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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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第2次「行動する保守」事件 第8回
 平成24年7月12日、第3回口頭弁論が開かれた。私は所用があって傍聴できなかったため、以下に記載する法廷内の様子はいずれも法廷内にいた人物への取材に基づくものである。

 第1次裁判ではほとんど出廷しなかった「行動する保守」Aはこの日も自ら出廷した。「行動する保守」Aはやはり代理人は依頼しないようだった。「行動する保守」Aの弟子と支持者1名、ほかに公安らしき人物3名などが傍聴に来ていた。

書面とは異なる主張

 口頭弁論で裁判官は、前回千葉が提出した「訴え変更申立」(訴因の追加)および第3準備書面、「行動する保守」Aが提出した第2準備書面を陳述扱いとした。その上で裁判官は、「行動する保守」Aが千葉について「大嘘つき」などと記載したことを千葉が侮辱と主張している点について、千葉の書面では事情がよくわからないとして、双方に対して口頭による事実確認を行った。

「行動する保守」Aが千葉について「大嘘つき」などといったのは、千葉が別訴の法廷で「『行動する保守』Aが洋品店襲撃に参加したと嘘の発言をした」と認識したことに基づくものである。事実関係はどうだったのか。裁判官が確認しようとしたのは、別訴の法廷で千葉が実際に、具体的にどういったのかということである。裁判官の質問に千葉はこう答えた。

千葉  (具体的発言は)「ここにいる皆が知っている」です。

 裁判官は「行動する保守」Aに対しても、千葉の発言がどういうものだったかを聞いた。すると「行動する保守」Aはこう答えた。

  (具体的発言は)「ここにいた皆が知っている」です。

「行動する保守」Aが千葉の発言として答えたのはこれだけである。これまで「行動する保守」Aは同じ千葉の発言としてさまざまに主張していた。



(書面における「行動する保守」Aの主張)

(「答弁書」の記載)


「あなたたちも(平成20年9月1日に)洋品店へ行って妨害しただろ」

(「第1準備書面」の記載)

「あなたたちも(平成20年9月1日に)洋品店へ行って妨害しただろ」
「それはここにいる皆が知っている」



 この日「行動する保守」Aが述べたのは上記書面に記載した「発言」とは異なるものであることは歴然である。千葉の主張が「ここにいる皆が知っている」で一貫しているのに対して、「行動する保守」Aの主張はなぜこれほど変遷するのだろうか。ちなみに「行動する保守」Aは、最初に別訴における千葉の発言を取り上げた記事(平成21年7月13日付)の中で、まさに千葉は「ここにいた皆が知っている」といったと記載している。この日の法廷で、「行動する保守」Aの主張は最初のものに戻ったことになろうか。

「行動する保守」の主張の変遷については別の見方もあろう。この日提出された「行動する保守」Aの第2準備書面を含め、これまで「行動する保守」Aが提出した書面はすべて浦安の行政書士が提出した書面に共通した特徴があった。これらの事情を総合すると、この日の回答とこれまで提出した書面の内容が異なる理由は、たんに「行動する保守」Aが自分で書いたものではないというところにあるのではないかという推測も成り立とう。

 あえて非難するものではないが、和解調書送付の経緯など、本人であれば間違えるはずのない間違いを犯していることも、少なくとも「行動する保守」Aの書面は本人が作成しているものではないとすれば辻褄が合うのではあるまいか。

 裁判官の質問に対する答弁によって「行動する保守」Aは、千葉が別訴の法廷で行ったとする発言はこれまで「行動する保守」Aが書面で主張してきたようなものではなかったことを認めた。答弁書と第1準備書面における主張を自ら否定したということになる。主張の変遷というだけで信用性が疑われるのはやむを得ない。

 その上で、あらためて千葉の発言についてこの日の双方の主張のどちらに合理性があるかを検討すれば、「行動する保守」Aのいう「ここにいた皆が知っている」では日本語の用法からしても不自然なのは明らかである。「行動する保守」Aは「ここにいる」を「ここにいた」と聞き違え、(恥ずべき行為である)洋品店襲撃に加担したといわれたものと思い込んだということではあるまいか。

裁判官の質問の意義

 別訴における千葉の発言をめぐって裁判官が双方に対して行った質問には2つの大きな意義があったと思う。1つは、「行動する保守」Aが書面における主張を事実上撤回したこと。もう1つは、原告被告どちらの主張が信用するに値するかについて裁判官はおおよその心証を得たのではないかということ――である。

 千葉の発言がどういう意味だったかが明らかになれば、「大嘘つき」という文言に相当の理由があったのか、思い込みによる的外れなものだったのかどうかも自ずと明らかになろう。裁判官はおおむね質問の目的を達したのではあるまいか。

 裁判官は千葉が提出した第3準備書面のうち、「大嘘つき」に関する部分(いきさつ)がわかりにくいとして修正を命じたが、そのこと自体をあげつらうのは浅慮というべきだろう。裁判官が「大嘘つき」に関する部分の修正を命じたということはその部分を重視していると理解すべきで、この日に裁判官が行った質問と密接な関係があるとみるべきだろう。判断に影響しない部分について修正を命じることは考えにくいと私には思われた。

 なお、第3回口頭弁論は9月14日午後2時からと指定された。

(つづく)
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