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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

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万引き被害者威迫事件 第24回
まったくブレのない被害者の供述

 パート店員の証言と不動産屋の社長に対する取材結果をもとに、私が裁判所に対して詳細な準備書面を提出したのは平成16年11月30日である。記事の真実性を争う裁判の場合、一方の当事者が真実性に関する主張・立証を行えば、相手方はそれに対する具体的な反論を行うのが普通である。ところが矢野は、「被告らは認否・抗弁もしていない」などとまったくかみ合わない主張を繰り返し、具体的な反論はいっさいしなかった。提訴して以降、矢野が明確に主張したのは、被害者が矢野を提訴した裁判で〈「平成7年6月30日に矢野と明代が来たのは2回だった」と供述した、したがって自分たちは「2回」しか行っていない〉ということだけだった。

 しかし矢野は、自らの尋問によって被害者から「2回」という供述を引き出したことに満足し、悦に入り過ぎていたのではないか。矢野は被害者が、『聖教新聞』裁判での尋問で「2回」という供述とは明らかに矛盾する供述をしていたことを忘れていたようである。『聖教新聞』裁判での被害者代理人による尋問の様子を改めてみてみよう。

被害者代理人  あなたが被害届を出されたのちに、今回原告になっている矢野穂積さんまたは朝木明代さんが、あなたのお店に来たということはありますか。

被害者  あります。

代理人  何回ぐらい、ありますか。

被害者  全部で、朝木さんが3回、私は確認してます。

代理人  一番最初に来たときは、あなたはお店にいましたか。

被害者  いません。

代理人  じゃあ、どうして来たということがわかったんですか。

被害者  留守番に頼んでおいたパートさんに話を聞きました。

代理人  そのとき、お店に来て、なにか矢野さんなり朝木さんなりが言っていったということはあるんですか。

被害者  はい。店長を出せということと、それから、訴えられるぞみたいな感じを言ったという話を聞きました。

代理人  それは、矢野さんが言ったんですか、朝木さんが言ったんですか。

被害者  矢野さんです。

代理人  朝木さんは何か言っていたということは、報告を受けてますか。

被害者  朝木さんは、お店の外で待っていたようです。

代理人  というように、パートさんがあなたに報告したんですね。

被害者  はい、そうです。

 ここでも重要なのは回数ではない。最初の取り調べが行われた当日に、矢野と明代が被害店にやって来て何をしたか、ということにほかならない。ここでの被害者の供述のうち、重要なポイントは2点、①矢野が「なにか訴えられるぞみたいな感じ」を言ったこと②このとき明代は「お店の外で待っていた」、すなわち矢野がこの発言を残していったとき、矢野が1人で店内に入ってきたということである。

 この尋問は平成11年11月15日、東京地裁で行われたものだが、それから5年後の平成16年10月9日、『許さない会』裁判で提出した陳述書で被害者は次のように述べている。

〈(夫は『許さない会』のメンバーに対して)矢野さん達が私どもの洋品店に来た際「店番をしていたパートの女性に対し、店長を出せといわれたこと」について説明をいたしました。ちなみにそのやりとりについては甲第146号証の私の本人調書24ページ(前掲の供述部分)にも記載されているものです。なお、店番をしていたパートの人が矢野さん達から「訴えられるぞ。みたいな感じを言われた」と記載されておりますが、これは「矢野さん達から、嘘をつくと訴えられるといわれた」というものです。〉

 被害者の供述には、枝葉の部分で若干の食い違いはあっても、明代の最初の取り調べが行われた当日、矢野が被害者に対して威迫発言をしたという事実についていささかのブレもない。これはつまり、矢野をにんまりさせた被害者の「2回」という供述とは矛盾する話である。この裁判においても、東京地裁八王子支部が被害者自身の相矛盾する供述をどう判断するかが最大の焦点だったといえる。


(第25回へつづく)
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