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「行動する保守」事件 第9回
相次いだ予期せぬトラブル

 右翼Mが千葉から提訴された裁判は右翼Mの完敗である。すると右翼Mの記事を丸々転載した「行動する保守」Aが右翼Mと同じ主張・立証をした場合には敗訴を免れないということになろう。ただ、右翼Mが敗訴したからといってただちに「行動する保守」Aも敗訴すると考えるのはやや早計だろう。なぜなら「行動する保守」Aは、「現職警察官による内部告発」という、事実なら東京地検の結論をも覆す切り札を持っているというのだから。

 しかし「他殺」の決め手となる可能性もある「内部告発」者に直接会っていながら、その後丸3年にもなろうというのに「行動する保守」Aはいまだその具体的状況さえ明らかにしない。「行動する保守」Aが千葉に提訴された平成22年5月の段階で支援者たちはおそらく、われわれの重鎮がいよいよ「内部告発」の真相を明らかにしてくれると淡い期待を抱いたのではあるまいか。
 裁判所も「行動する保守」Aに対してすみやかに具体的な反論を提出するよう求めた。これに対して「行動する保守」Aは当初、「9月中には(「他殺」の)証拠が揃うので、10月中には書面を提出する」などと回答した。ところがその後の3、4カ月というもの、重鎮の周辺には尊父の死去や相続などの煩わしい手続き、さらには代理人の急病など予期せぬアクシデントが相次ぎ、結局、平成22年中には準備書面そのものを提出しなかった。

 前回1月19日に行われた第4回口頭弁論では一応準備書面を提出したものの、千葉が「万引き事件を捏造」し、「殺人事件を隠蔽して自殺として処理した」と主張する事実に関する具体的主張はなく、記載事実に名誉毀損性は成立しないと主張していただけだった。このため裁判長は代理人に対してわざわざ体調を確認する気遣いまでみせながら、「2月18日午前中までに(内容のある)準備書面を提出されたい」としてさらに1カ月の猶予を与えたのである。

 第4回口頭弁論終了後、「行動する保守」Aは「(これで)結審すると考えていた」などと真実性の主張をいっさいしない応訴態度を正当化する見解を述べていた。あるいは「行動する保守」Aは、あわよくば「内部告発」どころか真実性の主張すらせずに逃げようとしていたのだろうか。

 しかし裁判官は、被告は真実性・相当性の抗弁が必要と判断していたものとみられた。右翼Mの表現が千葉の社会的評価を低下させるものと認定されたのと同様に「行動する保守」Aの裁判でも表現には名誉毀損性があると判断しているということではあるまいか。

 そのころ「行動する保守」Aはブログで〈(新連載)東村山朝木市議殺害事件〉なる連載を行っていたが、2月18日正午を過ぎても「行動する保守」Aから準備書面は提出されなかった。連載の内容は準備書面の役には立たない代物だったらしい。

 それまで「行動する保守」Aが「内部告発」の詳細はおろか真実性・相当性の主張をしてこなかった不可解な経過もあって、締め切りを過ぎた時点ですでに準備書面の中身よりも準備書面を提出するのかどうかが大きな関心となった。「内部告発を聞いた」として「行動する保守」一行を東村山デマに引きずり込んだ者として、ここまで信用を失くすのはまずいのではあるまいか。

右翼Mよりも老練な主張

 裁判官が設定した締め切りから1週間が過ぎても準備書面は届かず、「行動する保守」Aは今回も真実性・相当性の主張をしないかもしれないとの憶測も流れ始めた2月28日、千葉のもとにようやく準備書面3が届いた。第5回口頭弁論の2日前のことである。はたして「行動する保守」Aは「内部告発」を含めた「千葉が万引き事件を捏造」「殺人事件を隠蔽して自殺として処理した」とする事実の真実性・相当性についてどう主張していたのだろうか。「行動する保守」Aはまず次のように主張していた。



 本件で、原告の名誉を毀損したとされるブログの記事は、(右翼Mの)記事を、被告瀬戸が、同人が運営する「せと弘幸Blog『日本はどこへ』(ママ)」に転載したものである。

 被告瀬戸が転載した記事は、……全体としては、創価学会の行為を糾弾するのを目的としたものである。朝木市議の死亡事件の内容を説明する中で、……捜査の責任者として当時の副署長であった原告の氏名が登場したに過ぎない。

 ……それは、東村山署という組織が行った捜査の責任者としての捜査方法、内容を批判したにすぎず、そのことから直ちに原告個人の名誉が毀損されたことにはならない。



 転載した記事は創価学会を糾弾することを目的とするもので、また千葉に対する個人攻撃をしておらず名誉毀損は成立しないと「行動する保守」Aは主張しているが、ここまでの主張内容は右翼Mが千葉との裁判で主張した内容に酷似していた。

 主張のニュアンスが右翼Mとやや異なると思えたのはそれから先である。「千葉に対する名誉毀損は成立しない」と主張した上で「行動する保守」Aは、仮に記事が千葉の社会的信用を低下させるものだったとしても、〈本件記事を転載するについて、そこに記載されている事実の重要な部分を真実と信ずるについて相当な理由があった〉と主張し、〈被告らが本件記事を転載するまでに知り得た主要な事実〉として14項目にわたる「事実」を具体的に示したが、その14項目もまた右翼Mが主張していた項目とすべて一致していた(本連載第7回参照=(右翼Mが示した真実性の根拠)のうち、「4 原告と創価学会の関連性」の項を除いた部分)。

 ただ、「行動する保守」Aが列挙した「事実」は右翼Mと同じであるものの、その主張内容は右翼Mとは異なっていた。不明確な部分はあるものの、右翼Mはこの14項目を掲げて真実性を主張しようとしたように思える。しかし「行動する保守」Aは真実性をいっさい主張せず、「これら14項目は週刊誌で報道されたものだから、それを事実と信じたことには相当の理由がある」と相当性の根拠として列挙していたのである。

 いうまでもなく「真実性」を主張すれば、直接的にそれが真実であることを立証しなければならないが、「相当性」なら「真実であること」それ自体ではなく「真実であると信じたことに相当の理由があった」と裁判官に認めてもらえばいいのである。右翼Mの裁判と判決が異なるかどうかは別にして、ともすれば猪突猛進する右翼Mと違ってさすがに重鎮は老獪というべきか、あるいはプロの弁護士に委任しただけのことはあったというべきだろうか。

(つづく)

※なお、千葉が西村修平と元側近を提訴していた裁判の元側近に対する第3回口頭弁論は3月17日に予定されていたが延期となった。期日は決まっていない。
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