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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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りんごっこ保育園問題とは何か 第1回
 東村山市議矢野穂積と朝木直子が「運営委員」を務め、矢野と同居する高野博子が施設長として運営している認可保育園、りんごっこ保育園で異常事態が発生していることが3月5日、東村山市議会本会議における佐藤真和市議の質疑を通して明らかになった。同園には10名の保育士が勤務していたが、平成20年1月31日付で3名の保育士と1人の栄養士が退職。それをきっかけに保護者の間に動揺が広がり、転園希望者が相次いでいるというのである。 

 矢野が隠然と差配しているこの保育園でいったい何が起きているのか。保育士なら担当している園児の進級や卒園を見届けたいと思うのが普通で、年度末を目前にしながら3名の保育士が同時期に退職すること自体、どうみても不自然である。

 保育士の同時退職は、保護者の動揺を含む園内事情の深刻さをうかがわせるというのみならず、りんごっこ保育園を管轄する東京都と東村山市にとっても看過できない事態となった。認可基準によれば、定員77名の同保育園では最低10名の保育士を配置しなければならない。すると、2月1日の時点で、同保育園は認可基準を下回っているということになる。

 佐藤市議の質疑に対する保健福祉部長の答弁によれば、複数職員の同時退職を認知した東村山市保健福祉部は2月13日、同保育園を訪問して保育士が不足している事実を確認し、認可権者である東京都と協議の上、認可基準を下回った職員数を速やかに補充するよう文書による改善指導を2月18日付で行ったという。保育士の数が基準を下回れば当然、1人の保育士の目が行き届かなくなり、たとえば誤飲など事故の起きる可能性が高まることになる。改善指導は当然の措置である。

 保健福祉部が事実を確認したとすれば、通常の保育園なら素直に指導に従い、速やかに改善計画を提出するところである。だが、高野の対応はそうではなかった。高野は「2月1日の時点ですでに保育士は補充している」などと主張して、改善指導を受けること自体を拒否する旨回答したのである。

 佐藤市議が東村山市議会本会議の一般質問でこの問題を取り上げた際には、同保育園の運営委員である矢野は「指導自体が間違っている」などと反論。さらに矢野は3月14、17日の予算特別委員会においては、乳児が6人以上の場合には看護師1名を保育士1名とみなすなどとする議論を繰り返した。すなわちりんごっこ保育園でも看護師1名が保育士1名とみなされるという主張だが、保健福祉部の認識ではそれでも2名足りない計算になる。3月17日現在、保健福祉部と東京都の「保育士の数が認可基準を下回っている」という認識に変わりはない。

 仮に同園において保育士の数が認可基準を下回っており、その状態の下でなんらかの事故が発生した場合には東京都も管理責任を問われよう。保育士の数が認可基準を下回っているかどうかの再確認を含め、東京都と東村山市保健福祉部が早急な対応を迫られていることは間違いない。

 ところで、矢野は今回の改善指導をめぐり保健福祉部を執拗に追及したが、同園において保育士が足りているかどうかは、法令解釈や認識の問題という以前に園児の安全を確保できる状態にあるかどうかの問題である(もちろん、資格のない者を有資格者と偽るなどは論外)。少なくとも矢野は議会で、職員の同時退職の事情やその後の園児、保護者に対するケアに関して言及しなかった。

 改善指導を受けたことで、なぜ矢野はこれほど保健福祉部を追及する必要があるのか。そもそも議会で取り上げるような性質の問題なのかという根本的な疑問もある。認可保育園として園児の安全を確保することは当然の責務であり、万が一保健福祉部の指摘に誤りがあったとしても、園児の安全が確保されており、保護者からも信頼されているのならそれでいいのではないか。それが保育を委託する行政側と認可保育園の信頼関係というもので、なにも連日、運営委員の矢野が議会の場で担当者を追及する必要はあるまい。この間の行政に対する矢野の姿勢は、平成18年11月に発生した食中毒騒動で医師に症状を説明した保護者を追及したケースを思い起こさせる。

 今回の佐藤市議の質疑から浮き彫りになったのは、りんごっこ保育園が実際に認可基準を下回っているのかどうかという法令上の問題とは別に、矢野と同居する高野博子が園長を務めるこの個人立保育園では保護者や行政、さらには保育士との相互的な信頼関係が軽視されているようにみえることである。たとえば、保育園には苦情受け付け窓口として第三者機関の設置が義務づけられている。ところが同園の苦情受け付け窓口は「中田国際法律事務所」となっているという。この法律事務所は、矢野が朝木明代の万引き事件の被害者を追い詰めた時代からの顧問弁護士である。この法律事務所に苦情を持ち込んだ場合、保護者の情報が矢野、高野に瞬時に流れないと考えるのは無理があろう。

 しかし、このような事態は認可申請の動きが始まった5年前からすでにある程度は予測されたことでもあった。そこであらためて、りんごっこ保育園の認可申請までの経緯を振り返ってみたい。                                  (宇留嶋瑞郎)

(第2回へつづく)
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テーマ:社会 - ジャンル:政治・経済

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