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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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「セクハラ市議」誹謗中傷事件 第1回
 東村山市議の薄井政美がビラの記載や放送などによって名誉を毀損されたとして同市議の矢野穂積と朝木直子(「草の根市民クラブ」)を提訴していた裁判で平成23年3月16日、東京高裁は矢野と朝木らに対して100万円の損害賠償とFM放送による謝罪放送を命じる判決を言い渡した。

 ところが矢野と朝木は判決から1週間後の3月23日、ウェブ版「東村山市民新聞」において〈「エロライター」裁判で、薄井市議(保守系現市長の与党)が、東京高裁でまた敗訴!〉と題する記事を掲載した。本文では次のように記載している。



(ウェブ版「東村山市民新聞」)

 東京高裁は3月16日、この裁判の根幹である「まるでエロライター」等の記事は名誉毀損にはあたらないとして薄井市議の請求を棄却した。

 高裁判決は、薄井市議の薬事法違反等の疑いについては認めなかったものの、薄井市議は、市会議員だから、任期後も、出演した「アダルト動画」が公開されている以上、「エロライター」「性風俗マニア」等と批評されても仕方がないとし、市民新聞の記事は名誉毀損でないと判決した。



 この裁判で薄井の請求が認められなかった点があるのは事実である。しかし、その理由が矢野と朝木のいうようなものだったかといえば、疑問があるように思える。また記事では矢野と朝木が100万円の支払いと謝罪放送を命じられたことには一言も触れられていないのは不可解である。

薄井が全面敗訴のような錯覚

 その後東村山市内に配布された彼らの政治宣伝ビラ「東村山市民新聞」170号(平成23年3月20日付)になると「薄井敗訴」の印象がより露骨なものとなる。



(「東村山市民新聞」170号)

(見出し)

「越境通勤市議」裁判敗訴の佐藤市議とともに、渡部現市長の与党、こんな人物が市議でいいのか?

薄井市議「エロライター」裁判で、また敗訴

(本文)
 前回の市議選で当選した薄井市議が、市議の任期開始後も、インターネット上で、……アダルト動画に出演し超セクハラ言動を繰り返したことを本紙が「市議としての適格性がない」と厳しく批判した記事を名誉毀損だとして薄井市議が提訴していた裁判で、東京高裁は……薄井市議の請求を棄却した。

 ……高裁判決は……「エロライター」「性風俗マニア」等と批評されても仕方がないと断定。

 薄井市議を追及した本紙の記事は……名誉毀損は成立しないと判決、薄井市議は連続敗訴となった。



 100万円の支払い命令も、謝罪放送命令が出されたことも、一言半句も存在しない。それどころか、事情を知らない市民がこの記事だけを読むと、あたかも裁判の争点が「エロライター」との記載だけで、その裁判で薄井が全面的に敗訴したと受け取るだろう。

 しかしこの記事は、矢野と朝木がその特異性をいかんなく発揮した、余人にはとうてい真似のできない悪質なものというほかない。では、矢野と朝木が〈薄井市議が、東京高裁でまた敗訴!〉と騒ぐ裁判はそもそもどのようなもので、東京高裁の判決内容とはどんなものだったのか。 

「職業差別」との批判が集中

 ちょうど4年前、平成19年4月に行われた東村山市議選の直後、東村山市議会周辺はにわかに騒然となった。東村山市議の矢野穂積と朝木直子が同選挙に初めて立候補して当選した薄井政美に対し、前職などを理由に「超セクハラ市議」などと誹謗するとともに「市議としてふさわしくない」とする大宣伝を始めたのである。

 薄井は立候補にあたりそれまでの勤務先を退職するとともに、その会社がアダルト関係の出版社であることを明らかにしている。私は前職についてそこまで詳細に述べる必要はないと思ったものだが、それが薄井の人柄、人の好さなのだろう。これが原因で嫌がらせを受けたり、揚げ足を取られる恐れがあるとも感じた。ただ、まさか当選確定の翌日に誹謗中傷が始まるとまでは予測できなかった。

 矢野と朝木が東村山市民に対する誹謗中傷を行うのはこれが初めてではない。しかしこれまで彼らの非難の対象となった公人や市民が表立った反撃には出たことはあまりなく、騒ぎも一方的かつ一過性のものであるか市内の一部にしか影響を及ぼさなかった(だからといって、矢野と朝木の誹謗中傷が不問に付されるべきというわけではない)。

 ところが今回の薄井に対する攻撃はたんなる誹謗中傷だけに終わらなかったこともあって、反響もこれまでにないものとなった。同年5月25日、朝木直子は東村山市長に対して「薄井からセクハラを受けた」などとして東村山市男女共同参画苦情等申出書を提出、また朝木が紹介議員となって薄井の辞職勧告を求める2件の請願が相次いで提出されるに至り、市内外の市民の間から矢野と朝木に対して「職業差別だ」とする批判の声が広がったのである。薄井に対する辞職勧告を求める請願の審査を行った政策総務委員会は、市内外から詰めかけた多くの傍聴人で埋まった。

 矢野と朝木にとって反響が東村山市議会の枠を超えたものとなったのは誤算だったのではあるまいか。しかし矢野と朝木が薄井攻撃の手を緩めることはなかった。それどころかむしろ、一方では彼らを批判する市民やジャーナリストなどに対しても手当たりしだいに批判の矛先を向けながら、「セクハラ市議」だけでなく「職業安定法違反」「薬事法違反」などと誹謗をエスカレートさせていった。矢野と朝木は彼らの政治宣伝ビラ「東村山市民新聞」、ウェブ版「東村山市民新聞」、矢野と朝木が実質的に運営するミニFM放送局、「多摩レイクサイドFM」という彼らが恣にできる媒体を駆使して薄井に対する誹謗中傷を延々と繰り広げたのである。

 さて矢野と朝木の大宣伝の一方で、公的請求に対する審議は着々と進んでいた。朝木が紹介議員となって提出された薄井に対する辞職勧告を求める2件の請願は平成19年7月9日、不採択となり、朝木から提出された「セクハラ」との申出を審査していた東村山市は同年12月27日、当然ながら「セクハラの事実はない」と結論付けた。矢野と朝木らによる薄井に対する公的請求はいずれもこうして不発に終わったのだった。

(つづく)
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テーマ:裁判 - ジャンル:政治・経済

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