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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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「右翼の弟子」事件 第6回
名誉毀損性を認定

 平成26年8月31日、「行動する保守」Aが東村山駅東口で「朝木明代は殺されたのだ」とする街宣を行った際、私と千葉英司(東村山警察署元副署長)が周辺で取材および右翼らが洋品店(朝木明代による万引き被害者)に行くのを警戒していたことについて、「行動する保守」Aの弟子はブログでわれわれが「集団ストーカー行為をした」などと掲載した。この記事をめぐり私と千葉が弟子を提訴していた裁判の第2回和解協議が平成27年3月2日午前11時から東京地裁立川支部で行われた。

 東京地裁は前回の和解協議において、和解内容について①「集団ストーカー」などとの表現は名誉毀損を免れないから、被告は原告らに対して遺憾の意を表明する②掲載期間が3日間と短期間でもあるので、被告は印紙代等の訴訟費用を原告らに支払う――という大枠を示した。これに対して原告、被告ともに、裁判所の見解を受け入れることで合意していた。

 弟子は答弁書で、「ストーカー」との文言は法律上、恋愛感情によるつきまとい等を示すから、原告らの行為を「集団ストーカー行為」と表現しても「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に抵触するものではなく、また「『集団ストーカー行為の一形態といえるのではないか?』と疑問形で感想を述べたに過ぎない」から名誉毀損は成立しないなどと主張していた。しかし裁判所は、これらの主張を否定したことになる。

 さて、具体的に和解条項を作成するにあたり、この日の第2回和解協議で私と千葉が求めたのは主として以下の3点だった。



和解協議での原告側の要求

①弟子は、原告らが「集団ストーカー行為をした」と記載したことについて名誉毀損を認めて謝罪すること。

②弟子は千葉について〈退官した後も東村山にこだわる理由はない〉〈(朝木明代の転落死=自殺=が)まるで自殺でなければ困る、自殺での死亡のままにしておけと言わんばかりの執拗な付きまといっぷり〉などと記載して、千葉があたかも「謀殺事件を自殺として処理した」かのように記載している。

 弟子は平成21年から21年にかけても、「行動する保守」Aとともに、「朝木明代の転落死は殺人事件であるにもかかわらず、千葉はこれを隠蔽して自殺として処理した」とする記事を掲載したが、裁判では遺憾の意を表し、今後は誹謗中傷しないことを確約する旨の和解が成立している。にもかかわらず弟子は本件記事においてこの和解条項に違反し、千葉が不当な捜査を行ったとする趣旨の記事を掲載した。

 したがって本件和解においては、朝木事件に関して弟子は今後、千葉が違法、不当な捜査を行ったなどと記載してはならない旨を明記すること。

③被告は印紙代等を負担すること。



 弟子側からは具体的な要求はなかった。

裁判所が示した和解案

 裁判官は原告側の主張を聞いたあと、裁判所が考える和解条項案を双方に提示した。その内容は以下の通りである。



(裁判所による和解条項案)

1 被告は、原告らに対し、当庁平成22年(ワ)第1298号事件(筆者注=千葉が弟子と「行動する保守」Aを提訴した事件)において原告千葉に対し今後誹謗中傷しないことを確約する旨の和解をしたにもかかわらず、自己の運営するウェブサイトにおいて原告らの行為を「集団ストーカー行為」と記載したことにつき、遺憾の意を表明する。

2 原告ら及び被告は、手段・方法を問わず、相手方の名誉、信用を毀損する一切の言動をしないことを相互に確約する。

3 原告らは、被告に対するその余の請求をいずれも放棄する。

4 原告らと被告は、原告らと被告との間には、この和解条項に定めるもののほかに何らの債権債務がないことを相互に確認する。

5 訴訟費用は、そのうち原告らが支出した本訴提起手数料等1万6000円を被告の負担とし、その余を各自の負担とする。



 第1項をみると、裁判所が弟子の和解条項違反を重視していることがうかがえた。ただ和解条項は法律の文章で、素人にはなかなか具体的な意味内容が理解しにくいところがある。私と千葉はこのうち1項と2項について、自分たちの要望が反映されたものであるかどうか裁判官に確認を行った。

「集団ストーカー」には名誉毀損の恐れ

 まず、第1項には被告が「名誉毀損を認めた」という文言がない。これをどう理解すればいいのか。この点について裁判官は即座にこう答えた。

「『遺憾の意を表明する』ということは、『名誉毀損を認めた』ということなんですよ」

 相手が誰であるにせよ、具体的な根拠が乏しいのに「集団ストーカー」などと表現すれば名誉毀損となること、および弟子自身もそのことを認めたということである。弟子は今後、「集団ストーカー」という文言を使う際には十分に気をつけた方がよかろう。 

千葉に対する表現にもクギ刺す

 第2項については、私と千葉が聞く前に裁判官の方から次のような説明があった。

「原告が主張された千葉さんに関する表現の問題は第2項に含まれています。具体的には『千葉は明代の転落死に際して違法な捜査をした』などという表現をすれば、和解条項違反ということになります」

 そこで私はこう念を押した。

「朝木事件に関して今後被告が『千葉は違法な捜査をした』という表現をしてはダメだということですね」

 すると、裁判官は迷いなく「そういうことです」と答えた。ここまで具体的な表現に踏み込んで確認できたことは、弟子が再び和解条項違反を犯さないためにもきわめて有益だったのではあるまいか。

 裁判官の説明を聞き、私と千葉は裁判所が示した和解案を了承した。この間、弟子からも弟子の代理人からも反対意見はいっさい出ず、和解が成立した。

 ところで、師匠である「行動する保守」Aは本件の当事者ではない。しかし和解条項の第2項については、「行動する保守」Aもほぼ当事者であることを自覚する必要があろう。

(つづく)
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