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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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西村・細川事件 第4回
 元警視庁東村山警察署副署長千葉英司が「主権回復を目指す会」代表の西村修平と元側近を提訴していた裁判の西村に対する分離裁判第2回口頭弁論が平成23年1月31日、東京地裁立川支部で開かれた。西村は1月24日までに具体的な主張をするよう命じられていたが、1月31日午前の段階ではまだ千葉のもとに準備書面は届いていなかった。

興奮状態の右翼M

 私が裁判所に到着したのは12時55分である。まっすぐ4階に上がると、法廷前にはすでに西村の一行が到着していた。一行は西村のほか、右翼Mら前回口頭弁論の傍聴に訪れた一行の一部、それに2人の女傑である。

「行動する保守」一行を東村山デマに引きずり込んだ張本人で、平成22年末には「(行動する保守は)民事訴訟も数多く抱えています。このような問題に関する裁判支援闘争などには引き続き参加していきたいと考えています。」などといっていた「行動する保守」Aはどこにもいない。前回弁論の際には現れた弟子の姿もない。口先だけの卑怯者なのだろうか。

 隣のベンチには2、3名の公安関係者らしき人物も座っており、私もその近くに腰を降ろした。するとなにやら、右翼Mがしきりに裁判所職員に噛みついているところだった。裁判所の駐車場には「街宣車の進入を禁止する」との看板が掲示されている。右翼Mはそのことについて抗議しているようだった。

 職員は「警備関係は6階にあるから、そちらに行ってください」と言い聞かせるが、右翼Mはいっこうに抗議をやめようとせず、女傑Mも制止するどころかときどき小声で賛意を示している。こうしてなんと右翼Mは傍聴者が入廷を許されるまで筋違いの抗議を延々10分近くも続けたのである。裁判の当事者でもないのに、右翼Mは何をそんなに興奮しているのだろうか。

提出されていた準備書面

 入廷が許されて原告席をみると、千葉が書面に目を落としているのがわかった。傍聴席には右翼Mらが入廷し、その背後に公安関係者とみられる数名、少し離れた席に公安関係者とは少し雰囲気の異なる人物が座った。元側近が提出した資料によれば、どういう趣旨のものかは定かでないものの、平成22年9月の時点で「主権回復を目指す会」には公安調査庁から毎月5万円が支払われているとのことである。正当な報酬を受け取ってなんら恥ずべきことはない。あるいはこの人物は公安調査庁の関係者なのだろうか。

 さて、口頭弁論が始まり、西村が準備書面を提出したことがわかった。のちに確認すると、西村が準備書面を裁判所にファックスで送付したのは1月31日午前11時だった。だから裁判所は千葉にはあえて転送しなかったのである。

 まず千葉の主張とそれに対する西村の主張(第1準備書面)をみよう。



請求原因①② 演説
①「朝木明代さんの万引き事件、万引きをでっち上げたといわれている元千葉英司副署長」

②「訴訟を乱発して一国民に対して100万円を請求する元千葉英司副署長」

千葉の主張
①本件演説は「原告が朝木明代の万引き事件を捏造した」との事実を摘示するものである。

②「訴訟を乱発して一国民に対して100万円を請求する元千葉英司副署長」との発言は、一般聴衆に対し原告が、根拠が乏しく非難されるような訴訟提起を繰り返していると印象づけるものであって、原告の社会的評価を低下させるものである。

西村の主張
①被告西村は確定的言辞を避けて「万引きをでっち上げたといわれている元千葉英司副署長」と、発言しているものである。

②原告千葉が「訴訟提起を繰り返している」と言うのは紛れも無い事実である。



請求原因② ウェブサイト上の記載
「朝木明代・東村山女性市議の謀殺事件を転落・自殺としたのが東村山署元副署長の千葉英司。自殺の動機を『万引き』を苦にしたとして事件を処理したが、これが限りなくでっち上げに近いことが判明されている。」

千葉の主張
 本件記述は…「原告が朝木明代謀殺事件を自殺と捏造した」との事実を摘示し、読者に対し、本来は適正な捜査をすべき原告が事件を捏造したとの印象を与え、原告の社会的評価を低下させるものである。

西村の主張
 ウェブサイト上の本件記事については、被告西村は関知していない。「創価学会が大喜びする宇留嶋の訴訟乱発 創価学会『御用達』は栄えある名誉の筈だぞ」とは、被告西村の主張である。しかしながら、「本件記述」に関して被告西村は一切の関与を行っていないし、このような記述をするように指示したこともない。



「会には権利がある」と主張

 第1準備書面の西村の主張を要約すれば、「万引きでっち上げ」については「千葉がでっち上げたとは断定しておらず、『そういわれている』事実を述べただけ」で、ウェブサイト上の記載についてはいっさい関知していない(=ゆえにいずれも責任がない)ということと理解できよう。

 裁判長は千葉の請求とそれに対する西村の主張(準備書面)に基づき西村に対して口頭で確認を行ったが、その中で裁判長が重要と認識しているとみられたのがサイトの運営権限が誰にあるのかという点である。この点についてのやり取りをみよう(発言はいずれも要旨)。

西村 「主権回復を目指す会」の代表は西村だが、ウェブサイトの管理は西村の権限外で、責任はない。

裁判長  ではウェブサイトは誰のものですか。

西村 「会」のサイトです。

「会」の代表が西村で、ウェブサイトが「会」のものなら、ウェブサイトの管理権限、管理責任は「会」の代表にあるのが普通である。ところが、西村はウェブサイトの管理権限は元側近にあり、したがって責任はすべて元側近にあると主張していた。これだけでも論理にかなり混乱があるように思えるが、裁判官が「管理権限を持つと西村が主張する元側近がサイトを閉鎖した場合に問題が生じるか」と聞くと、西村の主張はさらに混迷の度を深めた。

西村  運動をやってきましたから、今後は私がサイトを引き継ぎます。

裁判官 「会」にはサイトに関して権利があるのか?

西村  権利があります。

「会」に権利があるといいながら、「会」の代表である西村には権利がないという西村の主張はどういう理屈なのだろうか。混乱のすべては、西村が「会」の代表であるにもかかわらず、「会」のものであるウェブサイトに関しては権限も責任も持っていないと主張したことに始まっているように思えてならない。

 裁判長はそれでも西村に対して次回までにサイトの管理の問題を明確にするよう求めた。もう少しまともな主張をしなければ、「会」の代表である西村にウェブサイトの管理責任がないという理屈は通用しないのではあるまいか。

(つづく)
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