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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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「行動する保守」事件 第5回
 平成7年9月1日に発生した東村山市議朝木明代の転落死事件をめぐるブログの記事によって名誉を毀損されたなどとして、元警視庁東村山警察署副署長の千葉英司が「行動する保守」Aとその弟子を提訴していた裁判の第4回口頭弁論が平成23年1月19日、東京地裁立川支部で開かれた。

 千葉が問題としているのは、①平成21年11月13日付および②平成22年5月4日付ブログに掲載したプラカードの写真にある〈創価学会の四悪人〉〈千葉英二副署長〉との文言や別のブログ記事に千葉の写真が4回にわたって無断掲載されたこと(請求③~⑥)、さらに⑦平成21年11月20日付ブログに掲載した〈にも拘らず捜査の指揮をとった東村山署の千葉英司副署長(当時)は強引に自殺として処理。〉〈この男こそが13年前、自殺事件にすり替えた張本人・千葉英司だったと分かった。警察を退職した今でも創価学会シンジケートで繋がり、店主を装って用心棒を演じていたとは。〉などとする記事である。

 記事は要するに、朝木明代の転落死は「他殺」だったにもかかわらず、千葉は〈自殺事件にすり替えた。また(関与が疑われている)創価学会シンジケートと繋がっている〉と主張するものと理解できる。これに対して千葉は写真や文言の削除を求めるとともに記事によって名誉を毀損された(⑦)として総額140万円の支払いを求めている。

延びに延びた「事実立証」

 第3回口頭弁論終了時の段階で注目されていたのは、「行動する保守」Aが本人に「直接会って聞いた」とする「現役警察官による内部告発」の事実について主張・立証するのかという点だった。「行動する保守」Aのいう「内部告発」とは、「朝木明代の転落死は殺人事件だったにもかかわらず、自殺として処理された」というものである。事実なら東京地検および警視庁が発表した「万引きを苦にした自殺」という結論が覆る可能性もある。

「行動する保守」Aは平成20年7月29日、この「内部告発」を聞いたことによって朝木明代転落死事件の「真相究明活動」に乗り出したとし、以後、「行動する保守」一行を巻き込んでいった。その結果、これまでに西村修平は計30万円、右翼Mと浦安の行政書士は連帯して110万円の支払いを命じられるなど窮地に陥っている。

 しかし「行動する保守」Aが「内部告発」の内容を明らかにするとともにその内容を立証することができれば、自分の裁判だけでなく敗訴している盟友たちを泥沼から救い出すこともできよう。もちろんそれは朝木明代の「万引き犯」の汚名をそそぐことでもある。

「行動する保守」Aも平成22年9月8日(第2回口頭弁論)に提出した準備書面で、「朝木明代は謀殺されたにもかかわらず、千葉によって自殺として処理された」とする事実が「真実であると信じるについて相当理由があった」ことについて「次回期日までに詳細に主張する」と述べた。それこそ「行動する保守」一行をデマの泥沼に引き込んだ者が果たすべき当然の責任というべきだろう。

 この日の弁論で裁判長から「いつまでに準備書面は用意できるか」と聞かれた「行動する保守」Aは「資料が揃うのに9月いっぱいはかかる。それから書面に取りかかるので相応の時間をいただきたい」としたため、裁判長は第3回口頭弁論を11月10日とし、書面の提出期限を10月20日と言い渡した。

 この重鎮はその後10月1日には、東京・赤坂のビルから転落死した右翼と知り合いで、その転落死と朝木明代の自殺事件の間になにか、真相究明につながる共通点があるかのような主張を自信たっぷりに披瀝するとともに、次のように述べていた。

〈私はこの人物と当時仕事上で付き合いがあり、この人物の依頼で単行本を出すなどかなり親密な付き合いがありました。在日朝鮮人で右翼団体の会長という立場でしたが、この人物との関わりがなければ、私がこの朝木さんの事件で警察官と接触する機会を与えられることなどは絶対なかったことだけは確実です。〉

