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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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第2次「行動する保守」事件 第25回
第1次裁判の結果に関心

 私が肖像権を侵害されたとして「行動する保守」Aを提訴していた裁判は平成24年10月23日午後1時30分からさいたま地裁川越支部で第4回口頭弁論が開かれた。法廷にはこの日も弟子のほかに公安3名が傍聴に来ており、「行動する保守」Aの右翼としての存在感をうかがわせた。法廷内外では裁判所職員も警戒にあたっていた。

 5日ほど前、自宅に「行動する保守」Aから準備書面が直送されていた。準備書面は「国会記者倶楽部」の封筒に入っており、準備書面と書証にはこの裁判では初めて直径21ミリの印鑑が押されていた。

 口頭弁論が始まり、裁判官はまず双方が当日付で提出した準備書面と書証を確認して陳述扱いとしたあと、裁判官は原告の私に対して1点だけこう聞いた。

「前回訴訟の結果はどうなりましたか?」

「行動する保守」Aは私が以前にも同じ写真をめぐって提訴しており、「今回の写真はその際に提訴できた」と主張し、1次裁判の訴状を提出していたのだった。しかし判決文は提出していなかった。裁判官は1次裁判の結果に一応興味があったのだろう。

 裁判官の質問に対して私は「10万円の支払い命令です」と答えた。裁判官はそれに間違いないかどうか「行動する保守」Aにも確認すると、「ではこれで結審したいと思いますが、よろしいですか」と双方に聞いた。前回口頭弁論の終了間際に「行動する保守」Aが申し立てた人証申請の件には一言も触れない。それが裁判官の判断だったということである。

「行動する保守」Aも月刊タイムスの社長が本件とは無関係であることを理解したのかどうか、人証についてはいっさい主張せず結審に同意した。私もこの日に提出した準備書面で主張は尽くしたと考えており、裁判官の指揮に同意した。

 前回口頭弁論の終了直前に「行動する保守」Aが裁判官に質した点があった。「行動する保守」Aによれば、前回口頭弁論前に同日付で提出した書類の内容がインターネット上で公表されていたという。「行動する保守」Aは「裁判所で公表しているのか」と聞くことで、仮に裁判所でなければ誰が流したのかを突き止めたかったようである。裁判官は「調べてわかる範囲で回答する」旨答えた。しかしこの日、裁判官はもう忘れていたのか、この点にも言及せず、「行動する保守」Aも特に改めて追及しなかった。

 こうして本件は結審し、裁判官は判決言い渡し期日を平成24年11月13日午後1時30分と指定した。結審から判決言い渡しまでの3週間という期間は、私の経験した限りでは最も短い。たまたま裁判官に時間的余裕があったのだろうと思われた。

「行動する保守」Aのグループ内にスパイが存在?

 裁判官の頭の中ではすでに判決文は出来上がっていると思われるが、双方の最後の主張を紹介しておこう。

 まず「行動する保守」Aは第3準備書面であらためて、私の提訴は時効であるとする主張を行っている。私は平成24年になって知り合いから本件写真が掲載されていることを知り提訴したと主張し、知り合いから送られたメールを証拠として提出していた。その点について「行動する保守」Aは次のように主張していた。



(「メール」に関する「行動する保守」Aの主張)

 原告宇留嶋は、甲19(筆者注=メールの写し)の作成者を明らかにしていない。甲19は、原告宇留嶋及びその内通者による自作自演であり証拠価値はない。……また、原告宇留嶋は、内通する訴外千葉英司による平成24年4月16日の「別訴2」に合わせ、本件訴訟を提起した(乙10=筆者注=千葉の「行動する保守」Aに対する第2次訴訟の訴状)。

 被告「行動する保守」Aは、別訴2(乙10)においても、訴外千葉その他の原告宇留嶋の内通者が提出する証拠(甲号証)は、自作自演によるもので証拠価値はないと主張立証した。

 本件の甲19についても、原告宇留嶋及びその内通者が、本件請求の消滅時効を隠すため、自作自演に基づき、いかにも訴外千葉の提訴後に情報提供を受けて「損害及び加害者」を知ったかの如く演出しているに過ぎない。



