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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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『週刊現代」事件 第48回
検事の発言内容がまたも変遷

 創価学会が『週刊現代』を告訴した事件で東京地検が「不起訴処分」とした理由をめぐり、矢野は『東村山の闇』において、創価学会代理人は「不起訴処分」の時期をごまかしているから、代理人の主張する理由には信用性がないと主張している。しかしその後、まさしく東京地検の「不起訴処分」の理由をめぐり矢野が創価学会代理人を提訴した裁判で、東京高裁は創価学会代理人の〈陳述書の記載から、……誤解を生じる余地はなく、……ねつ造の意図があったとは認められない〉と認定し、矢野の主張を否定した。

「ねつ造の意図がない」とは、「不起訴処分」の理由に関して「創価学会側が事件に関与した疑いは否定できない」などとする矢野の「聞いた」とする「証言」を否定した創価学会代理人の陳述書の内容を事実上、認めたに等しい。矢野が期日変更申立書で述べた「別件事件との重複による差し支え」という視点でみると、この判決は「別件事件」すなわち『フォーラム21』事件に影響を及ぼす可能性もないとはいえない状況にあったとみていいだろう。

 矢野は「不起訴処分」の理由に関して『フォーラム21』では『東村山の闇』とは微妙に異なる主張をしている。矢野はこう述べている。

〈この日、私は……担当検察官と話をしていたところ、創価学会の代理人である○○弁護士から検察官に電話がかかってきました。話の内容は、不起訴の決定に対する不満であり、不起訴にした理由を執拗に問い質すものでしたので注意して聞いていたところ、検察官は、「告訴から3年間、十二分に捜査した結果、創価学会側(信者)が事件に関与した疑いは否定できないということで、不起訴の処分を決めたんですよ」と発言したのです。

 ○○弁護士はその後、創価学会に対する別件の裁判に提出した陳述書で、この検察の処分の時期を偽るなどしてそうした会話はなかったと否定しています。しかし検察官は不起訴理由の1つに関与についての疑惑がある旨、指摘しました。〉

『東村山の闇』では「創価学会側が事件に関与した疑い」となっているが、『フォーラム21』では「創価学会側(信者)が事件に関与した疑い」となっており、どこまでが検察官の発言なのかわからなくなっている。矢野のいう検察官の発言が事実なら「(信者)」などという「解釈」は付け加えるべきではないだろう。

 この『フォーラム21』が発行されたのは平成16年1月15日である。『東村山の闇』の発行から2ヶ月しかたっていない。にもかかわらず、「明代は殺された」とする根拠の根幹に関わる部分が早くも改変されたのは不可解というほかない。

 なお、「不起訴処分」の直後に発行した『東村山市民新聞』第97号では〈捜査の結果、創価関係者が、朝木議員殺害までに至る事件・嫌がらせに関与した疑惑は否定できない〉となっている。当初の記載からすると、「犯行の行為者」から「犯行内容」まで異なっていることがわかる。こうみると、矢野の主張が『東村山の闇』から『フォーラム21』までの変遷など、もはや特別に驚くようなことではないとみた方が賢明なのかもしれない。

なおも「ねつ造」と強弁

 さて、『フォーラム21』事件の矢野に対する尋問は、矢野が創価学会代理人を提訴した裁判の判決から7ヶ月後の平成17年9月26日に行われた。矢野は「不起訴処分」の理由に関して創価学会代理人の主張に対して次のように批判している。




(『フォーラム21』事件における矢野の供述)

矢野代理人  ○○弁護士は、あなたが現認した検察官発言についてうそだというように端的に主張しておられるんですが、この点はどうですか。

矢野  うそというのはあり得ないことで、陳述書を見てもまるで子供じみた反論をされていて、事実の書き換えをやってるのは○○さんの方じゃないかと、私は理解しておりますが。

代理人  事実の書き換えをしたというのはどういうことですか。

矢野  ……私が現認した検察官と○○さん(筆者注=創価学会代理人)との通話内容を、……事実にそんなものはないということを一生懸命お書きになった後、「不起訴処分」よりも)1年も前のことが「その後」というふうに出てきますから、そんなばかなことはないので、これは事実の捏造以外にはないと思いますね。つまり、自分たちが検察官発言について自信がないから、こういうふうなことまでいって否定しようとしたんじゃないかというふうに、理解しております。



「その後」については、自分が提訴した裁判ですでに〈(矢野が主張するような)誤解を生じる余地はなく〉〈ねつ造の意図があったとは認められない〉と認定されている。矢野の言い方を借りれば、創価学会代理人は自分が検察官から聞いた内容には自信があるから、「不起訴処分」の日時をごまかしはしなかったということなのである。

 言い換えれば、確たる証拠も示さず、創価学会代理人の陳述書の記載の中でもわずかに「その後」という文言のみを取り上げて全体が虚偽であるとする矢野の主張こそ、自らの自信のなさを示していよう。自らの主張を真っ向から否定する判決が出た直後であろうと、なおも自説を強弁できるところはやはり特異性で知られる東村山「草の根市民クラブ」の矢野穂積というべきかもしれない。

 東京地検の検察官が仮に「創価学会側(信者)が事件に関与した疑いは否定できないということで、不起訴の処分を決めたんですよ」といったとすれば、朝木明代の転落死事件についての結論が覆されるきわめて重大な発言である。その「事実」を裁判官に認めてもらおうとすれば、代理人としても「発言」を聞いた状況等についてより詳細な供述をさせようとするだろう。

 ところが、この日行われた矢野に対する本人尋問の中で、問題の検察官発言について述べたのはわずかにこれだけだった。矢野の主張が排斥されたその裁判でも代理人を務めていたこの弁護士も、さすがにこれ以上聞くのは困難と感じていたのではあるまいか。

(つづく)
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