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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

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朝木明代転落死・鍵隠蔽事件 第3回
「行動する保守」一行の襲撃を警戒

 東村山市議矢野穂積と朝木直子(いずれも「草の根市民クラブ」)がウェブ版「東村山市民新聞」に掲載した記事をめぐり警視庁東村山警察署元副署長千葉英司が提訴していた裁判は平成23年11月7日、第3回口頭弁論が行われ、矢野と朝木が初めて法廷に姿をみせた。東京地裁立川支部5階のラウンド法廷である。2人ともそれなりに年を重ねたと思わせる以外に、表面上はこれといって特に変わった様子は感じられない。

 法廷前には裁判所職員が数名立ち、傍聴人の時間前の入廷を制限している。傍には日章旗やヘルメット等を一時預かる荷物置きも備えられている。矢野と朝木の味方である(実際には彼らに翻弄された)「行動する保守」一行が訪れることを警戒しているのである。なおここ数年、矢野と朝木の裁判に関して裁判所は、対千葉や私以外の裁判でも必ず特別な職員を配置している。 

 さて、千葉がこの裁判で問題としている記載を確認しておこう。



(記事1)

決定的事実がついに判明! ★副署長チバが、「自殺説」を自ら全面的に否定! そして「何者が何の目的で置いたか解明できていないが警察犬が帰った後に朝木明代議員の鍵束が置かれた可能性がある」(チバ陳述書)などとヌケヌケ言っているが、解明できるはずがないのだ! 唯一最大の殺害犯に直結する物証(鍵束)を、わずか1週間で単なる「遺失物」扱いで遺族に返している! 捜査をする意思のなかった何よりの証拠だ。
……
 なぜ副署長チバは、捜査をしなかったか!? ……副署長チバ、もう逃げ口上は無理なのだよ。

(記事2)

元副署長チバが、決定的事実を認める!  ★「警察犬が帰った後に朝木明代議員の鍵束が置かれた可能性がある」(チバ)⇒チバ「自殺説」を自ら全面的に否定! ★決定的事実を知りながら、なぜ、今まで一度も公表しなかったか !! ⇒ 証拠事実の隠匿は明らか!  ★やはり知っていた! ⇒「自殺説」を木っ端微塵にし、高裁7民判決も吹き飛ばし、殺害事件を決定付けた重大自白。▼副署長チバは、捜査責任者として詳細を全面自供し事実隠匿の責任をとりなさい! ▼警察内部からの事件捜査関係者の告発を、強く呼びかけます。



 千葉はこれらの記事が、朝木明代の自殺事件に関し「千葉は(殺人事件の)証拠を隠匿した」とするもので名誉を毀損するとして提訴したのである。

結論を急いだ矢野

 この裁判は記事1、2が千葉の社会的評価を低下させるかどうか、またそうだとすれば真実性・相当性があるか否かが直接的な争点になろう。ただ記事が冒頭で「千葉が自殺説を自ら全面的に否定」と断定していることを考えると、「明代の鍵を自殺現場に誰が何の目的で置いたのか」という点も重要な論点となるのではあるまいか。

 矢野がここでいう「千葉が自殺説を自ら全面的に否定」とは、鍵を置いたのは明代以外の第三者すなわち「犯人」であることを千葉が認めたとする解釈に基づく主張である。鍵が置かれたのは平成7年9月2日早朝に警察が警察犬を入れて現場検証を行ったあとであることが明らかで、矢野もその点はすでに認めている。つまり鍵は、明代以外の第三者が置いたという結論になる。矢野はその「第三者」が「明代を殺害した犯人」であるとし、千葉は「その証拠を隠蔽した」と主張しているのである。

「鍵が置かれた時間帯には明代はすでに死亡していたから、鍵を置いたのは明代ではなく明代を殺害した犯人だ」と矢野は主張しているが、そんなに結論を急ぐ必要はあるまい。平成7年9月1日午後10時ごろに現場付近で不審な声や物音を聞いたという証言はない。

「犯人」以外の人物の可能性

 そもそも「犯人」はいつ、どこで明代の鍵を入手したのか。鍵を置いたのが「犯人」であるとして、いったい「犯人」がなぜ明代の鍵を奪う必要があったのかと考えると、その理由をすぐに思い浮かべることはできない。むしろ今まさに人を殺そうとしている者にとって鍵などどうでもいいだろうし、まして数時間前に人を殺した者がわざわざ現場に舞い戻るというリスクを冒すことは考えにくい。

「自殺に見せかけようとした」などという説もあるようである。しかし、鍵が発見されたのが現場検証当日の午後5時30分ごろであることを考えると、まだメディアが騒然とし、しかもまだ明るい時間帯に「犯人」が鍵を置きに戻ることはあり得まい。矢野はウェブ版「東村山市民新聞」にこう書いている。

〈(現場には)報道だけでなく、一般市民も現場階段を多数上り下りし、当然に、焼肉店裏口付近も、しらみつぶしのように大々的な「捜索」がなされたが、発見できなかったのである。そのとおりだ。大勢の報道関係者らが、行きかうあの階段で、人目につかず、「「カゴ」に入った使用済みのおしぼりの間」に、あの派手な「鍵束」を入れる芸当は簡単ではないはずだ。〉

 遺品や証拠を捜しているメディアや遺族、関係者に紛れて、何かを探すフリをしながら鍵を隠すのが「犯人」であることを最も疑われない方法であるかもしれない。矢野の記載も、鍵を置いた人物は捜索していた者の中にいたことを念頭に置いている。私もその可能性が高いと思う。ただ矢野が結論を急ぐように、それがただちに「犯人」であるとするにはやや無理があるのではないか。

 事件発生から数時間しかたっていない時間帯に現場に来た者は限られていよう。あの狭い現場で、その中の誰とも接点のない者がいたとすればいやでも目につこう。しかし事件発生から15年、その時間帯に現場にいた者の中で誰とも接点がない不審者がいたという話は聞かない。これはどういうことなのだろうか。

 不審者はいなかった。しかし、そのとき現場にいてもなんら不思議はない者の中に鍵を置いた人物がいた。そう考えるのが最も合理的なのではあるまいか。

(つづく)
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