ブログマガジン エアフォース
ブログで興味深い記事を公開していきます。
著書紹介

民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

最近の記事

カテゴリ

プロフィール

Author:プールマン

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

QRコード

QR

FC2カウンター

「行動する保守」事件 第7回
 東村山市議、朝木明代が書類送検された万引き事件を「捏造」した上、「他殺」の証拠を隠蔽して「自殺」として処理したと名指しして誹謗されたとして、当時の捜査責任者で東村山警察署副署長だった千葉英司が「行動する保守」Aとその弟子を提訴していた裁判の第5回口頭弁論が平成23年3月2日、東京地裁立川支部で開かれた。
 
 第5回口頭弁論を迎えるにあたり注目されていたのは、西村修平や右翼Mら「行動する保守」一行を東村山デマの泥沼に引きずり込んだ責任者として、「行動する保守」Aが「明代は殺された」「千葉は『他殺』の証拠を隠蔽した」などとする主張の具体的根拠(すなわち「内部告発」)を明らかにする(主張する)のか――という点だった。前回口頭弁論(平成23年1月19日)で「行動する保守」Aは、裁判長から「遅くとも2月18日午前中までに具体的な反論を記載した準備書面を提出するように」と命じられたが、「行動する保守」Aはこの命令を無視していた。

都合のよくない判決

 東京地裁が命じた準備書面の提出期限2日前の2月16日、「行動する保守」Aにとっては常識的にみてあまり好材料とはいいにくい判決が言い渡されていた。「行動する保守」Aが丸々引用して本件の請求原因の1つともなった右翼Mによる記事を千葉が提訴していた裁判で、東京地裁が右翼Mの主張をことごとく退け、右翼Mに対して10万円の支払いを命じたのである。

「行動する保守」Aが判決内容を詳細に検討したかどうか、またこの判決と裁判所が命じた提出期限が反故にされたことと関係があるのかどうかはわからない。しかし、判決内容とそれが自分の裁判にどう関係してくるかについて何か感じるところがあったとしても不思議はなかった。

 東京地裁が右翼Mに対して10万円の支払いを命じた判決の内容を確認しておこう。

 千葉が提訴していたのは、右翼Mが発行した「政経通信」第38号(平成21年9月1日付)にトップ記事として掲載した〈創価学会の犯罪を許さない 徹底した総力戦で粉砕するぞ!〉と題する記事である。同記事において右翼Mは〈(創価学会=)殺人さえも厭わない犯罪者集団〉〈高額賠償請求の乱発は司法を駆使した恐喝行為だ〉などとするリードのもと〈(朝木市議の転落死事件は)創価学会が口封じに殺害した可能性が高く、現場の状況証拠から見て、これは確定的である。〉などと記載した上で、千葉について次のように記載した。

〈にも拘わらず捜査の指揮をとった東村山警察署の千葉英司副署長(当時)は強引に自殺として処理。〉

〈自殺に見せかけるためにはその動機が必要となる。そのために同年6月19日に朝木市議が駅近くの洋品店でブラウスを万引きしたという事件をでっち上げた。後日取調べを受けた朝木市議は書類送検されたことを苦に自殺したというストーリーまでお膳立てしていた。〉

〈この男こそが13年前、自殺事件にすり替えた張本人・千葉英司だったとわかった。警察を退職した今でも創価学会シンジケートで繋がり、店主を装って用心棒を演じていたとは。〉

 一般読者が記事の流れに沿って上記記載を素直に読めば、「朝木明代市議は創価学会によって口封じのために殺された。ところが万引き事件をでっち上げた上に(この部分の主語は欠落しているが、読者が「創価学会が捏造した」と理解してもなんら不思議はない)、千葉はこれを強引に自殺と捏造した。千葉は現在も創価学会の犯罪組織に所属している」と理解するのではないか。千葉はこれらの表現によって名誉を毀損されたとして提訴したのである。

これまで相手にされなかった「根拠」

 これに対して右翼Mは、①「記事は創価学会による犯罪行為を糾弾するのが目的であり、千葉の糾弾を目的とするものではないから、原告の社会的評価を低下させるものではない」②「被告は原告が創価学会と何らかの関係性があったとは指摘せずに『創価学会シンジケートと繋がり』と軽く触れたにすぎない」などと主張して名誉毀損の成立を否定。

