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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

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東村山街宣事件一審判決(その1)
 右翼Mと浦安の行政書士が東村山市内等で行った街宣活動によって名誉を毀損されたとして創価学会が提訴していた裁判で東京地裁は平成22年7月30日、右翼Mと行政書士に対して、連帯して110万円の支払いと街宣禁止を命じる判決を言い渡した。

矢野穂積に煽動された右翼M

 平成21年6月14日、右翼Mと行政書士は東村山市および東大和市で街宣車を使用し、

「今こそ創価学会の犯罪を暴き、東村山に安全な暮らしを取り戻しましょう。もう許さない、創価学会の横暴を。創価学会・公明党による議会の私物化をやめさせましょう。創価学会の被害者は声を上げて立ち上がりましょう。日本を滅ぼす諸悪の象徴、創価学会を追放しましょう。殺人罪の時効まであと1年。14年前の朝木明代市議会議員の転落死は自殺ではありません。事件を担当した東村山警察署、担当検事もカルト教団関係者。これで公正な捜査ができるのでしょうか」

 とする録音を流し、さらに右翼Mが拡声器で、

「公明党・創価学会の不正というものを糾弾しておりました女性市議会議員が転落死いたしました。この事件を担当、東村山警察署は、たんなる自殺というふうに片づけましたが、これは明らかに創価学会による犯罪なんです」

「創価学会というのはまさに犯罪者の集団なんです」

 などと創価学会を誹謗中傷する街宣活動を行った(行政書士もまた同様の発言を行い、また右翼Mの街宣に積極的に賛意を示す発言を繰り返した)。この裁判はこれらの街宣を行った右翼Mと行政書士に対して創価学会が2640万円の慰謝料の支払いおよび上記内容の街宣禁止を求めて提訴していたものである。

 当時は東京都議選を控えた時期で、この街宣活動の前後には行政書士が東大和市や武蔵村山市内で公明党都議を誹謗中傷するビラを配布している。またこのビラ配布には、東村山市議の矢野穂積と朝木直子が関与していたことが明らかになっている。

 問題となった街宣活動もその流れに沿ったものとみられる。ただし街宣の情報源である矢野と朝木は、「朝木明代は創価学会に殺された」とする趣旨の発言やビラ(「東村山市民新聞」)の発行によってすでに損害賠償と謝罪広告の掲載を命じられているためか、右翼Mらの街宣活動にはいっさい姿を見せなかった。賢明な対応だった。

千葉を取り囲んだ「行動する保守」一行

 この日、私には判決の行方とともにもう1つの関心事があった。5月21日の結審の日、 
証人申請を却下された右翼Mが退廷する裁判官を追って裁判官席の壇上に駆け上がり、裁判官席の奥にある裁判官専用の入口ドアのノブに手をかけガチャガチャ回そうとするという異常な出来事が起きていた。

 裁判所が証人申請を却下するのはよくあることで、そのことと判決は別である。しかし右翼Mらは、これを自分たちの「敗訴宣告」に等しいものと受け止めたようだった。そうでなければ裁判官を追いかけるという珍しい行動に出ることもあるまい。

 この法治国家ではあり得ない光景に、右翼の代理人もただ呆然とするだけだった。法治国家において、訴訟指揮が気に入らないからといって直接行動に出ることは許されない(私が見聞するのは初めてである)。仮にその場に裁判長が残っていたとすれば、右翼Mがつかみかかった可能性もある。

 それから2カ月後の7月28日、右翼Mの行為を裁判所が重く見ていることがうかがえる出来事があった。その日は私が「行動する保守」の重鎮、西村修平を提訴していた裁判の控訴審判決言い渡しの日だった。判決言い渡しの15分ほど前に私が法廷に近づくと、待合室の方向がなにやらざわついていた。どこかの市民団体が関係する裁判があってその説明でもしているのだろうと思っていると、ざわめきを抜けて「東村山」という一言が私の耳に飛び込んできた。どうやら「行動する保守」一行がいるようだと判断した私は、おそるおそる待合室に近づき中を覗き込んだ。

 すると、左手前の隅で右翼Mら「行動する保守」3名が誰かを取り囲むようにして口々に何か詰問している光景が目に飛び込んできた。どうも右翼Mがしきりにいっているのは、「情けない右翼」とはどういう意味なのかということのようだった。おもむろに待合室の中に入り3名の後ろに近づいてみると、3名に包囲されていたのは千葉英司だった。千葉は椅子に腰をかけた状態で、広げた扇子を「行動する保守」らの方に掲げて何かを防いでいるようにみえる。3名のうちの1人は、右翼Mの詰問の間を縫って「この創価学会が」などと千葉に罵倒を浴びせかけている。

 右翼Mは「『情けない右翼』とはどういう意味なのか説明しろ」としきりにいっているが、どうみても冷静に説明を求めている光景ではなく、1人を大勢で取り囲み、つるし上げているようにしかみえない。しかも長椅子の隅に座っている千葉は、3人から隙間なく包囲されていて、その場を逃れようにも逃げ場がない。話を拒否する人物に対し、逃げ場のない状態にして口々に回答を求めたり罵倒を浴びせるのは、どう見ても尋常ではない。そのうち騒ぎを聞きつけた裁判所の職員が駆けつけて右翼Mらを千葉から引き離そうとしていたが、「行動する保守」は聞く耳を持たなかった。

 どうせ千葉に聞くのなら、そんなくだらない個人的なことではなく他にもっと重要なことがあろう。右翼Mはいったい何のために洋品店に行ったのか。「行動する保守」一行全般にいえることだが、彼らはどうも明代の「他殺」など立証できないことを薄々感じてはいるものの、個々のメンツの問題から非を認められなくなっているようにみえる。

「行動する保守」Aの器

 反対側の長椅子の入口付近には当日の私の訴訟相手方である西村修平と女闘士のMが並んで腰掛けて、右翼Mらの行為を傍観しながら時折なにごとか挑発的な言葉を発していた。私は西村に「あれはやり過ぎです。止めさせた方がいいですよ」と右翼Mらの行為を止めさせるよう求めた。すると西村は、右翼Mに自制を促すどころか大声でこう言い返した。

「おまえは関係ないんだよ」

 大声を上げた時点で、私はこれ以上西村を説得するのは困難であると判断した。西村の対応を確認した私は西村の左方向を見渡した。すると西村から少し離れた奥の方に、われ関せずといった様子で携帯電話か何かを見ている人物がいた。「行動する保守」の指導者Aだった。私は「行動する保守」Aなら右翼Mを諫めてくれるのではないかと期待して話しかけた。

「A先生、あれはやり過ぎでしょう。止めさせた方がいいんじゃないですか」

 1人の人間を取り囲んで返答を強要するような行為は「行動する保守」の評判を低下させるだけですよという趣旨だった。しかし、下を向いていた「行動する保守」Aは私の方を見上げたものの、チンピラかと思わせるような下卑た笑いを浮かべただけでいっさい口を開かなかった。その顔からは、ことあるごとに訳知り顔で「高説」を述べる指導者らしい見識も上に立つ者としての器の大きさも感じ取ることはできなかった。

 西村にせよ「行動する保守」Aにせよ、この程度の人物が指導的立場を維持できるのが「行動する保守」一行だということらしかった。

(つづく)
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