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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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「行動する保守」肖像権侵害事件 第4回
 ブログに掲載された写真によって肖像権を侵害されたとして私が「行動する保守」Aとその弟子を提訴していた裁判は平成23年11月21日、判決言い渡しを迎えた。

 さいたま地裁川越支部1号法廷では午後1時15分から1件の口頭弁論と本件を含む2件の判決言い渡しが予定されていた。最初に扱われた口頭弁論が5分で終了し、書記官が私を原告席に招じ入れた。この日出廷した当事者は私1人。傍聴席もまったく見覚えのない人物がたった1名いただけだった。
 
 かつて西村修平と対峙し、判決言い渡しで西村が書類を机に叩きつけたのもこの法廷だった。1年半前のことである。そういえば西村は判決確定後、「社会運動家」らしく「法治国家だから判決には従う」といいながら、損害賠償金の支払いはいまだ終わっていない。

 私が原告席につくと、裁判官はひと呼吸置いて主文を読み上げた。



  被告らは、原告に対し、連帯して、10万円及びこれに対する平成21年11月10日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
 
  原告のその余の請求を棄却する。

  訴訟費用は、これを10分し、その9を原告の、その余を被告らの各負担とする。

  この判決は、第1項に限り、仮に執行することができる。



 判決言い渡しが終わり、私が傍聴席に戻ると、1人だけいた傍聴人は続く判決言い渡しを聞くことなく法廷をあとにした。あるいは公安関係者だったのかもしれないが、定かでない。

すべての請求原因を不法行為と認定

 私が肖像権を侵害されたと主張していたのは以下の5件の記事である。



①平成20年9月4日付〈9・1東村山駅前街宣映像紹介〉と題する記事で、私を無断で撮影するとともに「創価学会を擁護している」とするクレジットを付けた動画にリンクしたこと。

②平成20年9月12日付〈『或る浪人の手記』の管理人さんへ〉と題する記事に私の写真を無断で掲載するなどしたこと。

③平成20年10月11日付〈創価学会御用ライター・宇留嶋瑞郎〉と題する記事に、私について「創価学会御用ライター」クレジットを付して私の写真を無断で掲載したこと。

④平成21年11月10日付〈〈創価関連裁判〉報告と告知のお知らせ〉と題する記事に、私が裁判所(さいたま地裁川越支部)に入る写真を無断で掲載するなどしたこと。

⑤平成20年11月8日付〈【番外編】朝木事件ウオッチャー・ブログの正体(8)〉と題する記事に、私について「創価学会の御用ライター」などとのクレジットを付して私の写真を無断で掲載したこと。



 これに対して「行動する保守」Aは、写真等を掲載した事実については認めたものの、

〈クレジットは原告を誹謗中傷するものではなく、本件記事等の掲載は政治的、思想的活動の一環として行ったものであり〉、〈また、被告らは、原告から本件写真等の削除を求められたことから、直ちにこれを削除しており、上記動画等が閲覧に供されたのは数か月にも満たないのであり、本件ブログ上の記載により、原告に損害が生じたということもできない」(判決文より)

 などと主張していた。これらの主張に対してさいたま地裁川越支部は次のように述べた。



 これらは、フリーライターをしていた原告が街宣活動を行っていた被告らの取材に訪れた際に、無断で撮影されたものであり、被告らは、これらに「創価学会を擁護する」、「創価学会御用ライター」、「創価学会の御用ライター」などとのクレジットを付して、本件ブログ上に掲載していたものであって、かかる掲載等の態様からしても、原告が、その同意なく撮影された本件写真等を本件ブログ上に掲載されることを受忍すべきものということはできず、本件写真等の掲載は違法性を有するものと認められる。



 その上で、慰謝料の算定についてさいたま地裁川越支部は、クレジット等については〈不法行為に当たるものとまで認めることはできない〉とし、肖像権侵害については、

〈当該写真は、原告が公道上で普通に話をしている場面を正面から撮影したものや、さいたま地方裁判所川越支部の建物に入る原告を背後から撮影したものであり、写真の内容自体が原告に大きな不利益をもたらすようなものではない〉

〈被告らは既に本件ブログ上から本件写真等を削除していること、本件写真等が掲載されたのは5回にとどまり、写真等の数もさほど多いものとはいえない〉

 などとして、〈原告が被った精神的苦痛は合計10万円と評価するのが相当である。〉と結論付けた。

 私の写真を無断で掲載したこと自体に対する評価(評価の仕方を含む)、判断についてはいささか不満がないわけではない。しかし現時点で裁判所が、私が請求原因として挙げた5件について包括的に違法性を認定したこと、その中でも背後から撮影した写真(本文中で写真の人物が私であることを明記している)についても肖像権の侵害を否定しなかったという点では、提訴の意味があったのかもしれないと考えている。

(了)
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