 さらに、記事が仮に千葉の名誉を毀損するとしても、③千葉が朝木市議に対する殺人事件を自殺として処理したこと④千葉が、朝木市議の万引き事件がえん罪であるのに、万引き事件をでっち上げたこと⑤千葉が創価学会シンジケートで繋がり、洋品店の店主を装って用心棒を演じたことはいずれも真実であり、違法性を欠くと主張し、「万引き冤罪」と「他殺」、さらに「東村山署が殺人を隠蔽したこと」「千葉と創価学会の関連性」が真実であることの根拠として以下の事実を挙げた。



(右翼Mが示した真実性の根拠)

1 本件万引き事件が冤罪であること


a 本件洋品店における朝木市議に対する目撃証言と当日の服装が異なる。

b 万引きしたとされる店頭につるされたTシャツにはビニールのカバーが掛けられており、……ビニールカバーには朝木市議の指紋が付着しているはずである。しかし、東村山署はこのビニールカバーから指紋の採取を行っていない。

c 朝木市議が万引きで書類送検された直後、原告は、報道関係に対し、「明代が万引きを隠そうとして同僚議員の矢野穂積とアリバイ工作をしようとした疑いが濃い」と発表したにもかかわらず、裁判で証人尋問されると「アリバイ工作をしたなどといってはいない」と供述した。

2 本件転落死事件が殺人事件であること

a ビル1階に入居するモスバーガー店長の「飛び降りたんですか」という問いに、朝木市議は「いいえ、飛び降りていない」と答えている。

b 朝木市議の両上腕内側に何者かに強い力で掴まれたような皮膚変色がある。

c 朝木市議は平成7年9月2日に高知県で開催される「創価学会問題シンポジウム」に講師として出席する予定で、殺害された当日は自宅で講演の原稿を作成していた。

d 殺害される直前の午後9時19分、朝木市議から事務所にいた矢野穂積に対し「ちょっと気分が悪いので休んでいきます」と電話が入った。録音されていたこの声を日本音響研究所で鑑定したところ、平静を装っているが究極の極限状態の声であると鑑定された。

e 朝木市議が転落した午後10時、「ギャー」という悲鳴とドスンという音を複数の人が聞いている。

f 同年9月2日に警察犬を入れて現場一帯を創作したが、朝木市議の靴も鍵の束も発見されなかった。しかし、その夕方には2階裏の階段踊り場で、鍵の束が発見された。警察犬や関係者が去った後に何者かが置いていったと考えられる。

g 朝木市議の靴が見つかっていないから、自殺なら自宅から裸足で歩いていったことになる。諏訪町の自宅から転落した現場まで裸足で歩けば目立つはずであるにもかかわらず、一切目撃情報がない。

3 本件転落死事件が殺人事件であることを東村山警察署が隠蔽したこと

a 東村山警察署は朝木市議の遺族に対し遺体の面会を拒み続け、遺族らが対面できたのは、事件の一報が東村山警察署に入ってから6時間半も経過していた。

b 朝木市議の遺体の司法解剖も捜査も行われていない段階で、東村山警察署の鶴見刑事課長が遺族に向かって「自殺だよ、自殺」と繰り返し叫んだ。

c 東村山警察署では朝木市議の遺体を柩に入れて、火葬する準備に入っていた。遺族らは司法解剖を要求したが、当初、難色を示し、東村山警察署は行政解剖を主張した。

d 所在不明の朝木市議に関し、矢野穂積が午後10時33分に東村山警察署に行方不明である旨の電話を入れ、119番へも通報した。東村山警察署の須田豊美係長は、午後11時前には現場に落下して倒れているのが朝木市議であると知っていたが、矢野穂積に連絡したのは翌9月2日午前3時だった。

4 原告と創価学会の関連性

 本件訴訟は、創価学会による被害者に対する言論を抑圧する目的で乱発されている提訴の一環である。原告は、創価学会信者が被告を相手方として提起した著作権裁判の口頭弁論を、創価学会信者とともに傍聴していた。

 平成22年9月1日の午後3時半ころ、原告は、殺害現場であったマンションの5階から6階にある踊り場にいたことが目撃され、その際に、2名の創価学会信者が同行していたし、同ビル内には創価学会の御用ライターといわれる宇留嶋瑞郎もうろついていた。



 以上が、「真実性」に関する右翼Mの主張である。「4」を除き、いずれも矢野穂積が一連の裁判で主張したが、「万引き捏造」と「他殺」の根拠にはならないとしてことごとく排斥されたネタにほかならない(「4」にしても、これがどうして「万引き捏造」と「他殺」の根拠になるのか、常識的には理解できるものではあるまい)。右翼Mはそのことを自覚していたのか、矢野の主張をただなぞっただけで、いっこうに立証しようとはしなかった。

(つづく)
関連記事

TOP