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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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「朝木宅襲撃事件」 第4回
東村山市議会で明らかになった「重大な」展開

「ニュースワイド多摩」の「朝木宅襲撃事件」に関する放送内容が入れ替わったのは2回目の放送から数日後の3月2日である。この日も第1回目と同じ基礎情報をアシスタントに読み上げさせたあと、矢野が一言付け加えた。



矢野  はい。えー、というわけで、事件がその後、経過がえー、注目されるんですが、この件に関して続報が入りましたらまたお伝えしたいと思います。



 この日は新たな続報は何もなかった。ちなみにこの時期は、東村山市議会3月定例会の一般質問のスケジュールと重なっていたということも、あるいはなにかしら関係していたのかもしれない。

 ところが翌日、「事件」は重大な展開を迎えることになる。その「事実」は「ニュースワイド多摩」ではなく東村山市議会本会議場内で明らかにされた。平成18年3月3日、矢野は一般質問でなにやら議会事務局に不正があったかのような質問をしたあと唐突に「朝木宅襲撃事件」に触れ、次のように述べたのである。



矢野  ところで、本年の2月5日未明に、諏訪町の朝木直子議員自宅敷地内に暴漢が侵入し、      (筆者注=削除されたらしく、議事録は一部がブランクになっている)ぶっ殺してやるなどと叫びながら、ガラスを蹴破って押し入ろうとする殺人未遂事件が起きたのでありますが、ガラスが強化ガラスで容易に割れなかったことで、この男は警察官に取り押さえられたのであります。現行犯であります。やはり、10年目にして予想どおり事件が起きた。しかも、強化ガラスということを知らないで、まんまとはまったと言わざるを得ないのであります。この人物が、具体的にはっきりしておりますから、今後、どういう展開になるかは非常に興味深いところでありますが、このことをもってしても、朝木明代議員の事件に犯人がいることは明らかになったと言わざるを得ないのであります。



 矢野はそれまで「ニュースワイド多摩」において、「『犯人』が『この野郎、ぶっ殺してやる』と叫んでいたこと」「関係者が『また事件が起きた』と語っていること」「『犯人』が住民票上の住所に住んでおらず不審であること」などを挙げ、朝木明代の転落死事件との関連性を匂わせるにとどまっていた。しかし3月3日の一般質問では、それまでの放送にはなかった確定的な文言が使用されていることに読者も気づこう。「殺人未遂事件が起きた」という文言である。

 この一連の発言が市議会本会議場における一般質問の内容としてふさわしいかどうかについては議論があろうが、東村山市議である朝木直子が暴漢に命を狙われたということになればことは重大であり、議長としても無視できまい。いずれにしても、それまで「事件のなりゆきが注目される」としていた矢野が「殺人未遂事件」と断言したことは重大である。矢野の発言の流れからすれば、東村山署はこの「事件」を「殺人未遂事件」と認定したと理解するほかない。

 すると、矢野がいった「どういう展開になるかは非常に興味深いところであります」とは、「犯人」が「殺人未遂」で逮捕され、立件されるのは当然のこと、「犯人」の動機が何だったのかがいずれ明らかになるという趣旨でもあろうか。あるいは、「このことをもってしても、朝木明代議員の事件に犯人がいることは明らかになったと言わざるを得ないのであります。」との最後の発言から察すると、「明代の転落死事件の『真相』も明らかになる可能性がある」ということのようでもある。

 ただ矢野はなぜ、「どういう展開になるかは非常に興味深いところであります」となにか他人事のようにいい、「このことをもってしても、朝木明代議員の事件に犯人がいることは明らかになったと言わざるを得ないのであります。」と結論付けるにとどまったのだろうか。明代の転落死事件との「関係」はともかく、現時点で重要なのは矢野の身内ともいえる「朝木直子の命が狙われた」という事実だろう。「朝木宅襲撃事件」が「殺人未遂事件」だったとすれば、矢野はまず朝木の身の安全の確保を訴えるべきなのである。

「殺人未遂事件」というのが事実なら、朝木は今後も命を狙われる可能性がないとはいえない。矢野は議長に対して、議会として民主主義を脅かす暴力に対する警戒態勢を取るなどの対応を求めるべきだったのではあるまいか。しかしその後、矢野から議長に対してそのような申し入れがなされたという話は聞かない。

「朝木門外ウンコ事件」

 さて、「朝木宅襲撃事件」は3月3日、東村山市議会一般質問において矢野の口から「殺人未遂事件」だったことが明らかにされるという重大な展開があった。しかし多摩レイクサイドFM「ニュースワイド多摩」では同日も2日と同じ放送が流され、この「重大な展開」については一言も触れられていない。

 私が次に「ニュースワイド多摩」を確認したのは3月8日である。矢野が市議会で「重大な展開」を明らかにしてから5日がたっている。「ニュースワイド多摩」では矢野が市議会で明らかにした「事実」からさらに続報があったのだろうか。矢野が議場で「殺人未遂事件」と発言して以後も、不思議なことに一般紙で「犯人」が「殺人未遂」で再逮捕されたという報道がなされた事実はない。「ニュースワイド多摩」では「殺人未遂罪で犯人逮捕」のニュースが報じられるのだろうか。矢野の「解説」を聞こう。



矢野  はい。えーっと、この事件が終わったあとですねえ、つい最近のまあ続報なんですが、えー、この朝木直子議員の、おー住んでる自宅はちょっと袋小路に入ってるんですが、通りからね、えー奥まったところに入ってるんですが、そのおー、何軒かある、うー、まあ袋小路に面して何軒かのお宅があるんですが、その、おー、朝木直子議員の、おー、門の、おー、門と、おー、隣のお宅の間ぐらいのところにですね、なんとですねえ、大人のおっきい、ウンチがですね、その、してあったんですよ、この前の日曜日に。あ、早朝ですがね。隣のあのー、方がびっくりして、110番したという事件が起こってましてですねえ、まあ、なんと、とんでもない事情になってますねえ。まあ、そういったことで、えー今後、まあ警察も捜査はしてると思いますが、今の事件に関してもですねえ、えー、2月5日の事件に関しても、早いことですねえ、えー解決するようにですねえ、えー東村山警察にはお願いしたいと思いますよね。はい。



「この前の日曜日」とは平成18年3月5日である。したがって、この放送が3月3日の一般質問以後に録音されたものであることが明らかだが、矢野は「朝木宅襲撃事件」が「殺人未遂事件」だったとする事実についてはなぜか一言も触れなかった。その代わりに報じられたのがこの「朝木門外ウンコ事件」だった。これはこれで「重要な展開」というべきなのだろうか。

「襲撃事件」に続いて起きた「事件」で、朝木直子に対して危害が加えられる恐れは今も続いているといいたいようにも聞こえる。ただ今回の「朝木門外ウンコ事件」が、それが人間のものであるかどうか、人間のものであるとすればそれは誰のものなのか、朝木に対する威迫や嫌がらせを意図したものなのかどうかも含め、事実関係や背景等はいっこうに明らかにはされていないことに注意を要する(明らかにしなければ、現場に最も近い者の仕業である可能性を誰も否定できない)。

 むしろ3月3日の段階で「殺人未遂事件」と断定した矢野の発言からすれば、そのことにはまったく触れず、「襲撃事件」と関係があるのかどうかも定かではない「朝木門外ウンコ事件」を取り上げること自体、不自然な気がしてならなかった。

(つづく)
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