき佐藤真和委員が意見を述べた。その内容は、「東村山の闇」判決で矢野の主張する「他殺が認定された」事実はないこと、また西村裁判判決でも「東村山の闇」判決に対する矢野の主張が否定されていることからも本件請願は不採択とすべきというものである(詳細は佐藤ブログ参照)。他の会派から異論は出ず、わずか10分程度でアニマルポリスの請願は不採択と決した。

 佐藤の意見に対して何らの異論も出なかったということは、つまり東村山市議会は明代の転落死が(万引きを苦にした)自殺であるという共通認識を持っているということでもあった。きわめて正常な感覚である。

 審査が終わり、私がエレベーターで降りようとすると、たまたまある委員と乗り合わせた。顔と名前はよく知っているが、ほとんど口を聞いたことのない議員である。私は「議員さんも大変ですねえ」と声をかけた。すると降りぎわ、その議員は私に向かって一言こういった。

「あれは自作自演ですよねえ」

 何のことかよくわからなかったが、私は特に問い返す必要を感じなかった。

(つづく)
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