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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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「セクハラ市議」誹謗中傷事件 第4回
謝罪放送を命令

 矢野と朝木は⑴「東村山市民新聞」158号(平成19年8月29日付)のほかに⑵多摩レイクサイドFM「ニュースワイド多摩」(平成19年9月5日放送分)、⑶「東村山市民新聞」159号(平成19年12月15日付)でも薄井に対して類似の表現で「薬事法違反」と誹謗したが、東京高裁はこれらの放送、記載についても名誉毀損の成立を認定している。

 このうち「職業安定法違反」と同じく、東村山市議が行ったきわめて悪質な放送として、総務省認可の多摩レイクサイドFM「ニュースワイド多摩」の放送内容を紹介しておこう。アシスタントは、警視庁東大和署が2名の会社員をネット通販で姫アグラと名付けた無許可医薬品を販売していたとして逮捕したニュースに続けて、次のような原稿を読み上げた。もちろんストーリー構成から原稿作成、番組構成・進行までを采配したのは多摩レイクサイドFMの実質的支配者である矢野以外にはいないだろう。



 逮捕のあった翌日に、この間問題となっているアダルト動画サイトで薄井市議が実際に登場している3月29日までの動画を、薄井市議が在籍した会社は突然削除しました。なんとこの削除した動画の中には、無許可無承認薬品「姫アグラ」の効能にまで触れて、薄井氏が宣伝をしていたのです。薬事法68条は無許可医薬品の効能効果または性能に関する広告をしてはならないと定めています。薄井氏、セクハラどころかついに犯罪の疑惑が浮上しました。



 アシスタントに原稿を読ませておいて、東村山市会議員の矢野が「解説」を加える。



 ……で、この逮捕したのが6月25日(東大和署の事件)。問題の薄井さんが出ていたアダルト動画が削除されて見えなくなったのが6月26日です。



 動画が削除されたことが東大和署の事件と何か関係があると思わせる口ぶりである。得意の印象操作だろうか。その上で矢野は続けた。



 で、よくですね、ちょっと調べてみると、この削除された動画の中に、アダルト動画の中に、薄井さん自身がこの姫アグラという違法ドラッグについて、効能ですね、こういう効果が表れるというこの無許可の違法ドラッグの効能についてですね、得々としゃべっているんですね。宣伝しています。一種こう紹介記事風の形はとっていますが、イメージ映像なんかも出てましてですね、で、これを使えばこういう効き目があるんだよ、というふうにまさにこの薬事法が禁止しているですね、そういう性能じゃなくて効能っていうんですよね、を宣伝をしている。広告を実質的に行っている、ということが、わかったわけなんですね。ま、それでですね、いろいろこれから問題が大きくなっていきますが、この点についてはですね、また時間をみてご紹介していきたいと思います。



 この放送について東京高裁は次のように述べて名誉毀損の成立を認定している。

〈被控訴人が姫アグラの広告、宣伝をしたとは認められないから、前提事実の真実性を論じる前提を欠く。また、これを真実であると信じるについて相当の理由があったと認めるに足りる証拠もない。……違法性は阻却されないから、上記意見表明について名誉毀損の成立が認められる。〉

 薄井に「薬事法違反」の疑いがあると主張しているという意味では冒頭の「ニュース」も矢野の「解説」も一体だから、真実性・相当性を否定した東京高裁の認定は矢野の「解説」内容をも否定したものと理解できよう。

 こうして東京高裁は、「職業安定法違反」「薬事法違反」とする表現行為を行った矢野と朝木らに対して計100万円の支払いを命じる判決を言い渡したが、〈薬事法違反の疑いがある〉とする放送を行った多摩レイクサイドFMに対してはさらに次のような内容の謝罪放送を行うよう命じている。よほど悪質と判断したということだろうか。



(謝罪放送)

 これから謝罪放送を行います。本局の番組「ニュースワイド多摩」は平成19年9月5日、東村山市議会議員薄井政美氏が同年2月10日にアダルト動画サイト「マンゾクTV」でした「姫アグラ」の紹介は薬事法に違反する旨の放送を行いました。しかし、上記放送内容は根拠が不十分であり、上記放送は同氏の名誉を傷つけるものでした。よって、本局は、上記放送内容を取り消すこととし、同氏に対し、謝罪いたします。

特定非営利活動法人多摩レイクサイドFM 理事長 岡部透

(放送条件)

二日間連続して、番組「ニュースワイド多摩」の放送(1日4回)に近接する広告放送の時間帯に(合計8回)、40秒のCM放送の中で、聴取者が明確に聞き取ることができる速度で行うこと。



 総務省が認可した放送局に8回もの謝罪放送を命じるとはよほどのことと思うが、彼らが薄井に対して行ってきた放送の回数およびその悪質性に比較すれば決して多いとはいえない。

責任を逃れようとした朝木

 なおこの放送に関して朝木は、「(朝木は)多摩レイクサイドFMの事務局長ではあるが、番組制作部長(=同局の番組編集について責任を有する)ではない」として、本件放送内容についての責任を否定していた。この点について薄井側も一審では十分な立証ができず、一審では朝木の責任が認定されなかった。

 しかし控訴審で改めて資料を精査したところ、開局申請時に矢野が東村山市に提出した書類(「放送番組の編集の機構及び考査に関する事項」)の中に「事務局長」の役割が明記されており、「多摩レイクサイドFM」の事務局長は番組編成制作部長(=「番組編集の責任者」)を兼務することになっていた。「番組編集の責任者」とはすべての番組編集の責任を負うということであり、事務局長である朝木が「ニュースワイド多摩」の編集についても責任を負うのは当然である。東京高裁は次のように述べて朝木の損害賠償責任を認定した。

〈控訴人朝木は、控訴人法人の事務局長であり、ニューワイド多摩の番組編成制作部長を兼務している。すなわち、控訴人朝木は、番組の製作に関わる立場にある者であり、(上記番組=筆者)の編成製作にも関与していたことが推認されるところ、この推認を覆すに足りる特段の主張、立証はされていないから、被控訴人が被った上記損害賠償責任を負う。〉

 そもそも「多摩レイクサイドFM」の事務局長である朝木が「事務局長は番組編成制作部長を兼務する」ことを知らないはずはない。朝木は自分自身の責任の所在を知っていながら、責任を逃れようとしていたのである。やはりこの市会議員の神経も並みではない。

 もちろん「多摩レイクサイドFM」の放送内容に関して、「ニュースワイド多摩」に出演して進行・解説役を務めている矢野に対して東京高裁が〈損害賠償責任を負う〉と認定したことはいうまでもない。

(つづく)
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