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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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『聖教新聞』事件 第30回
アリバイの根幹部分をすべて撤回

 万引き事件の第2回取り調べ(平成7年7月4日)で朝木明代は「万引き事件があったとされる平成7年6月19日午後3時過ぎ、私は矢野さんとレストランで食事をしていたから、犯人は私ではない。食べたのは『レギュラーランチ』だった」と主張し、同年7月12日に行われた3回目の取り調べでは、自ら「レギュラーランチ」のレシートを署名・捺印の上で提出し、皿に載った野菜の種類まで詳細に供述したものだった。

 しかし裏付け捜査の結果、レシートを提出した時点ですでに、そのレシートに記載された食事をしていたのは女性の2人連れだったことが判明していた。取調官が明代に十分に主張させたあとでその事実を伝えると、明代は「今日の調書はなかったことにしてください」と、それまで主張していた「レギュラーランチ」のアリバイをすべて撤回したのである。東村山署はこれを矢野と共謀したアリバイ工作と判断していた。

 書類送検後、矢野は東京地検に提出した上申書で「食べたのは『レギュラーランチ』ではなく『日替わりランチ』だった」とメニューを変更し、東村山署における取り調べでも「食べたのは『日替わり』で、明代は取り調べの際に『日替わり』を食べたと供述していた」などと主張した。東村山署は取り調べまでに当日の注文伝票と清算伝票を精査した。その結果、その日は「日替わりランチ」は12時台で売り切れており、彼らが滞在していたとする時間帯に食べることは不可能だったことが判明した。

 矢野は取り調べで「日替わりランチ」が売り切れだったことを知らされ、レストランでの滞在時間をついには1時間以上も前にまで広げるに至った。それまで矢野が説明してきた当日の時系列をすべて撤回する供述であり、当初の説明が虚偽であると自白したに等しかった。事実の根幹部分においてこれほど大きく変遷したのでは、その後の主張を信用するのは困難というほかない。

レシートに関する言い訳

 明代の自殺後、矢野は「明代は第3回取り調べの当初から、食べたのは『日替わりランチ』だったことを認識していた」と主張した。しかしそれが虚偽であることは、矢野自身が『聖教新聞』裁判に提出した陳述書によって自白していた。陳述書では、明代が「『日替わりランチ』を食べたこと」を自覚していながら誤って「レギュラーランチ」のレシートを提出したことになっていた。矢野はその理由について次のように説明していた。



(「明代が誤って『レギュラーランチ』のレシートを提出した」とする理由)

 朝木議員そして私達は、「びっくりドンキー」にも、数回出掛けて店員に質問するなどして、調査したところ、問題の「レジ・ジャーナル」(筆者注=いわゆるレシートと考えてよい)には「ランチ」という文言が書かれてあったものの、……「日替わりランチ」ではなく「レギュラーランチ」であることが判明した……



 その少し前には、店長からそのレシートを受け取ったときのことについてこう書いている。

〈その「レジ・ジャーナル」を見ると、店を出た時刻は15時21分となっていたので、おおよその記憶と一致していたので、特に質問もしないまま、帰宅しました。〉

 と。上記2つの記載を総合すると、

「レシートには『ランチ』の文言が書かれていて、清算時刻も記憶と一致していたので、そのレシートが自分たちの『日替わりランチ』だと思った。だから、最初に「資料」として警察に提出した第2回取り調べ(7月4日)の時点ではそれが『レギュラーランチ』のレシートだとは気づかなかったのだ」

 と主張していると理解できよう。

 明代がこの「レジ・ジャーナル」を正式にアリバイの証拠として提出したのは7月12日、3回目の事情聴取の際である。矢野は陳述書で、第2回取り調べから第3回取り調べの間に「数回出掛けて店員に質問するなどして、調査した」結果、それが「日替わりランチ」ではなく「レギュラーランチ」のレシートであることが判明したと主張しているのである。

「レジ・ジャーナル」の記載

 しかし矢野のこの主張は、明代が第3回取り調べで署名・捺印付きでこの「レジ・ジャーナル」を正式に証拠として提出している事実からも虚偽であることが明らかだった。さらにこの主張が虚偽である証拠がもう1つあった。矢野が『聖教新聞』裁判で自ら証拠として提出した「レジ・ジャーナル」のコピーがその裏付けだった。

 矢野は陳述書で「レシートには『ランチ』の文言が書かれていて、清算時刻も記憶と一致していたので、そのレシートが自分たちの『日替わりランチ』だと思った」と供述している。しかしそのコピーには、矢野の供述が嘘であることがすぐにわかる記載があった。明代が「レストランで食事をしていた証拠」として東村山署に提出した「レジ・ジャーナル」のコピーには、メニューとして「L150gレギュラS」と印字されていたのである。

 その一方で、レシートには「ランチ」の文言などどこにもない。つまり、「『ランチ』の文言が書かれていたから『日替わりランチ』のレシートだと思った」という矢野の説明は事実に反するものであることが明らかだった。矢野は自ら提出した証拠によって自らの供述を否定していたことになる。

 嘘によって説明しなければならないこと自体、「明代は誤って『レギュラーランチ』のレシートを証拠として提出しただけだ」とする矢野の主張が嘘であることを示している。

(つづく)
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