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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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「越境通勤市議」事件 第1回
当選の適法性を認めた判決

 東京・東村山市議会議員の矢野穂積と朝木直子(いずれも「草の根市民クラブ」)が平成18年9月以降、「越境通勤市議」「公選法違反」などとする宣伝を繰り返したことによって名誉を毀損されたとして同市議の佐藤真和が提訴していた裁判で、東京地裁立川支部は平成23年1月24日、矢野らの主張に真実性は認められないものの当時、彼らがそう信じたことについては相当の理由があったなどとして佐藤の請求を棄却する判決を言い渡した。

 要するに、佐藤を「越境通勤市議」「公選法違反」などと呼んで批判した矢野らの主張に真実性はなく違法だが、彼らがそう信じたことには理由があったと認められるから違法性は阻却される(=したがって損害賠償を命じることはできない)――ということである。「生活の本拠は一貫して東村山にあり、『越境通勤市議』『公選法違反』などといわれる理由はない」と主張してきた佐藤にとって、損害賠償請求は認容されなかったものの、「佐藤の立候補に違法性はない」と裁判所が認定、判断した点においてきわめて重要な意味があると評価できよう。

 この判決に対して矢野は平成23年1月31日、ウェブサイト『東村山市民新聞』において次のような記事を掲載した。



「越境通勤市議」訴訟で、佐藤まさたか市議(東村山)が敗訴!

 佐藤市議が、自分のことを「越境通勤市議」「公選法違反の疑いがある」と記述した東村山市民新聞等が名誉毀損に当たるとして、矢野、朝木両議員等を提訴していた裁判で、1月24日、東京地裁立川支部は、名誉毀損(不法行為)は成立しないとして、佐藤市議の請求を棄却、佐藤市議敗訴の判決を言い渡した。



 佐藤の請求が棄却されたことを伝えるのみで、たんに損害賠償の支払いを免れただけの判決の具体的内容についてはいっさい触れないところに矢野、朝木の落胆ぶりがうかがえた。今回の判決は「佐藤の立候補及び当選の適法性」を裁判所が認めたものにほかならず、4年以上にわたり「佐藤に市議の資格はない」と宣伝してきた矢野と朝木にしてみれば、相当性を認められたところで、結局は彼らの主張が否定された判決であることをよく理解しているのだろう。

 しかも今回の判決は、客観的事実に基づく論評をめぐる判断であり、矢野と朝木が佐藤を批判した時点での相当性を認めたものにすぎず、ある時点以降の相当性については成立しないことを間接的に説示するものである。したがって、彼らが今後あるいはある時点以降に類似宣伝を行った場合には相当性も否定される可能性がある。判決の実質的内容を明示しないことが彼らの精一杯の宣伝だったのだろう。

日野でもまかれたビラ

 佐藤は平成15年1月17日、職務上の必要などによって東京都日野市から東村山市に転入し、同年4月27日に執行された東村山市議選に立候補、当選して東村山市議となった。矢野と朝木が政治宣伝ビラ「東村山市民新聞」やウェブ版「東村山市民新聞」、矢野が実質的に運営する多摩レイクサイドFMを駆使して、佐藤に対する「越境通勤市議」「公選法違反」「詐欺登録罪の疑惑」などのネガティブキャンペーンを開始したのは、佐藤が当選してから3年半、次期市議選まで約半年という時期である。

 当時、配下の石田敏雄が日野に張り込んで佐藤の家族の洗濯物を撮影するなどし、また朝木はわざわざレンタカーを借り、近くの駐車場と賃貸契約までして張り込み、あるいは東村山の佐藤の自宅を毎日のように見回っていた。ちょうどそのころ佐藤は日野に住む家族がケガをしたため東村山から頻繁に通わねばならない状況にあり、張り込み中の石田や朝木と出くわしたことがあった。

 その時期を境に矢野と朝木は「立候補の時点から現在まで、佐藤の生活の本拠は東村山にはない」とするキャンペーンを始めたのである。彼らは通常の「東村山市民新聞」だけでなくB6版のビラもまいた。



前代未聞の「越境通勤市議」!! 佐藤市議、日野市内で生活
公選法違反・詐欺登録罪の疑惑(B6版)

公選法違反・詐欺登録罪/前代未聞の「越境通勤市議」!
動かぬ証拠だ! 本人が、ゴミ出し 日野のファミリーマンションで(B6版)

前代未聞の「出稼ぎ」市議、今や、こそこそ逃げ隠れの往復
佐藤真和市議家族と日野で生活!(通常版)



 B6版のビラは東村山だけでなく佐藤の家族が住むマンション周辺でもまかれているのが確認されている。矢野と朝木が佐藤の生活の本拠について疑いを持ち、一般市民に関心を持ってもらおうと考えたとしても、日野市民には関係がない。

 矢野と朝木はどんな目的をもって日野でこのビラをまいたのか。このビラを読んだ日野市民が「佐藤という人物は日野に住んでいることを隠して東村山市議をやっているのか」と信じ込む可能性もあろう。その結果、日野で生活している佐藤の家族が周囲からどんな目で見られるか、矢野と朝木には十分想像できただろう。矢野と朝木の狙いは、日野において佐藤の評判を貶めるだけでなく家族に対する嫌がらせをも意図していたと疑われてもやむを得まい。

おそろしい本音

 平成19年4月に執行された東村山市議選で佐藤は2回目の当選を果たした。しかし矢野と朝木はその後、市選管や東京都選管に対して「佐藤は東村山市内に生活実態がなく当選は無効である」と異議を申し立て、それが棄却されるや、東京都選管の裁決取消を求めて東京高裁に提訴するなど、佐藤に対する「当選無効」キャンペーンを継続した。

 当時、矢野と朝木は薄井政美に対して「セクハラ市議」などとする激しい攻撃を行っていたから、2人の市議に対して同時進行で誹謗中傷活動を繰り広げていたわけである。市民の利益のために働くべき市議として、普通は真似のできることではない。

 さて、当選に対する異議申立から裁決取消訴訟に至る流れは、その経過だけを見れば、過去にまったく同じ例があったことに気づこう。平成7年の東村山市議選で当選した朝木直子が落選した矢野を繰り上げ当選させるために虚偽の住民票移動を行った議席譲渡事件である(これこそ本当の「前代未聞」)。

 矢野と朝木は東村山市民(「草の根グループ」の議席の私物化を許さない会)から追及され、最終的に議会を追われた。佐藤の支援者には「許さない会」のメンバーもいた。平成19年に行われた選挙の前、東村山市民から佐藤に対する追及について聞かれた朝木はこう答えたという(趣旨)。

「私たちがやられたことを、やり返しているのよ」

(つづく)
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