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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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佐藤ブログ事件 第9回
「極めて特異」と認定

 佐藤が裁判で「矢野と朝木はパーソナリティ障害等を有する」とするコメントには真実性・相当性があると主張して提出した書証は明代の万引き関連以外にもあった。順を追って確認しておこう。



②「東村山市民新聞」第118号(2001年2月発行)

「……95年7月16日夜に、暴漢に襲われて前歯を折るなどの重傷を負った事件で……創価より裁判官はこの事実をわざと無視。」



 この記事は〈信用落とす裁判官〉というタイトルで掲載されたもので、ここで矢野がいう「重傷を負った事件」とはいわゆる「少年冤罪事件」である。平成7年7月16日、矢野が深夜に暴行されたと主張する事件が起きた。その日、犯人は逃走した(と矢野は主張する)が、2カ月後の平成7年9月21日、矢野は東村山駅近くの居酒屋で偶然居合わせた1人の少年を「お前が暴行犯だ」といきなり断定し、東村山署に突き出した。

 しかし少年にはまったく身に覚えがなく、それどころか矢野とはそれまで会ったこともなかったのだった。東村山署は少年をすぐに解放し、なんらの処分も科さなかった。まったくの無実、冤罪だったということである。

 ここまでの経緯だけでも通常はあり得ない話だが、これで終わらないのが矢野の常人の想像をはるかに超えた特異性だった。3年後の平成10年10月、矢野は今度はこの少年に対して損害賠償を求めて民事訴訟を提起したのである。

 これに対して東京地裁八王子支部は平成12年4月26日、

〈仮にも公職にある者がこの曖昧な記憶に基づき、しかも司法警察職員による捜査がなされながら刑事訴追の手続が執られていない被告を名指しで犯人であると断定している点において極めて特異であると言わねばならない。〉

 などと述べ、矢野の請求を棄却した。上記②「東村山市民新聞」第118号で記載されている「創価よりの裁判官」とはこの一審の裁判官のことである。

悪質な尋問

 では、矢野がいう〈この事実をわざと無視〉の「この事実」とは何なのか。本件の判決文では省略されている「東村山市民新聞」第118号の以下の部分である。

〈事件の目撃者の方に法廷での証言をお願いしましたが、「顔見知りなので逆恨みされる可能性があり出廷できない」と怖がって地裁八王子支部に何度も訴えでたため、問題の犯人は被告であることが事実上はっきりしましたが、創価よりの裁判官はこの事実をわざと無視。〉

 少年が暴行はおろか警察に突き出されるまで矢野とは1度も会ったこともないと主張していること、捜査を行った東村山署が少年は無関係と断定していることからすれば、「問題の犯人は被告であることが事実上はっきりした」などとはいえるはずがない。ところが矢野は裁判でも「目撃者」を持ち出し、弁護士を通じて少年を追及していた。この尋常とも思えない追及の様子を紹介しよう。



矢野代理人  彼女が、前回も今回も呼ばれて来なかったんですけれども、出廷を拒否してる理由をご存じですか。

少年  知りません。

代理人  矢野さんが、今日出てくれと連絡したんですけれども、あなたに逆恨みされるから出たくないと。

少年  そういうふうに言ったんですか。

代理人  矢野さんが、○○さんのお母さんに、どうしても難しいんですかと聞いたんですよ。何かお話によりますと、「裁判所にも、『逆恨みされる可能性がある』ということで、むずかしい、というお話をされたみたいですが」と、「ええ」と、「やっぱりそういうふうなことが原因になりますか?」と、「やっぱりねぇ」と、そう答えているんです。

少年  お母さんがですか。

代理人  あなたが犯人だからということじゃないですか。

少年  ……意味が分からないです。

代理人  顔見知りのあなたに、出て来て真実をしゃべったら逆恨みされるということは、あなたが犯人だということを言ってるんじゃないですか。

少年  僕に言っても、わかりません。



 ここには矢野が「目撃者」と称する人物(の母親)の自主的な発言はなく、たんに矢野が聞いた内容(これすら確証はない)に相槌を打っているだけで、その本心はまったくわからない。それどころか、「逆恨みされる」といったのが仮に事実だったとしても、裁判所で矢野に不利な証言をした場合には矢野から「逆恨みされる」と考えていた可能性さえないとはいえない。

 矢野は「目撃者」の母親に電話した際の会話記録を証拠として提出しているが、その会話の中にも「目撃者」が実際に事件を目撃したという証言は何一つ出てこないのだった。したがって、この尋問は現実に存在したかどうかも確認できない事実に基づき、少年を犯人に仕立て上げようとする悪質な誘導というほかなかった。

賢明な判断

 一審の裁判官は判決でも矢野のいう「目撃者」についてはいっさい触れないまま、矢野の主張を「極めて特異」と認定し、請求を棄却した。これに対して矢野は、裁判官が「創価より」だから「目撃者」を「わざと無視した」と主張しているわけである。

 しかしどうみても、「目撃者」と称する人物の母親との会話から「やはり少年を目撃していた」=「少年が犯人である」という結論を導くのは無理があるといわざるを得まい。だから裁判官は「目撃者」の話を無視したのである。きわめて賢明な判断というべきだろう。

 裁判官が「創価より」だから証拠を「無視した」と主張する方こそ根拠のない決めつけで、とうてい法廷で通用するような主張ではない。矢野が見ず知らずの少年を確たる証拠もなしに犯人と名指ししたことと合わせ、この「東村山市民新聞」の記載を東京地裁が「矢野と朝木はパーソナリティ障害等を有する」とするコメントの真実性・相当性の根拠の1つとして認定したことの妥当性が改めて確認できよう。
 
 仮に「目撃者」が「犯人(=少年)から逆恨みされる」ことを恐れて証言を拒否したということ、またそのことによって〈問題の犯人は被告であることが事実上はっきりした〉というのなら、矢野は東村山署なり東京地検なりにアクションを起こすべきである。しかしそのような事実があったとは聞かないし、矢野もそのような主張はしていない。これらの事実が示すのは、暴行事件が実際に存在したとしても少年は無関係であり、矢野のいう「目撃者」が「犯人=少年」を目撃した事実も存在しないということである。

(つづく)
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