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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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「朝木宅襲撃事件」 第5回
「犯人グループ」の存在が浮上

 翌3月9日、「ニュースワイド多摩」で「朝木宅襲撃事件」と「朝木門外ウンコ事件」の続報が報じられた。


 
矢野  はい。この件に関してはですねえ、警察が取り押さえた、あー犯人の男は、警察に伝えた住所には、実際は住んでいなかったということをこれまでにもお伝えしましたが、その後、事件がまた起こりましてですねえ、えー、この前の、おー、日曜日の朝だったと思いますが、えー、この朝木議員の自宅のです、と隣の家の、おー、ある、うー、袋小路になってるんですね、大きい通りから入ったところなんですが、その袋小路のですね、ちょうど朝木議員の、おー、えー入り口のところの近くに、えー隣の家との間になりますが、その路地のところにですねえ、なんとですね、ちょっと食事中の方は申し訳ないんですが、えー、とにかく大人の大型のウンチがですねえ、こー、そこでやってたというね、もうあきれた事件がまた起こりましてですね、で、これは朝木議員じゃなくて隣の、おー、方が、えーその、びっくりしてですねえ、110番通報して、警察の方をまた呼んだらしいんですが、ま、こういったことが続くことからみてもですねえ、10年前の事件がどういう意味だったのかも含めてですねえ、とんでもない、なんか犯人、または犯人グループがですねえ、いろんなことを考えてるということをね、教えてくれる事件ですね。東村山警察もがんばってほしいと思います。はい。



 依然として矢野は「朝木宅襲撃事件」が「自殺未遂事件」であること、また「朝木門外ウンコ事件」と「襲撃事件」が具体的にどう関連しているのか明らかにしないが、「こういったことが続くことからみてもですねえ、10年前の事件がどういう意味だったのかも含めて」「犯人、または犯人グループがですねえ、いろんなことを考えてるということをね、教えてくれる事件」であると矢野はいう。すると、「朝木門外ウンコ事件」は明代の転落死事件にまで続くきわめて根の深い事件の一部をなす重要な事件の1つということになる(それにしては、ウェブ版「東村山市民新聞」の「事件の概要」に「朝木門外ウンコ事件」に関する記載が1行もないのはきわめて不可解というほかない)。

 また、この日の放送では前日の「解説」にはなかった新たな「犯人像」が唐突に登場していることに気づこう。これまで矢野が説明してきた「朝木宅襲撃事件」は単独犯によるものだった。ところがこの日の矢野の「解説」によれば、「襲撃事件」から「朝木門外ウンコ事件」へと続く一連の事件は「犯人グループ」によるものである可能性もあるらしいのである。

 どうやら矢野は「朝木宅襲撃事件」と「朝木門外ウンコ事件」は別人の犯行とみているようだが、証拠を保存して鑑定にでも出したのだろうか。いずれにしても、両事件の事件性の有無とその存在そのもの、および矢野が主張する根拠ははなはだ定かではないものの、「朝木宅襲撃事件」と「朝木門外ウンコ事件」の狙いは共通しており、したがってこれは同じ「犯行グループ」によるものだと矢野は述べている。

「犯行グループ」イコール「組織」である。それがどのような、あるいは何という組織なのかは明言しないが(明言すれば大変なことになることを矢野は経験的によく知っている)、矢野にとって聴取者がそう受け止めてくれればよかったのだろう。「組織とはどこなのか」と想像をめぐらせてくればなおいい。

 そのときには「ニュースワイド多摩」における〈10年前に朝木直子議員の母親の朝木明代議員が、この自宅から拉致されて、東村山駅ビル、駅前ビル上層階から何者かに落とされて殺害されており、関係者は「また事件が起きた」と語っています。〉という一節と「10年前」のデマ宣伝が生きてくる――。「朝木宅襲撃事件」が「犯人グループ」によるものとする根拠を明らかにしない以上、矢野はそう考えたのではないかと推測する以外になかった。