 ここでいう「警察官と接触する機会」とは「現職警察官による内部告発」のことを意味するのではないかと思われた。「行動する保守」Aはそれ以上は言及しないが、「内部告発者に会った」ことをあらためて自認する文言と受け取れよう。「資料が揃う」という10月には「朝木明代謀殺事件と隠蔽の事実」がいよいよ明らかにされると期待された。

 ところが裁判官から指定された10月20日を過ぎても「行動する保守」Aから準備書面はいっこうに提出されず、そのまま11月10日の第3回口頭弁論期日を迎えたが、当日になってアクシデントが発生した。代理人が「急病」になってしまい、出廷できないという。結局この日出廷したのは「行動する保守」Aとその弟子のみで、準備書面も提出しなかった。

「急病」はあり得たとしても、前回弁論から2カ月にもなるというのに準備書面も提出できないとは普通では考えにくい。ファックスで送ればいいのである。いずれにしても、準備書面も提出しない代理人の対応はどうみても不自然だった。翌日、第4回口頭弁論期日が平成23年1月19日と決まったが、「行動する保守」Aのいう「朝木明代謀殺事件と隠蔽の事実」の公表は、結果として当初の締切(10月20日)から3カ月も引き延ばされたことになる。

前日に提出された準備書面

「行動する保守」Aが準備書面2を提出したのは口頭弁論の前日(1月18日)夕方である。しかし結論からいえば、その準備書面では「内部告発」にはいっさい触れられておらず、それどころか「朝木明代謀殺事件と隠蔽の事実」についての具体的な主張・立証は何も書かれていなかった。その代わりに「行動する保守」Aが述べたのは「東村山の闇」裁判との関係だった。「行動する保守」Aは次のように述べていた。



 この控訴審(「東村山の闇」裁判)は、平成20年12月15日に弁論終結し、平成21年3月25日に判決が言い渡されたが、被告ら(「行動する保守」Aら)を含め創価学会・公明党に批判的な人々はどのような判決がなされるか、注目していたところで、この判決の内容は直ちにそれらの人々に知られるところとなった。

 上記1記載で明らかであるように、肖像権侵害と訴えられている、請求の趣旨、5及び6の、平成20年9月6日付ブログは、この判決がなさるより前のものであるが、これ以外は全て、判決がなされた後のものである。そして本件ブログで被告ら(「行動する保守」Aら)が述べたものの内容は、上記の訴訟で被告ら(矢野と朝木)が表現したものと変わるところはない。

 上記高裁判決は、抗弁を含めて、違法性ないし責任が阻却され、名誉毀損とならない、としたのであるが、これは、本件の被告らにも同様に該当する。さらに、この高裁判決により、被告らは、より積極的に、違法性ないし責任はないと認識するにいたったのであり、そのように解したとして、何ら非難されるべき点はない。



 要するに「行動する保守」Aは、本件ブログで表現した内容と「東村山の闇」の内容は同様のもので、しかも本件ブログは1件を除いてすべてこの判決後のものだから、違法性はないと主張していた。表現の日時、態様、具体的表現内容などが異なれば判断も異なるのが通常である。したがって、抗弁は具体的表現に則してしなければならない。

 ところがこの代理人は、ブログの表現を一括りに「東村山の闇」の表現と「変わるところはない」として、具体的表現についての主張・立証をいっさいしないまま違法性はないと主張していた。この内容なら答弁書の段階で主張できよう。この弁護士は、千葉が法律の素人だからといってナメているのだろうか。

 いずれにしても、千葉としては準備書面2の内容を訴状に対する具体的反論と認めるわけにはいかなかった。はたして裁判長はこんな大雑把な主張を具体的主張と認めるのかどうか。これが第4回口頭弁論に際しての千葉の当面の関心事だった。

(つづく)
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