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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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第2次「行動する保守」事件 第13回
矢野の手法が手本

 午後3時に始まった「行動する保守」Aによる駅前街宣は、とりわけ朝木明代の万引きを苦にした自殺に関しては、「内部告発」に触れるでもなく、なんら新しい内容はなかった。矢野穂積や「行動する保守」Aのデマに乗せられた右翼Mが東村山駅前街宣をめぐって110万円の支払いを命じられ、街宣の禁止を言い渡されていることを十分に意識しているようにみえた。

 そのせいか「行動する保守」Aは、朝木明代の(万引きを苦にした)自殺を他殺疑惑として印象づけようとした矢野や乙骨らの手法をそのまま模倣したものだった。明代が自殺を遂げた翌日、マスコミを前に矢野は「創価学会を批判していた朝木明代議員が何者かによって殺されました」と説明していた。「行動する保守」Aは、この手法なら許容範囲だと考えたのだろうか。「行動する保守」Aは明代の自殺に関して次のように演説した。



(「行動する保守」Aの街宣)

 朝木明代さんはですね、創価学会と公明党の問題、これは政教一致、そういう存在であるで、東京都議会にですね、この公明党の解散を求めてですね、活動をしてきた方であります。えー残念ながらですね、その方が、……ビルの5階から転落死をしました。何者かによって殺害をされた。この問題を含めてですね、創価学会とヤクザ組織、あるいはですね、さまざまな社会的な動きを並べてですね、われわれは今後訴えていきたいとそういうふうに思います。

……

(街宣場所として)この東村山の地を選んだ理由はですね、最後に申し上げますけれども、「創価学会と公明党は政教一致だと、だからこういう政党は解散させなければなりません」、そのようにこの地で訴えてですねえ、「草の根」の朝木さんがですねえ、それを訴え続けながらも、無念な、無念にもですね、ビルの屋上から転落させられて死亡してしまった。われわれはですねえ、この遺志を引き継ぎですねえ、創価・公明党に対するですねえ、今後果敢な闘い、これを継続していきたい、こういうふうに思っております。



 具体的な表現は異なるものの、内容的には矢野の論法とまったく同じであることがわかろう。もちろん論法は同じでも、「行動する保守」Aがこう述べた以上、この演説の責任は「行動する保守」Aにある。

横断幕と演説の連携

 具体的に演説内容を検討すると、まず「行動する保守」Aはどういう根拠によってか、朝木明代が「何者かによって殺害された」「ビルの屋上から転落させられた」と断定している。演説する「行動する保守」Aの背後では弟子らが最初から、

〈創価学会の「疑惑」に沈黙するな! 東村山女性市議・朝木明代さん謀殺事件の徹底究明 創価学会・公明党の政教一致は憲法違反だ〉

 と書かれた横断幕を掲示している。また西村修平の支援者は、

〈危険なカルト団体 公明党・創価学会による政治支配粉砕〉

〈東村山女性市議転落死は本当に自殺か? 創価学会に物言えぬ警察と裁判所は恥を知れ〉

 と記載されたプラカードを首からぶら下げている。

 横断幕に記載された〈創価学会の「疑惑」〉とは何なのか。「創価学会が殺した」とは直接的にはいっていないものの、〈創価学会・公明党を批判していた朝木明代〉-〈謀殺事件の徹底究明〉という文言からは、〈創価学会の「疑惑」〉とは「朝木明代謀殺事件には創価学会が関与しているのではないか」という「疑惑」以外には考えられない。

 また西村の支持者は〈東村山女性市議転落死は本当に自殺か?〉と疑問を呈した上で、〈創価学会に物言えぬ警察と裁判所〉と断定している。「創価学会には疑惑がある」という前提であるのは明らかである。その理解に基づいてこれらの文言を総合的に読めば、「朝木明代が自殺したという結論には疑問があり、創価学会が関与した疑いがあるにもかかわらず、警察と裁判所は創価学会に対して手出しができないでいる」という趣旨であると理解できよう。

「創価学会に物言えぬ」とは言い換えれば「創価学会には警察や裁判所が物を言うべき疑いがある」ということで、婉曲に「朝木明代の転落死には創価学会が関与している」と主張しているようにも読めよう。その上で一般市民が「行動する保守」Aの演説を聞けば、「朝木明代は創価学会に殺されたのだ」と受け取られてもやむを得ない内容であるとはいえないだろうか。 

 たとえば110万円の支払いを命じられた右翼Mは東村山駅前で次のような街宣を行った。



(右翼Mの街宣)

〈公明党・創価学会の不正というものを糾弾しておりました女性市議会議員が転落死いたしました。この事件を担当、東村山警察署は単なる自殺というふうに片付けましたが、これは明らかに創価学会による犯罪なんです。〉

〈朝木明代市議が万引きして警察につかまったことを苦にして自殺したんだというストーリーまで作り上げているんです。これが創価学会の狡猾なやり方なんです。〉



「これは明らかに創価学会による犯罪なんです」と断定した部分を除けば、「行動する保守」Aの演説の趣旨は右翼Mの演説内容となんら変わらない。

 捜査ではなんら問題とされておらず、また多くの民事裁判で明代の自殺と創価学会の関連が否定されている現状を知れば、仮に本気で「朝木明代は殺された」と考えていたとしても、街宣で創価学会・公明党を関連づけるのは慎重でなければならないと考えるのが常識的な感覚だろう。しかしこの街宣を横断幕やプラカードと合わせて総合的に見ると、「朝木明代の転落死は他殺であり、創価学会が関与している疑いがある」と主張するものであるとしか考えられない。「行動する保守」Aがなぜこんな少人数の街宣でここまで踏み込むのか、理解に苦しむところである。

(つづく)
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