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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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右翼が再開した「東村山デマ」街宣  その7
取り付く島もない重鎮

 平成26年9月28日、私は午後3時30分ごろ、立川駅に着いた。北口デッキを見渡すと、「行動する保守」Aの一行はまだ集まってはいないようだった。

「行動する保守」Aが万引き被害者の店の前を嫌がらせ街宣したのは午後3時だった。東村山駅前ロータリーで南へ方向を変え、すぐさま立川に向かっても、最低でも30分はかかる。「行動する保守」Aはもう東村山での街宣を切り上げて立川に向かうのだとわかった。すると「行動する保守」Aは東村山で街宣するといいながら、わずかに洋品店周辺を流しただけだったということになろうか。嫌がらせであり、被害者の店をインターネット上にさらすことが目的だったといわれても仕方があるまい。

「行動する保守」Aは3時40分ごろ、立川駅北口デッキに上がってきた。支援者らはめいめいデッキのベンチに座って重鎮の到着を待っていたらしい。「行動する保守」Aがデッキの階段を上がってくると、4、5名の支援者が重鎮の回りに集まった。

 街宣開始予定時刻にはまだ間があった。私は「行動する保守」Aに質問したいことがあったので、重鎮に近づき挨拶した。すると重鎮は私を一瞥するなり、なにかいやな顔をして、「あんたはいいから、用がないから」としきりに手で追い払った。質問さえ聞く耳を持たないのではどうしようもない。「取り付く島もない」とはこのことだった。

「行動する保守」Aが今回の街宣を再開するにあたり矢野に協力を要請しなかったことはあるまい。矢野が東村山における街宣に姿を見せなかったということは、「行動する保守」Aへの協力を拒否したということである。東村山で街宣活動を行うにもかかわらず「行動する保守」Aが矢野、朝木と連携しない理由をわざわざ説明したのは、朝木明代の「転落死の真相を究明する」ことが目的といいながら矢野が協力しない不自然さをごまかすためのように思えた。

 ただ、矢野が「行動する保守」Aの要請を断ったにせよ、具体的にどんな言い方をしたのか。私は「行動する保守」Aに聞きたかったのだが、私とは口もききたくないというふうなのだった。

教授の陳述書をも否定?

 午後4時少し前に始まった立川駅前での街宣で最初にマイクを握る重責を担ったのは「行動する保守」Aの弟子である。弟子はまずこう訴えかけた。

〈今から19年前の平成7年9月1日に東村山市で発生した市議会議員朝木明代さんの不審な死亡事件の究明と、創価学会・公明党問題について皆様に訴えさせていただきたいと思います。〉

 ここまでは導入部分でまだ問題は生じていない。しかし具体的な話になると弟子は重鎮と同様に、自分では何も調査もせず、考えてもいない実態をたちまち露にした。弟子は明代の自殺についてこう説明した。

〈時間帯は夜、駅前のビルから、当時東村山市議会議員であった明代、朝木明代さんがビルの4階から転落して死亡するという事件がありました。〉

 時間帯が「夜」とは師匠譲りの粗雑さだが、まだ間違いとまではいえない。ところが事実関係を雑にではなく詳細に述べようとしたとたんにボロを出してしまう。明代が転落したのはビルの「4階」ではなく「5階と6階の間」である。手すりには外側からつかまる形で指の跡が残っていた。

 捜査機関の結論に反する主張をしようとする者が、客観的に明らかになっている事実、争いのない事実をいきなり間違えてはいけない。こんなことでは、日曜日にわざわざ集まってくれた支援者に対しても申し訳がないのではあるまいか。

 その後、弟子は警察の捜査にも「まれな確率であれ間違いが発生する」などと、「万引きを苦にした自殺」という結論を覆すには何の意味も持たない一般論を挟むと、「行動する保守」Aが1カ月前に東村山駅前での街宣で持ち上げた香川大学教授の「陳述書」の話を持ち出した。

 香川大学教授の「陳述書」の内容とは、「創価学会が雇った暴力団員が朝木明代をビルまで拉致し、脅かそうとしていたら、誤って落としてしまった」というものである。常識ではとうてい信じがたい話だが、この弟子は「捜査機関にも間違いがある」のだから、この「陳述書」の内容を重視すべきだと主張したいらしい。

 ただ弟子は、明代はビルの「4階」から転落したと述べているから、「暴力団に脅されていた明代」も「4階」から転落したということになるのだろう。警察の捜査では「5階と6階の間」の階段の手すりに外側からつかまった手の指の跡が残っており、明代はその場所から転落したと警察は判断している。

「5階と6階の間」の手すりに外側からつかまった人間は明代以外には想定できない。ところが弟子の主張によれば、「5階と6階の間」から転落したという警察の判断も「間違い」だということになるのだろうか。

 なお念のためにいっておくと、弟子が持ち上げた香川大学教授の陳述書では〈暴力団員2名が、朝木議員の体をビルの6階の外側に抱え上げて……脅していた〉となっている。したがって、「4階」から転落したという弟子の主張は教授の陳述書の内容をも否定している。

「行動する保守」Aの弟子のことだから、そこまでは考えていなかったのかもしれない。しかし、弟子の話を総合するとこんな無茶苦茶な話になってしまう。支援者を含めて、あまり人をナメてはいけない。 

再び万引き被害者を侮辱

 この日、「行動する保守」Aは立川に来る前、あえて被害者の店の前を「朝木明代は殺された」と街宣しながら車を走らせた。襲撃しただけでは飽き足らず、この卑怯者はなおも一般市民に対して精神的威圧を加えようとしているのだった。

 この師弟は、千葉を個人攻撃すれば逆に痛い目にあうことをすでに学んだ。だから今回「東村山デマ」を再開するにあたり、師弟は矢野がそそのかした「弱いところ」を攻めようと打ち合わせていたのかもしれない。

 弟子は朝木の万引き事件が冤罪である可能性を匂わせた上でこう続けた。

〈ましてね、朝木さんは万引き事件があったとされる時刻には別の場所で、たぶん政治関係者の人と食事を……していたと、こういった証拠もちゃんと出ているわけです。したがってね、この万引き事件というのも、朝木さんの……転落死を自殺とみせかける……ために仕組まれた冤罪だったんではないかというふうに思います。〉

「行動する保守」Aは東村山で「明代はドンキホーテのレシートを出せなかったために書類送検された」と(「ドンキホーテ」は別にして)経過についてはほぼ事実を述べている。「証拠もちゃんと出ている」という弟子の説明は虚偽であり、師匠の説明にも反する。これでは支援者も困ろうが、そんなことはたいして気にかけないのかもしれない。

 さて弟子は、自分も気づかないうちに重鎮の主張に背いたが、被害者に対する思い込みの下劣さにおいてはみごとに一致していた。弟子は続けて次のように主張した。

〈おそらくブティックそして警察関係者、そして朝木さんが事件を目撃したとされる証言者、そういった者がグルになって、まさにカルト教団にみられる集団ストーカー行為のごとく、朝木さんを陥れたんじゃないかなというふうに私たちは追及しております。〉

 弟子は「万引き被害者が警察関係者らとグルになって明代を陥れた」と主張していた。「行動する保守」Aは弟子がこう主張する動画とともに、自分が被害者の店の前を街宣する動画を同じブログに掲載した。つまり「行動する保守」Aは「これが万引き事件を捏造した店だ」と全国に向けて発信したのである。もともと東村山市議、矢野穂積がそそのかしたこととはいえ、どこまでも卑劣な右翼という以外に彼らに対する論評の言葉はみつからない。

(つづく)
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