 相手は徒党を組んで一般市民の店に押しかけ誹謗中傷することをも容認する人物である。私が知人からのメールを書証とするにあたり個人情報が知られる状態で提出することはできない。私は知人の了解を得た上で、マスキングして証拠提出したのである。

 また「行動する保守」Aは、私にメールを送ってくれた人物をしきりに「内通者」と断定するが、「内通者」とはすなわち「スパイ」のことである。すると「行動する保守」Aの主張によれば、「行動する保守」Aのグループ内に私と通じるスパイが存在し、私がそのスパイと連絡して虚偽のメールを送らせた(自作自演)ということになる。

 かなり荒唐無稽な話というべきで、これでは裁判官もまともに取り合おうという気にはなれないのではあるまいか。「内通者による自作自演」とはまた複雑な主張で、それなりの証拠が必要と思うが、証拠は提出されていない。

弟子が陳述書を提出

 さらに「行動する保守」Aは私の取材について次のように主張している。



 乙11で明らかなとおり、原告宇留嶋が「取材」を名目にし、陰湿、継続的及び組織的な付きまとい及び監視と嫌がらせを行い、不法又は不当な取材を行っていたのは明らかである。



 ここでいう「乙11」とは「行動する保守」Aの弟子が提出した陳述書のことである。この陳述書は「本件訴訟の第2回口頭弁論の終了後(筆者注=平成24年7月24日)に街宣を行った際の原告宇留嶋の付きまとい及び監視といった嫌がらせをまとめたものである」という。つまり「行動する保守」Aはここで、後に起きたとする事実によって、4年前の街宣時もやはり私の取材状況は「不法又は不当」だったと主張しようとしていた。

 何か物的証拠でもあるというのなら別だが、たんに今年の私の取材に対する弟子の受け止め方(主観)のみを根拠に4年前の取材の態様を立証するというのはきわめて困難なのではあるまいか。なお、陳述書には直径15ミリの印鑑が押されていた。

 陳述書は冒頭で〈原告宇留嶋瑞郎による執拗な付きまとい、不当又は不法な取材活動について、経験してきたことをありのままにお話しします。〉と記載しているとおり、私の取材活動がいかに不当なものであるかを訴えようとするものである。

 彼らはいまだ襲撃事件について非を認めておらず、とりわけ「行動する保守」Aは店主を「創価学会員」であると決めつけている。東村山駅前に集まったメンバーたちがそのまま、あるいは「行動する保守」Aが再び洋品店に因縁をつけに行く可能性があった。私と千葉が街宣に行ったのは当然、洋品店を守るためである。

 実際に、当日東村山駅前に集まったメンバーの中には平成20年9月1日の洋品店襲撃事件に直接参加した者が含まれており、とてもにわかには信用できない内容の創価学会批判を行っていた。だからよけいに「行動する保守」A一行から目を離すことができず、彼らが東村山を立ち去るまで見届ける必要があった。それが弟子の立場からすると〈執拗な付きまとい、不当又は不法な取材活動〉と見えたらしい。いずれにしても一方的な内容である。

 この陳述書の内容は本件記事から4年後の話で、本件に影響を与えることはないと思われる。ただ内容はともあれ、気になったのは陳述書の中に私と千葉、その他2名の取材者が写った写真と私だけの写真の2枚が掲載されていたことである。いずれの写真も撮られたことに気がつかなかった。それぞれの写真説明は以下のとおりである。

〈写真中央のチェック柄のシャツが宇留嶋、白い帽子をかぶっているのが千葉、宇留嶋の前の水色のシャツが私達の虚偽を流布して誹謗中傷している○○(筆者注=実名と思われる姓)〉

〈写真左端が「行動する保守」A、写真中央右が宇留嶋〉

 はたしてこれほど詳細なキャプションが必要だったのか。またそれ以前に、この陳述書に写真が必要だったのかという根本的な疑問もある。それにしても肖像権侵害が争われている裁判に相手方の写真を無断で堂々と提出するとは大胆不敵というべきだろうか。

(つづく)
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