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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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右翼M事件・債権取り立て編(その4)
「表敬訪問」を匂わせた右翼M

「朝木明代殺害犯を東村山署は特定していた」などという「行動する保守」Aの与太話(いわゆる「内部告発」)に騙されて、機関紙『政経通信』第38号において〈(明代の転落死は他殺である)にも拘わらず捜査の指揮をとった東村山警察署の千葉英司副署長(当時)は強引に自殺として処理。〉などと記載した右翼Mは裁判所から10万円の支払いを命じられた。

 ところが右翼Mは裁判所の命令にもかかわらず、常識では理解できない理由を持ち出していまだ損害賠償金を支払っていない。千葉が平成25年3月7日付け書面で支払いを督促したのに対し、右翼Mは千葉の請求について同年4月5日付け書面で〈今般、貴殿が私に対し不当とも言える金員の支払を強要するような事態に直面し〉などと、千葉の請求が不当であるとするとともに、あたかも千葉が創価学会となんらかの関係があるかのような主張を並べるなどして、判決によってのみでは損害賠償の支払いに応じないとの意思表示を行っていた。

 さらに右翼Mは判決を無視し、記事によって千葉の評価を低下させた事実はないと主張し、「千葉の評価の低下が起きるとすれば、千葉の住所周辺」などとおよそ非論理的かつ強引な理屈を作出した上で千葉の住所を示し、こう述べた。



(貴殿の)信用と評価を低下させた人々に対しては、私から直接に聞取り聴取することは可能です。その上で、低下させた事は全くの誤読と誤解によるものであり、貴殿の信用及び評価を低下させてはならないことを充分に説明させていただく用意があります。



 千葉の自宅の近所で戸別訪問し、千葉にまつわる評価を聞かせて歩くとは尋常の沙汰ではなく、嫌がらせにほかならない。これは「行動する保守」Aら一派が得意とする自宅街宣あるいは「表明訪問」と称する個人宅に押しかけて一方的に相手や敵を論難、誹謗する行為と同じの発想ではあるまいか。千葉を脅す意図でもあろう。だから右翼Mは論理性などどうでもよく、とにかく「千葉の評価の低下が起きるのは住所周辺」と決めつける必要があったのである。こうして右翼Mは、現状では支払いの意思はないこと、および千葉の近所まで行って嫌がらせする意思があると明言したのだった。「(「その3」まで)

2回目の督促状

 その後、右翼Mの盟友だった西村修平からは微々たる額ではあるものの一応、損害賠償金のごくごく一部が振り込まれたが、右翼Mからは1円の支払いもない。そこで千葉は右翼Mに対し平成25年7月2日付で2回目の督促状を送付した。

 2回目の督促状で千葉は計11万7800円の支払いを要求したあと、右翼Mの前記4月5日付け書面に対して以下のように回答と反論を行っている。



(右翼Mに対する回答と反論)

〈千葉の損害賠償金請求が「不当な請求である」との主張について〉

 賠償金の支払い請求は、貴殿が公表した記事が、私の名誉を侵害したとして、貴殿に賠償金の支払いを命じた確定判決に基づくものであり、不当な請求ではない。

 矢野穂積や瀬戸弘幸の根拠のない「冤罪及び謀殺説」を確認・検証しないままに公表した貴殿に責任があるのであって、私に責任を転嫁することは、本末転倒である。また、創価学会・公明党員、そして、私の近隣住民は、賠償金の支払いとは無関係である。



 その上で千葉は、〈貴殿の書面での主張と質問は、支離滅裂である上に、私に対する嫌がらせであり、極めて不愉快である。〉と結んでいる。

裁判所の結論を再び否定

 これに対して右翼Mから回答が来たのは1カ月以上たった8月8日のことだった。回答書で右翼Mはあらためて、自らが裁判所の判断を無視してよいとするきわめて独善的な考えの持ち主であることを露呈させていた。右翼Mは、

〈貴殿が過去の所業を反省し、今後は一切の関わりを持たないとの意志の下で沈黙しているものと理解し、私からの接触は控えてきました。また、今後も接触することはないと思っていましたが、貴殿としては将来に渡り私との緊密なる交誼を継承することを望んでいるものと理解します。〉

 と、まず千葉が督促を重ねたことをあざ笑ったあと、こう述べた。

〈「私の書いた本件記事が全面的に誤りであった。その結果、貴殿に対し上記の如きご迷惑が掛かった」、というのであれば真摯に受け止め、反省の上に立って、賠償しなければならないと考えております。〉

「ただちに損害賠償金を支払います」といっているのではない。〈「私の書いた本件記事が全面的に誤りであった。その結果、貴殿に対し上記の如きご迷惑が掛かった」、というのであれば〉という条件付きであり、裁判所の判決後にまだこんなことを主張しているということからすれば、その判断をするのは裁判所ではなく右翼M自身である。右翼Mは裁判所が「千葉に迷惑がかかったから10万円を支払え」と命じているのに、裁判所の判断を認められないといっているのだった。

 右翼Mは、自分が裁判所よりも上の存在と勝手に考えているらしかった。独善性もここまで来ると反社会性を帯びよう。

本当だった「表敬訪問」

 そのことを如実に物語る事実を右翼M自身が回答書の中で以下のように記載していた。



〈私が調べたところでは○○市○○町○丁目○番地○号(筆者注=千葉の住所)近辺において本件記事に接触した住民には行き当たりませんでした。〉

〈本件記事の熟読を以って、結果貴殿に対し「信用及び評価を低下させてしまった人」とは誰なのでありましょうか。実在するのであれば具体的に示していただきたくお願いしております。〉



 右翼Mはその上で、千葉が「信用及び評価を低下させてしまった人」を明らかにしないまま損害賠償の請求をすることは根拠のない要求とみなすなどと主張していた。名誉毀損訴訟において、法は原告に対して信用及び評価の低下を具体的に立証することを要求していない。名誉毀損はある人に対して「信用及び評価が低下する」恐れが生じた時点で成立するというのが最高裁の見解である。

 これだけでも右翼Mの思考がどれほど偏狭であるかがわかろうが、右翼Mがただの反社会的存在ではないと実感させたのは、実際に千葉の住所地近辺を尋ね歩いたと述べている点である。前回4月5日付け「回答」で「表敬訪問」を予告し、今回の「回答」では〈私が調べたところ〉〈行き当たりませんでした〉といっているのだから、そう理解するのが自然である。

 住民の回答いかんにかかわらず、右翼Mの「表敬訪問」は法律的には何らの効果も生まない。それどころか、訪問の態様によっては千葉に対する報復行為と受け取られる可能性もないとはいえない。それでも右翼Mは「表敬訪問」に行ったのである。「近所に行った」と「回答書」に記載することで千葉を脅そうとしているようにもみえる。これはもはや、ただの独善性を超えていよう。

 なお、8月8日に届いた「回答」は複数ページあるように思えたが、千葉のもとには最初の1ページしか届いていないとのことである。
 
(つづく)
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