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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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『聖教新聞』事件 第19回
工作の意図を必死で否定

「『レギュラーランチ』が違うのなら、何を食べたのか」と聞かれた矢野は、「アリバイの証拠はそれ以外にもあるの」と話をそらし、アリバイとは直接関係ない時間帯の行動についてあれこれ力説した。しかし、東村山署が明代を取り調べた際、明代がアリバイの証拠として提出した「レギュラーランチ」のレシートが他人のものであることが露顕している以上、矢野がレシートについて追及されるのは避けられない。

 矢野も当然そのことは意識していたから、「レシート以外のアリバイ」についてひととおり供述したあとでレシートについてこう述べた。

「店長にいったら、これ(レシート)が出てきたから、そのままそっくり、3日に渡した分じゃない」

 矢野はこの供述の直前には「アリバイを……工作したなんて書いとかないでくださいよ」という発言もある。したがって矢野の上記供述には、最初に提出したレシートにはなんらの他意もないと訴えようとする意図が含まれている。

 しかし、矢野と明代がアリバイの証拠として入手した「レギュラーランチ」のレシートはたんに店長から渡されたものではない。彼らが清算リストを確認し、その中から指定したレシートを受け取ったものであることはすでに説明したとおりで(本連載第14回)、店長が間違えたわけではないのである。そのことを取調官が知らないはずはなかった。しかし取調官は特に反論せず、こう聞いた。

「(明代が提出したレシートが)違うっていうことは、食べ物が違うってことでしょ、これ」

「違うっていうことは、アリバイが破綻したということ」と頭ごなしに決め付けるのではなく、「食べ物が違うってことでしょ」と、一応は矢野の言い分を立てたところに取調官の経験を感じさせた。矢野はまだ「食べたのは『日替わりランチ』だった」と明らかにしないものの、「食べたものが違う」=レシートが違う(と主張している)ことだけは認めざるを得なくなった。

上申書の内容を否定する供述

 さらに取調官が「(食べたものが)違うのね」と念を押すと、矢野は自ら「どういう経緯で、いつレシートが違っていたことがわかったか」について説明を始めた。取調官とのやりとりを聞こう。



矢野  これ「レギュラーランチ」とか書いてあるのね、これ、あとで教えてもらったの。12日(7月12日)に。

取調官  ああなるほど。

矢野  あなた、「じゃあ、調べてきます」って、朝木さん、いって帰ったでしょ。

取調官  うん。

矢野  で、そのあと、その足で行ったんだもん。

取調官  あ、そしたら「レギュラー」になってたわけだ。

矢野  「レギュラー」、これ「ランチ」っていうのは、どういう意味かって聞いたら「レギュラーランチ」だっていうから、ああじゃ、食ったのと違うって話になって、初めてそこで、はっきり確認できたの。



 矢野の言い分では、明代が取り調べでアリバイを否定されたあと、「びっくりドンキー」に行って確認して初めてそれが「レギュラーランチ」のレシートだったことを知ったという。しかしこれがあり得ないのは、明代が「レギュラーランチ」の内容を詳細に供述したことからも明らかである。

 矢野と明代が上申書で供述しているように、彼らは「レジ記録リスト」の中からアリバイ主張のために最も適当と思われる記録を選び、それに対応するレシートをコピーしてもらっていた。リストには清算時刻とメニュー、人数などが時系列で並んでいる。したがって、「7月12日の取り調べ後にレシートに『レギュラー』と書いてあることを知った」のではなく、7月1日にレシートを入手した時点で、そのレシートが「レギュラー」のものであることを知っていたのである。

 明代が証拠として署名・捺印して提出したレシートには、正確には「L150gレギュラS」と記載されている。リストから選んで出してもらったものだから、当然そこに記載されたメニューが「レギュラー」であることを矢野と明代は確認したはずである。明代は「レギュラー」の皿に載っているものを暗記し、取り調べでよどみなく説明した。その事実こそ、明代がアリバイの証拠として提出したレシートが「レギュラー」のものであることを認識していた証拠といえた。

 矢野と明代の上申書と矢野の陳述書には、いずれも「7月8日」の時点で明代がアリバイの証拠として提出したレシートが間違いであることがわかったと記載しているが、この記載はこの日の矢野の供述と矛盾している。「7月8日」の時点で「レギュラーランチ」のレシートが間違いであることがわかっていたのなら、明代が7月12日に「レギュラーランチ」の内容を詳細に説明し、またレシートに署名・捺印して証拠として提出する道理がない。

 さすがの矢野も、明代が主張したアリバイが崩された状況を現認している取調官の前ではとてもそんな辻褄の合わない主張はできなかったのだろう。つまり矢野は、10月7日の供述によって上申書の内容、およびのちに提出する陳述書の内容が虚偽であることを自ら認めたということだった。矢野と明代がいかにその場しのぎの嘘を繰り返してきたかがよくわかるのではあるまいか。

(つづく)
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