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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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「行動する保守」事件 第16回
 通常、ある事実をめぐる証言(伝聞を含む)の信憑性については様々な前後左右の状況から総合的に判断する必要があろう。もちろん伝聞の場合には直接経験した人物に改めて確認する必要がある。

「3人の犯人が朝木市議をビルに運び込んだ」とする「行動する保守」Aの「内部告発」を知った矢野は、その反応をみるかぎり、彼なりにその情報には信憑性はないと判断していたようである。客観的状況とは別に、矢野独自の根拠があったのかもしれない。

 では「行動する保守」Aは「3人の犯人が朝木市議をビルに運び込んだ」とする「内部告発」について、どんな根拠で間違いないと考えるに至ったのか。陳述書をみていこう。

2つの事件を「結ぶ糸」

 まず「行動する保守」Aは陳述書で〈朝木さんが何者かによって殺害されたのではないかと思うに至った理由を述べます。〉として、朝木明代の転落死事件を(創価学会が関与した)殺人事件と考えるに至った理由について次のように述べている。よくわからないが、「行動する保守」Aは全国明という人物の事件から話し始める。



(全国明事件と朝木明代転落死事件)(見出しは筆者=以下、同)

 全国明は新生政治研究会という右翼団体をつくり、創価学会が日蓮正宗より破門された後に大石寺に執拗に街宣をかけて逮捕までされています。彼は私に創価学会から頼まれて大石寺を攻撃しているが、逮捕されたりしたので、創価学会からもっとお金を取るつもりだと私に語っていました。

 その彼が創価学会から依頼された暴力団に脅されているので、自分が殺されるかもしれないと私に語り、その数週間後にビルから転落して死亡するという事件がありました。

 私はこの時に直感的に、全国明は何者かによってビルから転落死させられたと思い続けてきました。朝木さんのビルからの転落死事件はそれから約3年後の1995年9月1日でした。

 故朝木さんの事件に関しては、創価学会を追及創価学会の宗教法人取り消しの申請まで行っていたわけで、創価学会と厳しく対立していました。

 私はかねてからこの2つの事件にはビルからの転落、目撃者もいない。自殺するような動機が見当たらない。そして創価学会との関連で何らかの結ぶ糸のようなものを感じていました。

 全国明の場合は警察の最終判断は自殺ということではなく、落とされたか、もしくは誤って落ちたかという不審死であったと記憶しております。



 なお、「行動する保守」Aは〈その当時の週刊誌の記事を提示させて頂きます〉として「全国明」なる人物の事件が掲載された『週刊新潮』と『週刊現代』を挙げているから、この2つの記事を提出したもようである。ただ千葉の手元には届いていないところをみると、弁護士が提出を見送ったのだろう。妥当な判断である。

 さて、ここまでの記述をみる限り、「全国明」の転落死事件を確かな根拠もなく殺人事件と思い続けてきた「行動する保守」Aは、朝木明代転落死事件を知り、「創価学会との関連で何らかの結ぶ糸」を感じていたという。本当にわけのわからない、論旨不明瞭な文章を書く人物である。

 雲をつかむような話というのだろうか。2つの転落死に関するここまでの「行動する保守」Aの判断には客観的根拠などというものはいっさい存在しない。それでも「行動する保守」Aは、思い込みと思い込みをつなぐ「何らかの結ぶ糸」などという空想が裁判官に通用すると本気で思っていたのか(代理人は「通用しない」と思った)。

ブログと異なる陳述書

 その「行動する保守」Aは朝木事件から13年後の平成20年(問題の街宣の年である)、ある人物と出会ったことをきっかけに、いよいよ「内部告発」の警察官に出会うことになる。「FBI」の話にはその過程でほんのちょっと触れられている。陳述書をみよう。



(「FBI情報」なるもの)

 さて、私は2008年の6月頃ある人物と知り合い、無罪判決を受けた大物元暴力団組長に対して、警察が情報を収集しているとの話を伺った。何でもその組長が無罪判決となったので警視庁の面子がまる潰れになったというものでした。

 その元組長に関して情報を収集しており、当時米国で話題となっているこの元組長の米国における移植問題で今になって取り上げられている、その背景を知りたいというものでした。

 私の友人に米国のFBIに出入りする者がおり、そのことについて知っていると言うと是非そのことで会いたいと言うことでした。元組長が移植手術を受けたことに関して、大きく報道がされていたので、警察も関心を抱いたと思いました。

 私はかつて全国明が不審な転落死を遂げた時に、その全国明と親しい関係にもあったので当時事情も訊かれ、知っている警察関係者もおりましたので、その関係からも接触を試みて会うことになりました。



「行動する保守」Aの話はその時々で主語も判然とせず、何度読んでも具体的なことはさっぱりわからないし、ここまでの話が明代の転落死事件にどう関係しているというのか見当もつかない。

「FBI」については「私の友人に米国のFBIに出入りする者がおり」と触れられているだけで、「内部告発」との関連性はいっさいうかがえない。「FBI」に関して「行動する保守」Aは和解成立翌日の4月21日付ブログで次のように書いている。

〈私がFBI関係者より、創価学会と親しかった暴力団組長の情報を入手して、それを警察関係者に見せ、その時にその話を聞いたという内容に関しても、そのFBI関係資料を提出しました。〉
 
「行動する保守」Aはここでも「FBI」と「内部告発」の直接的な関連性には言及していない。それ以前の問題として、ブログでは「FBI関係者」となっているが、陳述書では「FBIに出入りする者」となっているのは不可解である。「関係者」と「出入りする者」では大きな隔たりがあることぐらいは「行動する保守」Aも十分自覚していよう。

 清掃業者だったとしても「出入りする者」なのであり、「行動する保守」Aの説明だけではその素性はまったくわからない。陳述書とブログでなぜこれほど表現が異なるのか。誰でも自由に閲覧できるブログでは読者が本当のFBI職員と勘違いするように「関係者」と見栄を張ってみたということだろうか。 

 暴力団組長についても、ブログでは「創価学会と親しかった」と記載しているが、陳述書には「創価学会との関連」さえうかがわせる記載はない。この重鎮は、読者や支援者から「何も関係ないんじゃないの?」といわれたくなかったということだろうか。いずれにしても、1つの事実を記述するのに、場面によってこれほど表現を微妙に変え、使い分ける人物はめったにいない。

 陳述書における「FBI」関連の記載は上記のわずか1カ所のみである。陳述書の記載からはこの「FBIに出入りする者」が元組長の移植問題について何か知っている「らしい」というだけのことで、「FBI」と「内部告発」になんらかの関連性があったという話ではまったくない。

「内部告発」を聞いたなどとして支援者を勢いづかせてみたものの、最初からなんら具体的な材料を持っていなかった「行動する保守」Aは、仲間が相次いで敗訴するなど苦境に追い込まれた。苦しまぎれに口をついて出てしまったのが「FBI」だったというところだったのではあるまいか。それにしても、ここまで平気でウソがつける人物をいまだ敬愛できるとは「行動する保守」一行は心が広い。

 なお「行動する保守」Aは陳述書で、〈その時(筆者注=「内部告発」をした警察官と会った際)の資料を裁判所に提出しますが、某組長に関してはその実名をマジックで消させていただきます。〉と述べており、「某組長」に関係する資料を代理人に提出したようである。しかしその「資料」は千葉のもとには届いていない。また「行動する保守」Aがブログで「提出した」と記載している「FBI関係資料」も、代理人からは提出されていない。代理人はいずれも無関係と判断したようである。

(つづく)
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