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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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右翼M事件 第9回
ひとりいきり立つ右翼M

 東京高裁で千葉との裁判が結審した翌日の平成23年6月23日午後1時50分ごろ、右翼Mは東京地裁立川支部4階の法廷前に大股でやってきた。この日は午後2時から「行動する保守」の盟友である西村修平と元側近が千葉から提訴されている裁判の西村分の第4回口頭弁論が開かれる。右翼Mは西村の支援にやってきたのである。少なくとも右翼Mは西村の準備書面を書いてやっているようだし(右翼M本人は否定しなかった)、もはや傍聴にさえ来なくなった「行動する保守」Aに比べれば、形の上でははるかに西村を支援しているといえるだろうか。

 法廷前のベンチでは女傑Mが妙にしおらしい風情で開廷を待っている。包囲する屈強な若い警察官たちに対して精神的に萎縮させる行為を強要したあの恐ろしいイメージからは想像しにくいかもしれない。しかし今も女傑Mは法廷内で、ときおり千葉にするどい視線を投げるという。表面上はおとなしくなったようにみえても、やはり女傑の本質は何も変わってはいないのである。

 この裁判も「行動する保守」関連裁判の例にもれず、開廷5分前にならなければ傍聴人の入廷は許されない。当事者および傍聴人の入口脇では裁判所の職員が4、5名、警戒にあたっている。ところが右翼Mは「千葉君に話がある」などといって当事者入口を勝手に開けて法廷内に侵入したのである。法廷内からは「まだ入廷しないでください」という職員の声と、それに抵抗する右翼Mの大声が響いてくる。どうも右翼Mは「千葉が求釈明しているから、答えてやるといっているんだ」といっているようである。

 その日の裁判の当事者は右翼Mではなく西村修平である。それに千葉はこの裁判で西村に求釈明などしていない。右翼Mはなんのことをいい、なぜ職員の制止に逆らってまで「求釈明に答え」ようとしているのか。いずれにしても常人にはちょっと理解できない行動というほかなかった。かつて裁判官を追いかけて壇上に駆け上がった人物だけのことはあるというべきだろうか。

 何の「求釈明」のことだったのかがはっきりしたのは右翼M自身のブログによってである。それによれば、右翼Mは西村の裁判で、前日にあった自分の裁判の際に千葉が答弁書で行った「『行動する保守』Aの人証申請をするのかどうかについての求釈明」の回答をしようとしていたようだった。

 口頭で求釈明に答えてはいけないという法はない。ただその場合には、相手との距離感、時と場所、それに答え方というものがある。いかに回答の内容が求釈明の趣旨とかけ離れたものでなかったとしても、たとえば相手方の自宅に押しかけ、ハンドマイクでがなり立てたりすれば、それはただの嫌がらせかお礼参りと判断されてもやむを得ないものとなる。右翼Mに限らず、「行動する保守」一行の多くがこのあたりの節度にかなり鈍感なようにみえる。もちろん場合によっては、鈍感や無知ではすまない。

 この日の右翼Mの行動もまともではなかった。右翼Mは入廷許可前の法廷内でしきりに「千葉が求釈明しているからだ」などと騒いだものの、ほどなく職員によって法廷から排除された。右翼Mの心中は計り知れないものの、なにかよほど千葉の求釈明が気に障ったものとみえた。

 右翼Mが「行動する保守」Aのいう「内部告発」の内容をいまだに信用するというのであれば、千葉に対して怒る前に人証申請しない理由を明らかにすればいいだけのことではあるまいか。あるいは右翼Mには、それを説明するには不都合な理由でもあるのだろうか。

裁判所職員に八つ当たり

 法廷から排除された右翼Mは興奮が収まらなかったのかもしれない。今度は入口で警戒にあたっている職員に向かって大声でこうまくし立てた。職員にすれば不運としかいいようがない。

「飯塚宏(筆者注=一審の裁判長)君はここにいるかね? (一審判決文中の)『本件洋品店の店主を装って用心棒を演じたことは、被告の推測にすぎない』との根拠は何かを聞きたい」

 そんなことに裁判官がいちいち取り合うことは100%あり得ないし、いかに裁判所の職員でも、いきなり別件事件の裁判長の名前をいわれても答えられるわけがない。

 職員の困惑などおかまいなしに右翼Mは「千葉が店主と偽っていた証拠がある」(趣旨)と一方的に言い立て、「本件洋品店の店主を装って用心棒を演じたことは、被告の推測にすぎないという認定は間違っている」などと裁判所職員に対して主張した。裁判官の名前だけでなく、個別の事件の判決内容まで持ち出されてはますます困ろう。常識を著しく逸脱した八つ当たりというほかないが、それほど右翼Mには気に入らない判決だったということなのだろう。

 右翼Mは千葉との裁判の控訴理由書で、



 原判決では当日、被控訴人が「本件洋品店の店主を装って用心棒を演じたことは、被告の推測にすぎず」、と決め付けている。つまり、「店主を装っていないのだから、創価学会シンジケートとは繋がりがない」との判断に至っている。



 と右翼Mなりに解釈し、「(洋品店襲撃事件の日)千葉は店主と偽っていた」ことを立証することで原判決の判断が誤りであると主張していた。右翼Mはその控訴理由書の主張を、結審の翌日、まったく別の裁判の場で、しかも裁判上の主張について何の権限も持たない職員に対して行っていたということだった。よほど自信があったのかもしれないが、一介の職員が相手では右翼Mのせっかくの能弁も何の意味もなさないのである。

 いったい何があったというのか。この日の右翼Mはいつにもまして高ぶっているようにみえた。開廷の時間が迫り、裁判所職員から「その裁判官なら4階の書記官室に行ってください」と諭されるまで、右翼Mの興奮は収まらなかった。

(つづく)
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