「本末転倒」の常套手段

「朝木門外ウンコ事件」――「犯人グループ」とたたみかけられると、基礎事件である「朝木宅襲撃事件」が自明の事件であるように思えてくる。しかし、「朝木宅襲撃事件」が客観的にどこまで事実で、警察の捜査がどう進展しているかについてはこの時点ではまったく明らかにされておらず、客観的にはなんらの事実関係も確定されていない。

 朝木明代の転落死事件の際、矢野と朝木は「他殺」を主張しながら、その根拠を実証することはできなかった。その代わりに彼らの「周辺」で次々と「発生」したのが、「朝木宅放火事件」、彼らに対する「脅迫文郵送事件」、朝木のポケベルに「444……」という数字が打ち込まれた事件、矢野が車で「ひき殺されそうになった」と主張する事件、矢野に対する「暴行事件」(有名な「少年冤罪事件」)などである。矢野はこれらの「周辺」の「事件」を理由に「明代は殺されたのだ」と主張したが、裁判所はいずれもその関連性を認定せず、その存在自体に対して疑問を投げかけたものもある(『聖教新聞』裁判)。今回の「朝木宅襲撃事件」の「続報」とその流れも、かつての矢野の宣伝の手法と酷似しているように私には思われた。

重大な「結論」の、不当に軽い扱い

 さて、矢野の「ニュースワイド多摩」における「解説」によれば、「朝木宅襲撃事件」は続く「朝木門外ウンコ事件」と、根拠は明らかではないものの、とにかく「犯行グループ」の存在が浮上したことでなにやらきわめて不穏な言論・思想弾圧事件の様相を帯びてきた。しかしその一方で、「犯人」が現行犯逮捕され、なおかつ矢野自身が議場で「殺人未遂事件」と断定したにもかかわらず、「ニュースワイド多摩」ではいまだその「結論」を明らかにしないという不自然さもあった。

「ニュースワイド多摩」において「朝木宅襲撃事件」の大きな進展があったのは翌3月10日のことである。その日も矢野は、前日と同じように「朝木宅襲撃事件」の基礎情報を流したあと、矢野が「解説」を加えた。その内容は大要、「襲撃事件、ウンチ事件が続くということは、朝木明代議員が殺された事件となんらかの関係があるということを示している」というもので、前日同様「襲撃犯が個人ではなく、『犯人グループ』の一員であるかのような「解説」を加えるにとどまった。

 その後矢野はアシスタントに全国紙多摩版を読ませていたが、番組も終わりに近づいた13:57分ごろから東京・町田で起きた女子高生殺人事件を取り上げた。当初、矢野はこの事件についてなにやら「解説」していたが、何の関係があるのか矢野は突然話題を「議員宅襲撃事件」に切り替え、こう述べたのである。



矢野  朝木議員の自宅が暴漢に襲われた事件もですね、犯人は『ぶっ殺してやる』といっているんですから、殺人未遂と同じようなものだと思います。東村山警察もはっきりした態度を示してほしいですね。清瀬の警察官殺害事件も未解決のままですからね、早く治安のよい町を取り戻してほしい、ということを最後にお伝えしたいと思います。(要旨)



「朝木宅襲撃事件」について矢野が「ニュースワイド多摩」で具体的な罪名に言及するのはこれが初めてである。しかしそれならなぜ矢野は、基礎情報を伝えた本編のニュースでは述べず、他の事件に紛れ込ませるように触れたのだろうか。「殺人未遂と同じようなもの」というのはきわめて重要な見解であり、結論ともいえる。それが事実なら本編でも触れ、番組の最後でもう1度触れてもいいぐらいの重さがあると思える。この扱いの軽さはなぜなのか。

 内容的にも、議場では明確に「殺人未遂事件」と述べているにもかかわらず、「ニュースワイド多摩」では「殺人未遂と同じようなもの」と微妙に後退していることに気づこう。また「東村山警察もはっきりした態度を示してほしいですね」と、「犯人」を現行犯逮捕した「事件」の発生から1カ月以上たっても警察が結論を出していないことを示唆しているところをみると、「朝木宅襲撃事件」について捜査機関は必ずしも「殺人未遂事件」とは結論付けていないということであると理解できた。同じ人間が1つの事実を説明するのに、短期間にこれほど変遷するとは不可解だった。

(つづく)
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