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『週刊現代』事件 第4回
相手を「確認していない」朝木

 尋問は、朝木が担当者に電話をかけたかどうかだけでなく、そもそも朝木は9月11日、『週刊現代』編集部に電話をかけたのかどうかという点にも及んでいく。続く尋問を聞こう。



(平成7年9月11日の「電話」に関する朝木の供述②)

講談社代理人  『週刊現代』にはどういうふうな電話をかけたんですか。そんな電話はかかってきていないんですけれどもね。誰宛に、どういう電話をかけたんですか。あなたは陳述書で『週刊現代』編集部の○○編集部員(筆者注=担当者)に電話をしたということをちゃんとお書きになってるんですよ。そんな事実はどこにもない。

朝木  それは嘘ですよ、○○先生。

代理人  ○○(同)はその時いないんですよ。

朝木  こちらは発言していないということはお伝えしてあります。○○先生もご存じのはずです。

代理人  ○○(同)はその時いないんですよ。誰に対して、どんな電話をかけたんですか。誰を出してくれといったんですか、それで。

朝木  朝木ですということで、この記事のことでちょっとお伝えしたいことがありますという電話をいたしました。

代理人  誰に。

朝木  ですから編集部の方にお電話をいたしました。

代理人  じゃあ○○(同)かどうかはっきりしないということですか。

朝木  いや、あとからそれは○○(同)さんだというふうに思いましたが、私は。

代理人  あなたがそう思った。○○(同)と初めて名刺交換をしたのはいつですか。

朝木  10月17日です。こちらに名刺を渡してるかどうかわかりませんが。

代理人  それも事実とちょっと違うんじゃないですか。その発売の直後じゃないですか、○○(同)と初めて面識を持ったのは。



 この代理人の尋問からうかがえるのは、朝木は『週刊現代』編集部に電話したけれども相手を確認しなかったのではなく電話自体をしていなかったのではないか、また朝木が担当者と面識を持ったのが10月17日ではなく発売当日だったということである。朝木が最初に会ったのは発売当日の夜であることは担当者も陳述書で具体的に述べている。その後朝木と矢野が『週刊現代』の取材に応じている事実からみても、担当者の証言の信憑性は高い。

 朝木はなぜ担当者と初めて会ったのが9月11日ではなく10月17日だと言い張るのだろうか。9月11日だったのでは電話したと主張する当日、しかも電話したとする時間帯の数時間後であり、担当者の印象もより強く残っていることが容易に推認でき、「電話を受けていない」とする担当者の供述には信用性が高いと判断される可能性が高いから、当日から間の空いた日を選んだということだろうか。 

 いずれにしても、もはやこのやりとりからは朝木の主張が事実かどうかというよりも、もはや一種の驚きを禁じ得ない。講談社の代理人がいくら「担当者はそのときいなかった」と説明しても、朝木は編集部に電話したと主張し、その際に相手が誰かはわかっていなかったと認めているにもかかわらず、「あとで相手が担当者だったと認識した」などと通常では理解しがたい強弁を繰り返した。これほど明らかに不合理と思われる理由をこじつけていながら、結論において絶対に自分の主張を譲らない朝木の姿勢はもはや異様に映る。

編集部に「電話はなかった」

 ここまでの尋問で、『週刊現代』が発売された当日、記事の担当者に対して「取材は受けていない」とする電話をしたと主張する朝木は、陳述書では電話に出たという相手が担当者だったと断定していたにもかかわらず、尋問ではその主張を変遷させ、電話の相手が誰なのかを確認していなかったことは朝木自身の供述から立証された。そのこと自体、すでに「取材は受けていない旨を電話で担当者に伝えた」とする朝木の主張が虚偽であることをうかがわせる。

 しかも上記尋問における講談社代理人の発言によれば、『週刊現代』編集部には「そんな電話はかかってきていない」というのである。それが事実なら、「取材は受けていない」という電話をかけたとする主張自体が嘘だったということになる。

 そのことを裏付ける事実を担当者が陳述書で次のように明らかにしている。

――『週刊現代』では記事に対するクレーム等はすべて担当者が対応することになっている。本件は記事のタイトルにもなっている取材対象者のコメントが、取材さえ受けていないと主張するきわめて重大なクレームである。そのような場合には、仮に担当者が外出していたとしてもポケベルで呼び出される。ところが9月11日、担当者がポケベルで呼び出された事実はなく、担当者が編集部に確認しても、朝木から電話を受けた者は誰もいない――と。

 仮に朝木が担当者以外の編集者に電話をかけていたとすれば、取材を受けていないにもかかわらず創価学会を殺人犯呼ばわりするコメントを捏造されたと主張しているのだから、どんな間抜けな編集者でもそのような重大なクレームを上司に報告し忘れるなどということは常識的には考えられまい。

 当初朝木は9月11日に『週刊現代』編集部に電話した際、担当者から「大丈夫ですよ」などといわれたと主張していたが、講談社の代理人から「その時担当者は編集部にいなかった」などと追及されるや、その時点では電話の相手が誰であるのか確認しなかったと主張を変遷させたこと、担当者と最初に面会したのが9月11日できわめて好意的に対応していたにもかかわらず、最初に会ったのは10月17日などと主張していること、編集部には朝木からの電話を受けた者は存在しないこと――などを総合すると、そもそも朝木は9月11日に『週刊現代』編集部に対してそのような電話はかけていないとみるのが自然なのではあるまいか。

(つづく)
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