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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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政治宣伝ビラ『東村山市民新聞』を読む(平成27年第186号)--その2
佐藤にも八つ当たり

 退院したばかりで虫の居所でも悪かったのかどうか、ビラ186号の攻撃の矛先は元公明党市議だけでなく、矢野が誹謗中傷を続けてきた佐藤真和(「ともに生きよう! ネットワーク」)や大塚恵美子(同)にも向けられている。安保法案をめぐり市議会野党が協力して市民に向けた意思表示を行おうとしていた際、矢野の発案したやり方に佐藤や大塚が同調しなかったことが、どうもその発端らしかった。

 タイトルはこうである。

〈実際は、親公明の戦争法案に、反対でないのに、本音隠して、野党系の街頭行動に「参加」!〉

〈佐藤まさたか市議、野党系のふりして本音隠す〉

 佐藤は安保法案に反対する街頭活動に参加している。当初は佐藤も法案反対の意思を市民に伝え、その理由を訴えるために矢野や共産党、民主党議員らと協調する予定だった。ところが矢野らは佐藤や大塚の知らないところで、彼らの顔写真と名前入りのビラを作成して市内に新聞折り込みすることを決定した。これに対して佐藤は、顔写真や名前を入れる必要はないし、駅頭などで市民に直接手渡せばよいとして、このビラの作成に関しては参加しないことにした。

 それだけのことだった。ところが矢野は、佐藤が彼らのビラに参加しなかったことをもって、〈佐藤市議の本音が、まる見えになった。〉つまり「佐藤は、本音のところでは安保法案に賛成なのだ」と主張しているのである。とんでもなく短絡的な決め付けというほかない。

 さらに3面では大塚市議にも言及し、〈生活ネット大塚市議は与党? 野党?〉とのタイトルで次のように記載している。

〈生活者ネットの中央の組織は、戦争法案反対の姿勢を貫いているが、……東村山では……(法案に反対する)議員の顔写真入りでチラシの新聞折込を……したが、……大塚市議は佐藤市議と一緒にこれに加わらなかった。

 佐藤市議は与党の公明党市議らと同じ行動をとった。ここでも、本音は与党・公明党と同じ立場のようだ。〉
 
「ビラに参加しない」という点において佐藤は公明党と同じ行動をとったということにすぎない。「矢野のビラに参加するかしないか」ということと、「法案に賛成か反対か」をイコールで結んでしまうとは冷静かつ合理的な判断とはいえまい。
 
弱々しい書き出し
 
 ところで矢野は、4面で〈矢野議員3カ月入院、続くいやがらせ〉と題する短い記事を掲載し、その中でわずか14行、矢野と朝木が公選法違反容疑で告発されたことに対する反論らしきものを述べている。ただ論理の混乱が著しく、何がいいたいのかよくわからない。矢野はこう述べている。

〈草の根のストーカーのような行動をとっている人物らがいやがらせをしているが、この市民新聞が松島大臣の団扇と同じだというのは、思い込みにも程がある話だ。

 市民新聞は、営利目的で発行している新聞ではないが、「有価物」をタダで一般市民に配布している(寄付している)などと、表現や言論の自由を知らず、勝手な解釈をばらまいている。つける薬がないものか。〉(筆者注=ビラではこれだけで14行分)

 矢野と朝木は今年4月に執行された東村山市議選の1カ月前、選挙を有利にすることを目的に「定期購読料1部150円」と明記した『東村山市民新聞』第185号を市内に無料配付した。上記記事では、それが公選法の禁じる「寄付行為」に当たるのではないかとして告発された(告発人は千葉英司と私ほか1名)ことについて一言の説明もない。いきなり「市民新聞が団扇と同じというのは思い込みにも程がある」などといわれても、事情を知らない読者には何のことか理解できまい。「草の根のストーカーのような行動をとっている人物ら」というのが誰のことなのかも不明である。

 そんな冒頭から弱気が透けて見えてしまう記事であっても、矢野としては何か言い返しておかなければ気がすまなかったのか。あるいは、告発受理を報じた『読売新聞』多摩版を読んだ支持者から問い合わせでもあり、反論したフリでもしておかなければしめしがつかなかったというところだろうか。

 いずれにしても、矢野が一応であろうと「反論」しているので、告発した側としても矢野の反論に再反論しておこうと思う。

支離滅裂な反論

 矢野はわれわれが〈市民新聞が松島大臣の団扇と同じだ〉といっていると主張している。われわれは「有権者に無料配布されたものという点では同じだが、『市民新聞』の配布主体が発行主体と同一であること、ビラが特定の選挙を意識したものであるという点において大臣のうちわとは異なっており、公選法に違反している」と主張している。ただ反論全体を読むと、矢野は公選法に踏み込んで反論しようとしているのではなく、「『東村山市民新聞』は『うちわ』などとは違い、言論の自由が保障されたもので一緒にするな」といっているだけのようでもある。

 要は、「『東村山市民新聞』は言論の自由が適用される格調高いものだから、うちわとは違うぞ」という矢野らしい独りよがりのプライドをちらつかせたということなのだろう。しかしうちわだろうと扇子だろうと、そこになんらかの主張が記載されれば、その主張は言論とみなすことができるし、その言論は言論の自由が保障される対象となることに変わりはない。したがって、単純に「団扇と市民新聞は違う」という主張自体も誤っていよう。しかもわれわれは、「ビラは団扇と同じで言論の自由はない」などと主張しているのでもない。矢野はいったい何がいいたいのだろうか。

 矢野と朝木は公選法違反容疑(寄付行為)で告発されたわけだから、「公選法違反には当たらない」とする趣旨の反論を行うべきだろう。しかし記事には不可解なことに、「公選法」の文言さえ存在しない。記事では〈「有価物」をタダで一般市民に配布している(寄付している)〉とわれわれの主張を記載しているものの、それに対する直接的な反論はなく、なぜか「言論の自由」の問題にすり替えられている。

 また矢野は〈市民新聞は、営利目的で発行している新聞ではない〉と主張しているが、この主張も趣旨不明としかいいようがない。公選法が問題にしているのはそれが「有価物であるかどうか」であって、「営利目的であるかどうか」ではない。

 つまり告発に対する矢野の反論を総合的にみると、著しく論理性を欠いた支離滅裂なものというほかない。われわれの告発が「つける薬のない(馬鹿げた)もの」で、公選法に違反していないというのなら、公選法の規定に基づき、根拠を示した上で反論すればよかろう。東京地検の取り調べがあったと仮定して、矢野は検事に対してまさか「言論の自由」などというわけのわからない主張をしたのだろうか。

(了)
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