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「行動する保守」肖像権侵害事件 第2回
混乱を感じさせた答弁書

 第1回口頭弁論が開かれたのは平成23年7月27日である。「行動する保守」Aは前日の7月26日に答弁書を提出。口頭弁論期日は擬制陳述として、当事者も代理人も出廷しなかった。

 答弁書の内容は請求の棄却を求めるというものだが、私の写真を無断で掲載したこと自体は認めており、すでに削除したとしていた。ここまでは理解できたが、答弁書には2点だけ不可解な点があった。1点目は答弁書の最後で次のように主張していた点である。



 被告らは、原告の写真を掲載したのみであって、原告を誹謗中傷などしていない。したがって、原告が誹謗中傷によって、精神的苦痛を受けておらず、損害は生じていない。



 私は肖像権侵害に基づく損害賠償を主張しているだけで、誹謗中傷については不法行為であるとまでは主張していない。したがって、「行動する保守」Aがなぜ「誹謗中傷によって精神的苦痛を受けていないから損害は発生していない」と主張するのか不可解だった。

 もう1点は、「行動する保守」Aが「第2 請求の原因に対する認否」の「3 請求原因第2について」において〈認める。〉として、訴状の「請求の原因 第2」の主張部分をすべて認めてしまっている点である。ここで「行動する保守」Aがいう「第2 請求の原因」とはに本連載第1回で引用した(訴状の「第2 不法行為」)にほかならない。

 訴状の「第2 不法行為」には肖像権侵害による不法行為だけでなく誹謗中傷についても主張している。訴状の「第2 不法行為」を丸々認めるということは、肖像権侵害による不法行為はいうまでもなく、誹謗中傷の事実についても私の主張を認めたということになる。すると、最後の部分にある「誹謗中傷によって精神的苦痛を受けていないから損害は発生していない」とする主張とも矛盾するということにならないだろうか。

 いずれにしても答弁書の限りでは、「行動する保守」Aの主張には若干の混乱があるように感じられた。また肖像権侵害とされた写真をすべて削除している点も「誹謗中傷によって精神的苦痛を受けていないから損害は発生していない」とする主張とは矛盾するような気がしてならない。

 なおこの日、裁判官は訴状と答弁書の陳述を認めたあと、私に対し「写真削除」の請求については取り下げるよう求めた。もちろん私はその場で取り下げに同意した。また裁判官は、「行動する保守」Aに対しさらに詳しい主張を提出してもらうので、「反論はまだしなくていいですよ。今回は、原告には宿題はありません」と述べた。

結審を求めた代理人 

「行動する保守」Aは第2回口頭弁論(同年9月7日)で「第1準備書面」を提出している。この書面については「行動する保守」Aがブログに掲載している。

 さて第2回口頭弁論には若手代理人が出廷し、答弁書と第1準備書面で主張は尽くしたとし、裁判官から聞かれてもいないのに自ら進んで「結審を求めます」と述べた。2回目の口頭弁論でもう結審とはいささか気が早いのではあるまいか。

 私は訴状で主張したのみで、「行動する保守」Aの主張に対する反論をいっさいしていない。訴状に対する反論をしただけで結審というのはアンフェアに思える。訴状は不法行為に関する基本的な主張をしているだけで、詳細な法律的主張や背景事情等はその後の口頭弁論で深めていくのが普通である。

「行動する保守」Aの代理人はなぜ結審を急ぐのだろうか。この申し立てに対して裁判官はこう述べた。

「では、原告は次回までに被告準備書面に対する反論と、どんな損害があったか、陳述書を提出してください。それで次回結審ということにしようと思います」

 こうして第2回口頭弁論はわずか数分で終了した。なお「行動する保守」Aは、重鎮としてのプライドだろうか、ブログで「和解はしない」と述べていた。「あいつと妥協などするもんか」という意味だろうか。私の方は裁判官から和解の斡旋があれば、話し合いに応じる用意もないではなかった。しかしこの日までの段階で、裁判官から和解の話はおろか、和解を勧告する可能性をうかがわせる発言さえいっさいなかった。

 かつて「行動する保守」一行の一翼を担い、「行動する保守」Aも若手のホープと持ち上げていた浦安の行政書士を提訴した際、あるいは西村修平を提訴した際には、さいたま地裁川越支部の傍聴席は彼らの支持者で埋まったものだった。「行動する保守」Aもその中の1人だった。

 ところがそれから3年がたち、傍聴席には行政書士も西村も、1人の支持者もいない。「行動する保守」Aもその弟子も出廷しないことを知っていたのか。「行動する保守」Aを軽視しているわけではあるまいが、公安の姿もなかった。

書証を確認したかった代理人

 私は平成23年10月7日、「行動する保守」Aが提出した答弁書と第1準備書面に対する反論(準備書面)と陳述書等を裁判所と「行動する保守」Aの代理人にファックスで送った。書証として提出予定の「行動する保守」Aの陳述書だけは第3回口頭弁論(平成23年10月12日)当日に提出する予定だった。

 ところが第3回口頭弁論の前日、裁判所から連絡が入った。「行動する保守」A側は代理人も出廷しない可能性があるから、送信しなかった書証(「行動する保守」Aの陳述書)もファックスで送ってほしいというのである。

「行動する保守」Aの代理人がもう主張することがないという事情は、前回口頭弁論で結審を求めたことからも察することができた。しかし、いかに主張することがないといっても、結審の日に本人だけでなく代理人も出頭しないという例は聞いたことがなかった。

 何かあったのだろうか。事情はよくわからないものの、提出したい書証が受領されない事態になっては困るので、私はすぐに裁判所と代理人宛にファックスで送った。

 ところが当日、法廷に入ってみると、「行動する保守」Aの代理人は先に法廷に入っていて、傍聴席で開廷を待っていた。来れるようになったということなのか。

 しかし冷静に考えると、「行動する保守」Aの代理人からすれば、仮に私が提出しようとする「行動する保守」Aの陳述書が結審当日に手渡されたのでは真贋が確認できないし、仮に捏造だった場合には反論も手遅れになりかねない。だから、「行動する保守」Aの陳述書が本物かどうか事前に確認しておきたかったということではないかと私はみている。

 私としては、私の手元にあるのはファックスだったので、ファックスのファックスでは不鮮明だから、よりクリアなものを手渡そうと考えただけで他意はない。

 なお、私が「行動する保守」Aの陳述書を書証として利用したのは、「行動する保守」Aが「ブログの閲覧者は日に1万人は下らない」と自白してくれている箇所があったからである。その影響力(被害)の大きさを立証しようとしたのだが、代理人が確認する必要があると考えたとすれば、提出した意味も少しはあったのかもしれない。

(つづく)
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