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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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右翼M事件・債権取り立て編(その1)
 警視庁東村山警察署元副署長の千葉英司が機関紙の記事をめぐり東京都中野区在住の右翼Mを提訴した裁判は、平成23年12月8日、最高裁が右翼Mの上告を棄却し、10万円の支払を命じた東京高裁判決が確定した。

 右翼Mは平成7年9月1日に発生した東村山市議・朝木明代の万引きを苦にした自殺をめぐり、「現職警察官による朝木明代殺害犯を警察は確保していたという内容の内部告発があった」とする「行動する保守」のAの現実ばなれした伝聞(のちにこの「伝聞」が実際には箸にも棒にもかからない「伝聞の伝聞」だったことが明らかになった)情報を、頭から信じ込んだ。確かなところはわからないが、右翼Mはよほど「行動する保守」Aを信用していたということではないかと推察する。

 いずれにしてもその結果、右翼Mは明代の万引き事件でアリバイ工作を共謀した矢野穂積(現東村山市議)のデマ宣伝も事実であると思い込み、機関紙「政経通信」に「朝木明代の転落死は他殺で、副署長の千葉は真実を隠蔽して自殺にすり替えた」とする内容の記事を掲載した。この裁判はこの記事に対して千葉が提訴していたものである。

右翼Mから届いた「宣戦布告」

 判決確定から約1年半がたっても右翼Mから損害賠償金の支払いはなかった。このため千葉は平成25年3月7日付で右翼Mに対して督促状を送付した。〈賠償金の支払について〉と題し、支払い催促の文言と「支払い期限 平成25年4月30日」などを記しただけのきわめて簡潔な督促状である(なお、千葉は「主権回復を目指す会」代表の西村修平に対しても2件分、計43万円の支払いを求める督促状を同日付で送付している)。

 これに対して右翼Mからはしばらく何の回答もなかったが、4月5日になって右翼Mから次のような文書が届いたのである。



〈賠償金の支払請求について〉(1)筆者注=カッコ数字は便宜上、筆者が付けたもの)

一、貴殿におかれましては、一連の事件における責任を痛感し反省すると共に、今までの所業を悔い改めたものであろうと、私なりに推察致しておりました。

 しかしながら、今般貴殿より金員の支払を求めるが如き書状が舞い込んでまいりました。この事態を直視するにおいては、貴殿の今までの反省を示す平穏なる態度が欺瞞なるものであるのか、と疑問を持たざるを得ません。

 貴殿及び貴殿を取巻く勢力が反省し悔い改めたということを前提として、貴殿と貴殿を取巻く勢力に対する下記の行動を実行する権利を一時的に留保してきました。

 しかしながら今般、貴殿が私に対し不当とも言える金員の支払を強要するような事態に直面し、権利の留保を解除することをも検討しなければなりません。



 一言でいえば、ここまで読んだだけでも、早くも並大抵ではない文書であるといえようか。

 本件において千葉が何を反省すればいいというのかさっぱりわからないし、千葉がこれまで損害賠償金の請求をしなかったことを右翼Mが「千葉の反省」を表すものと理解したという理屈はますます理解できなかった。千葉がこれまで支払いの督促をしていなかったからといって、それを理由に千葉が「かつての所業を悔い改めて損害賠償の請求を放棄した」と考えていたとは、ずいぶんとまた甘ったれた、あるいはきわめて自己中心的な発想である。

 また右翼Mがいう「貴殿を取巻く勢力」にいたっては、救いようもない妄想というほかなかった。

 それでもとにかく右翼Mは、こんなわけのわからない理由によって「行動を実行する権利を一時的に留保してきた」という。そもそも、その理由は妄想に基づくものだから「権利を留保する」理由は最初からないのだが、右翼Mは一方的に、千葉が支払いを強要(日本社会では、判決に基づく請求権の行使を「強要」とはいわない)するなら次のような事項を実行に移すというのだった。



〈賠償金の支払請求について〉(2)

1、 創価学会による言論弾圧事件を検証するパネルディスカッションの開催を要求する。

    広く世間一般に開放し、大衆を前にして真実を明らかにする。

   創価学会信者であり公明党活動家である箱崎慎一氏にはパネラーとして登場を要請する。
   パネルディスカッションの場に置いて、都議・高倉良生の写真を転用されたことで、如何なる被害を受けたのか説明する機会を与える。

   私達がJR中野駅前で高倉の写真を掲載したビラを頒布していた平成21年6月17日、箱崎は現場にいなかったにも拘らず、裁判においては「現場に行った」、と偽証した経緯について釈明する機会を与える。

2、 都民の税金を詐取した高倉の犯罪行為を有権者に広報宣伝する。

   本年6月の都議選における再出馬をしないように要請する。

3、 高倉が私を名誉棄損罪で警視庁に告発した件について、如何なる名誉が毀損されたのか高倉に真意を問い合わせる。

4、 私を公職選挙法における虚偽事項公表罪で警視庁に刑事告発した、当時の中野区議飯島謹一・岡本勇夫・平山英明・梁川妙子・江口済三郎・久保りか・小林秀明・南勝彦・白井秀史に対しては、「虚偽事項」の内容と刑事告発の経過について問い質す。

5、 平成7年に創価学会によって殺害されたとされる朝木明代東村山市議(当時)の死の真相究明の為の活動を行う。

6、「5」の事件を自殺として処理した千葉英司・東村山警察署副署長(当時)の責任を追及する。



 右翼Mはこう息巻くのである。しかし上記6項目のうち、1~4までは千葉とは何の関係もなく、これだけみても右翼Mが著しく冷静さを欠いていることがうかがえる。5、6については止めることはできないが、右翼なら罪もない市民に迷惑をかけるようなことだけはするべきではない。

 ただ、右翼Mが「行動する保守」Aや東村山市議、矢野穂積のデマ宣伝にもかかわらずなお明代の自殺が本当に「他殺」だとする根拠を持っているのなら、千葉が損害賠償を請求したかどうかとは関係なくやるべきだろう。千葉が請求したことを理由にやるというのは、千葉に対する報復的意味合いが含まれていると勘繰られてもやむを得まい。

 いずれにしてもここまで読み進めた時点で、右翼Mは機関紙に掲載した千葉および明代の自殺に関する記載についていっさいの非も認めていないことがうかがえた。やはり右翼Mは、この期に及んでも自分が「行動する保守」Aと矢野穂積のデマを信用したこと自体を認めたくないということなのだろうか。千葉が喝破した「情けない右翼」という評言はますます右翼Mにふさわしいものである。

(つづく)
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