ブログマガジン エアフォース
ブログで興味深い記事を公開していきます。
著書紹介

民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

最近の記事

カテゴリ

プロフィール

Author:プールマン

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

QRコード

QR

FC2カウンター

西村・細川事件 第17回
争点④ みだりに自己の容貌等を撮影・公表されない人格的利益の侵害の成否

 ここでいう「撮影」とは、私が西村を提訴していた裁判の際、さいたま地裁川越支部に入る私と傍聴に来た千葉を撮影したものである。その際の撮影行為の状況と態様について東京地裁は次のように認定している。



(撮影された状況と態様)

 原告は、持っていた鞄をかざして撮影を拒む意思を明示したが、撮影者である細川は、それを無視し、20数秒の間、原告を撮影し続けたことが認められる。



 千葉は憲法で保障された裁判の傍聴をするために裁判所を訪れたというだけでなく、細川に対して撮影を拒絶する意思表示をしていたことを東京地裁は認定している。その上で東京地裁は、本件撮影およびブログで公表した行為について次のように結論づけた。



(違法性の有無)

 本件動画の撮影行為は、みだりに自己の容ぼう等を撮影されないという原告の人格的利益を侵害するものであり、不法行為法上違法であると認められる。

 そして、このように違法に撮影された本件動画及び本件写真を、……本件サイトに掲載して公表する行為も、原告の人格的利益を侵害するものであり、不法行為法上違法であると認められる。



 こう述べて東京地裁は、本件演説とブログ記事による名誉毀損と動画等の撮影と公表行為の違法性を認定。名誉毀損に対する慰謝料については10万円、撮影と公表行為によって生じた損害に対する慰謝料として20万円が相当であるとし、西村に対して計30万円の支払いおよび、ブログ記事中、「これが限りなくでっち上げに近いことが判明されている」との部分について削除を命じたのである。

消えた「指導者」の名前

 判決が言い渡された平成24年1月26日、西村は右翼Mらとともに立川駅前で街宣を行った。裁判所には通用しない一方的かつ独善的な主張であっても、違法性がないかぎり、駅前で主張することは自由である。

 ところで、「行動する保守」Aが「現職警察官の内部告発」があったとして朝木事件の「真相究明」に乗り出して以後、彼らが街宣のたびに掲げる〈創価学会の「疑惑」に沈黙するな! 東村山女性市議・朝木明代さん謀殺事件の徹底究明〉と記載された横断幕に重大な異変があった。第1回口頭弁論の際には賛同団体として記載されていた(私が確認したかぎりでは、第3回口頭弁論が行われた平成23年3月3日時点でも同様)「せと弘幸blog『日本よ何処へ』」の名前が白い塗料で塗り潰されていたのである。

 塗り潰されたその上には右翼Mの「政経調査会」と手書きで記載されていた。「行動する保守」Aの名前がいつ消されたのか、また西村と右翼Mが一方的に消したのか、あるいは「行動する保守」Aが消してくれるように依頼したのかなど詳細な事情はわからない。しかし、「真相究明活動」と称する一連の街宣活動を象徴する横断幕からこの愚かな活動を主導してきた「行動する保守」Aの名前が消えるとはただごととは思えなかった。

 少なくとも平成23年3月3日から平成24年1月26日までの間に、西村、右翼Mと「行動する保守」Aの間になんらかの異変があったものと理解できた。「行動する保守」一行の中の出来事を常識で推し量るのは至難の業だが、可能性として考えられるのは、「行動する保守」Aが平成23年4月20日に千葉との裁判で10万円を支払って和解したことだろうか。しかも「行動する保守」Aは同年4月7日に提出した上申書において、「現職警察官から聞いた」とする「内部告発」の内容が、実は「警察官から『そのような話を聞いた』という話を聞いた」という、どうしようもない与太話だったことを明らかにしていた。

 この裁判が始まった当時、右翼Mから「内部告発」の真相究明について聞かれた「行動する保守」Aは「関係者を通じて警察関係者との交渉で調査・聞き取りを継続している」と答えたらしい。右翼Mが上記上申書の内容を確認していたかどうかは明らかではないものの、千葉から提訴されていた「行動する保守」Aが「内部告発」の内容を明かにしないまま千葉の主張を丸飲みするかたちで和解した時点で、さすがの右翼Mも「行動する保守」Aに騙されていたことに気がついたということかもしれない。

 それでも平成23年3月3日の時点では横断幕に「行動する保守」Aの名前があったということは、少なくとも裁判開始からしばらくは、西村も右翼Mも「行動する保守」Aが「朝木明代謀殺事件の真相究明活動」の大きな支えになってくれるものと期待していたということなのだろう。「行動する保守」なりの信頼関係がまだあったことはよいが、残念ながらその信頼関係は嘘によって支えられていたことが上申書によって明らかになった。本件裁判に「行動する保守」Aが1度も顔を出さなかったことも理解できよう。

 西村と右翼Mが横断幕から「行動する保守」Aの名前を消したことには理由がある。西村と右翼Mが一方的に塗り潰したのか、あるいは「行動する保守」Aが離脱を通告したのか。いずれにしても西村・右翼Mと「行動する保守」Aの間になんらかの地殻変動があったとみるべきだろう。

 朝木明代の万引きを苦にした自殺をめぐり、「行動する保守」一行が矢野と朝木の主張する「万引き冤罪」と「他殺」のキャンペーンに乗り出した平成20年7月以来、〈創価学会の「疑惑」に沈黙するな! 東村山女性市議・朝木明代さん謀殺事件の徹底究明〉と記載された横断幕は常に彼らの街宣とともにあった。しかし、最盛期は5団体を数えた横断幕の賛同団体は徐々に減り、ついには旗振り役だった「行動する保守」Aの名前も消えてしまった。

 賛同団体の変遷、離合は「行動する保守」一行の朝木事件に対するスタンスと認識をそのまま映していよう。捜査を指揮した千葉が闘い続けた結果であると私は考えているが、いまだ横断幕に名前を残す右翼Mと西村は、社会的にみて特異な存在である「行動する保守」一行の中でも異質なのかもしれない。

西村が控訴

 なおその西村が平成24年2月8日、控訴状を提出したことがわかった。控訴審では今度こそ「千葉が万引きをでっち上げた」との事実について真実性・相当性を主張・立証するのか。また一審ではいったんは申請しながら撤回した千葉や元側近に対する尋問を再度申し立てるのか、注目されるところである。

(了)
関連記事

TOP