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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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東村山市議会傍聴記(平成26年12月-1)
恒例の「抗議」

 平成26年12月3日、東村山市議会ではこの日から一般質問が行われた。質問は朝木明代の万引き事件と議席譲渡事件で知られる矢野穂積、朝木直子が所属する「東村山を良くする会」(代表=奥谷浩一)から始まった。午前11時40分になろうとするころ、朝木直子の順番が回ってきた。肥沼議長は昼の休憩に入るかどうか一瞬考え、すぐに「続けましょう」と議事を進めた。

 朝木は「質問時間制限に抗議して」と恒例の前置きをしてから、質問を始めた。行政をいたずらに遅滞させることはできないから、当然、議会の決議も不必要に遅れるようなことがあってはならない。したがって議員による質問も時間無制限というわけにはいかないから、東村山市議会では会派の人数に基づいた持ち時間を設けることが議決されている。

 その時間制限に「東村山を良くする会」の朝木と矢野は反対し続けている。2人以外では共産党も採決の際に全員反対しているが、共産党が一般質問の中で「反対」を表明することはない。なお、4人で構成する「東村山を良くする会」は、矢野、朝木以外の2人は時間制限に反対していない。「東村山を良くする会」とは、他の議案裁決においてもたびたび賛否の割れる常識外の会派なのである。

 矢野と朝木が一般質問の冒頭で質問時間制限に抗議する光景は「草の根市民クラブ」時代から10年以上繰り返されている。一般質問で「抗議」したところでどうにかなるものでもなく、彼らが「時間制限」についてそれ以上論陣を張ってみせるわけでもない。

 また彼らもそういいながら、現実的には「時間制限」に従っている。つまり限られた時間の中で、何の効果も生まない発言を繰り返すということは、時間を制限するなといいながら、自ら自分の質問時間を制限する結果にしかならない。彼らの「抗議」に対して議長がたびたび「質問をしてください」と促すのも当然だった。

 何のための「抗議」なのか、矢野と朝木の考えはやはり通常では理解しがたい。言い換えれば、この発言は矢野と朝木の特異性を表している。

理解を超えた質問

 さて、朝木は「抗議」に続いて「秋水園リサイクルセンターに関する諸問題」と、市内の中学生が「失神ゲーム」で逮捕された件の2つのテーマについて質問を行った。矢野と朝木はリサイクルセンターの建設についてかねてから反対の意思を示していた。

 最初の質問は、「ビン缶の収集について、現在のビニール袋に入れて収集する方法からゴミ袋に入れない方法に移すことはできないか」という趣旨で、ここまではまだ普通だった。ところが次の質問になると誹謗・中傷記事を満載した彼らの政治宣伝ビラ『東村山市民新聞』の編集長らしい詰問、追及調を取り戻した。

 リサイクルセンター管理棟の建設をめぐり、当初落札した会社が直後に倒産し、事業の遂行ができなくなるという事態が起きていたという。朝木は市幹部に対し「その会社がすぐにも倒産するような会社であることがわからなかったのか」と追及したのである。幹部はもちろん「そのことは予測できなかった」と答弁するほかなかった。

 朝木はその答弁に不満だったらしく、同じ質問を繰り返した。しかし当然だが、返ってきた答弁は同じだった。企業に倒産の恐れがあるかどうかは、よほど内情に精通していなければわかることではあるまい。

 朝木は倒産を予測できなかったことが市のミスだといいたかったのか。そういうことならそれなりの根拠を示すべきだと思うが、それもない。これでは市を責めることを目的にした質問とみられても仕方があるまい。

保身に聞こえた答弁

 もう1つの質問は、平成26年10月に中学3年の男子生徒に「失神ゲーム」という行為をしたとして警視庁が暴力行為法違反の疑いで市内の中学生を逮捕した事件について。質問の趣旨としては「事件発生から逮捕に至る経緯と教育委員会はどのような対応をしたか」というものだった。質問と答弁を聞いて私なりに感じたのは、朝木が確認したかったのは、被害者側、加害者側の生徒への対応を含め、教育委員会としてこの事件にどう関わったかということのようだった。

 報道によれば、事件は被害者生徒の親族が警察に被害届を提出したことで事件化した。刑事事件になったことで、事件は警察の手に委ねられた。ただ、それによって事件として片づいても、教育問題として捉えた場合、どうしてそんな事態に発展したのか、教育現場は理解しておく必要があろう。

 教育委員会は事件をどう把握しているのか、またそれを今後にどう生かそうと考えているか。朝木はその点を聞きたかったようである。

 ところが担当者の答弁はどうも歯切れがよくない。教育委員会がどう対応したかについて、私には担当者の答弁が最後までリアリティーをもって感じることができなかった。

 また担当者が事件を「いじめ」ではなく「暴行事件」と明確に区別したこと、「この件に関して教育委員会は警察と一体」と述べたことにはやや違和感を覚えた。「もはや教育委員会が対応すべき問題ではない」(=だから、教育委員会には責任がない)といっているように聞こえたのである。

 朝木の質問はいつものように尋問調、詰問調で、担当者は必要以上に保身的な答弁になったのかもしれない。しかし所管としてなんらかの方針を持ち、それに従って的確な対応をしたのなら、何も臆することはないのではあるまいか。所管の答弁はその場しのぎの印象を免れなかった。

自ら質問時間を制限

 一方、そんな所管に一言いいたかったらしい朝木も、最後は詰めの甘い終わり方となった。朝木が最後の質問をしようとした際、質問の仕方について後方の公明党議員からクレームの不規則発言が飛んだ。すると朝木は後ろを振り返って反論し始め、朝木の一般質問はそのまま尻切れとんぼに終わった。

「時間制限に抗議」などと質問時間を浪費しなければ、あるいは最後の質問も可能だったかもしれない。いずれにしても、あまり恰好のいい終わり方とは思えなかった。

 議会は昼の休憩に入った。傍聴席から議員控室前のロビーに戻ると、そこでは朝木が不規則発言を行った公明党議員に食ってかかっていた。貴重な時間を自ら浪費している自分を顧みるのが先決だと思うが、朝木にそんな期待をする方がよほど時間の無駄なのだろう。

(つづく)
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